ボルダリングは五輪種目にも採用され、今子供たちの間で人気になっているスポーツです。
ボルダリングは子供が遊びながら楽しく挑戦することができるのが最大の魅力です。
今回は子供たちに大人気のボルダリングの効果についてご紹介したいと思います。
ボルダリングの習い事を検討している人は一読してみてください。
目次
子供の習い事で人気急上昇中の「ボルダリング」
子供向けのボルダリングの習い事は、月額制で通うこともできますが、1日料金や時間制などで楽しむことができるのも魅力です。
ボルダリングをやってみたいと思っている人の中には、「子供に合うかどうかわからない」と心配をしている人もいると思います。
子供の中には、怖がりで臆病な子もいますので、いきなり月額制で通わせるのは、合わなかった時にリスクが高いですよね。
時間制や1日料金で安くお試ししてみて、子供が本当にやる気があると確認してから月額制へ移行する方が、子供とボルダリングの「ミスマッチ」を避けることができるでしょう。
月額制の場合は、週1回の利用で6千円~8万円前後が相場になります。
習い事に必要になるのは「動きやすい服装」「クライミングシューズ」「チョーク」だけ。
「クライミングシューズ」と「チョーク」がなくても、当日施設で300円前後でレンタルすることも可能です。
子供のスポーツの習い事は、通常「ユニフォーム代」や「指定のバッグ」を購入させたりするため、何だかんだで数万円かかってしまうこともよくあります。
その点、服装が自由なボルダリングは、他のスポーツの習い事に比較して経済的な負担が少ないので、子供の親にとっても嬉しいでしょう。
初期費用というのは、子供に実際に習い事をさせるかどうかを大きく左右する大事な部分なので、初期費用がほとんどかからないボルダリングは、初心者にとって始めやすい習い事の一つと言えます。
さらに、ボルダリングは屋内で運動できるので、天気に左右されることがないのも良い点です。
子供の筋力を鍛え、運動不足を解消する目的で利用するのにもピッタリでしょう。
具体的にボルダリングが子供にどんな効果を与えるのか、まずはチェックしてみましょう。
ボルダリングが子供に与える効果:体幹が良くなる
ボルダリングは、支点に飛び移ったり、よじ登ったりするので、子供に筋力がつきます。
また、ボルダリングは不安定な足場を確保することから、バランス感覚も良くなり、体幹を鍛えるのに役立つのが特徴です。
特に日頃、バランス感覚が悪く、日常生活の中でもよく足がもつれて転倒してしまい、ケガをしてしまいがちな子供の場合、訓練で鍛えたバランス感覚と足の踏ん張りがきくので、足場の悪い急斜面でも転倒やケガをしにくくなるというメリットがあります。
また、筋力や体幹を鍛えることによって、太りにくい体になるので、子供の肥満予防にも効果が期待できるでしょう。
ボルダリングが子供に与える効果:思考力がつく
ボルダリングをすると、子供は支点を利用して、どうやって体のバランスを保つのか考えながらゴールを目指すので、想像以上に「頭」を使います。
失敗を教訓に、どのような支点を選択すれば上手くゴールできるのか策略を立てる必要があるので、思考力を鍛えることができるのです。
身体を鍛えるだけではなく、思考力も同時に伸ばせるところが、ボルダリングの魅力と言えるでしょう。
いつも後先考えずに衝動的に行動して失敗しがちな子供を変えたいと思った時に、ボルダリングは「考える習慣」をつける良いきっかけとなるかもしれません。
ボルダリングが子供に与える効果:親子関係
ボルダリングは、子供だけではなく、親子で楽しむことができるのも大きなメリットです。
ボルダリングを親子で一緒に挑戦することによって、親子でコミュニケーションを取る機会が増えるため、これまで以上に良好な親子関係が確立できる効果が期待できます。
「一緒になにかやってみたい」と考えている、アクティブな親子にボルダリングは一押しのスポーツです。
また、ボルダリングは男女関係なく楽しめるのも大きな強み。
一般的に異性の親子が一緒に習い事をしようすると、好みが合わず、上手く行かないケースが良く見られます。
例えばママがお料理教室をやりたくても、男の子が楽しめなかったり、逆にパパがサッカーをやりたくても女の子が嫌がったり、なかなか異性の親子で一緒に楽しめる習い事は少ないものです。
その点、ボルダリングは、男女問わずスポーツ嫌いな子でも、遊び感覚で楽しめてしまうので、誰でも挑戦しやすいのが魅力と言えます。
これまで異性の親子同士では、あまりコミュニケーションを取る機会が少なく、もうちょっと親子関係を深めてみたいと思った時に、ボルダリングはおすすめです。
ボルダリングが子供に与える効果:登山にも応用できる技術
ボルダリングで学んだ技術は、実は登山にも応用できます。
登山には体力があれば素人でも踏破することができる山と、高度なクライミング技術がなければ踏破できない山があります。
体力があれば素人でも登りきることができる山としては「キリマンジャロ」や「富士山」などが代表的。
一方、高度なクライミング技術が必要になる登山としては、「モンブラン」や「アイガー」などが有名です。
子供に人気のテレビ番組「世界の果てまでイッテQ!」の看板コーナーであるイモトアヤコさんの登山企画で紹介された「アイガー」は、プロのガイドがテストで合格をさせた人しか登らせないプロ向けの山なので、クライミング技術のない人はアイガーに挑戦することすらできません。
将来、子供がクライミング技術を必要とする登山に挑戦することになった時や、夏になると人気があるアウトドアアクティビティ「沢登り(シャワークライミング)」に挑戦する時に、ボルダリング経験が生きるでしょう。
小さい子供の場合はボルダリングに「親の同伴」が必要
子供にボルダリングを習わせる場合、一点注意をしたいことがあります。
それは、中学生以下の場合は「保護者の同伴」が必要になるケースがあることです。
中学生以下の子供のボルダリングに親が同伴するのが難しいという場合、習い事をするのが難しくなってしまう可能性があります。
未就学児については、利用ができない施設も多いので、事前に確認しておくようにしましょう。
また、小さな子供の場合、もしかしたら体力のない子は、途中で疲れてしまう場合もあるかもしれません。
ボルダリングは不安定な足場で、体を支えることが必要になるため、想像以上に手足や全身の筋力を使います。
レッスンの後に、普段使わない筋肉をしっかり使うため、後日激しい筋肉痛になる人もいるかもしれません。
慣れない子供の場合、最初の頃のレッスンでは、無理に挑戦しようとせずに、インストラクターに相談し、しっかり休憩させてもらう方が良い場合もあります。
なぜなら、ボルダリングは疲れて頭が働かない状態で挑戦すると、ケガの原因になってしまうため、非常に危険性が高くなるからです。
子供の体力がないので、ボルダリングについていけるのか心配な場合は、習い事のインストラクターに、親から事前に子供のペースに合わせてもらえるように相談しておくと、レッスンの時に配慮してくれるので一言声をかけておきましょう。
ボルダリングで気を付けたい子供のケガ
ボルダリングは専門のインストラクターが安全性に注意して指導していますが、ハーネスやロープを使わずに行うため、子供がケガをする可能性があります。
ボルダリングで子供がケガをしやすい時にはいくつか特徴があります。
まず一つ目は、子供が疲れている時。
子供が学校などで疲れて元気がない時には、無理をしてボルダリングの習い事をさせるのは避けましょう。
子供が疲れている時というのは、「集中力」や「判断力」が低下しているため、思わぬ事故やケガを引き起こしやすい状態です。
不注意から大きなケガにつながる可能性がありますので、必ず習い事の前に子供の体調をチェックしてあげましょう。
そして、子供がケガをしやすい二つ目の特徴は、登っている人がいる時に真下で休憩をしている時です。
一般的に、ボルダリングでは登っている人がいる時には、真下で休憩をしないように厳しく注意をしています。
真下にいる人も、上から落ちた人も、両方大ケガをする可能性があるため、大変危険な状態です。
真下に座っている人との接触を避けるためには、降りる時に「着地点」を確認するという習慣をつけることが非常に重要です。
もしも相手に障害が残るような大ケガをさせてしまった場合、損害賠償を請求される可能性も出てきます。
自分が相手を傷つけないためにも、相手に傷つけられないようにするためにも、ボルダリングに挑戦している人がいる時には、絶対に真下で休憩をしないようにしましょう。
ボルダリングでは、「捻挫」や「骨折」をする可能性があるので、子供に習い事をさせる時には、十分に親から危険性を教え込んでおくことが重要です。
親がボルダリングに同伴する場合は、絶対に子供から目をはなさず、危ない時には声掛けをしましょう。