「子どもにスポーツをさせようか迷ってる」
「子どもにスポーツをさせる際のメリット・デメリットを知りたい」
このようなお考えをお持ちのお父さんお母さんに向けた記事となっています。
この記事では、「スポーツは子どもにとってどのような存在であるか」「スポーツをさせることで親にかかる負担」などについて詳しく紹介していきます。
メリット・デメリットなどを事前に把握しておくことで、子どもへのより良いサポートにも繋がるでしょう。
目次
子どもがスポーツをすることで得られるメリット
まず、子どもがスポーツをすることで得られるメリットについて紹介していきます。
スポーツは正しい体の成長を促す
スポーツをすることで、体の成長を大きく促すことができます。
まず、「走る」「跳ぶ」などの運動を通して全身の筋肉や骨が刺激され、体の正しい成長を促します。何をせずとも、子どもは大きくなっていきますが、スポーツは成長の起爆剤となりえるということです。
例えば、「サッカーをやれば足が速くなる」と言う風に言いますが、サッカーは絶えず走り続けるスポーツであるため、足の筋肉を刺激し続けます。
継続的に足の筋肉が刺激されることで、足がおのずと速くなるのです。
こういった効果にはもちろん個人差があります。ただ、スポーツによる体への刺激がポジティブなものであることは間違いありません。
親は「子どもがスポーツに慣れ親しむことがのできる環境」を作ってあげることが大事だと言えるでしょう。
スポーツによる心の面での成長は特に大きい
どのようなスポーツであっても、心の面での成長は測りしれません。
協調性・コミュニケーション力など、生きていく上で欠かせない力がスポーツをすることによって身に付くのです。それは集団スポーツでも個人スポーツでも同じことが言えるでしょう。
集団スポーツであれば、他の友達と協力して行う試合・練習を通して協調性が磨かれます。
個人スポーツは、コーチや同じ教室に通う友達と話したり、競技のレベルを深め合ったりすることでコミュニケーション力が養われるでしょう。
きちんと挨拶をする、みんなで準備や後片付けをする、周りの状況に気を配って率先して動く。そうした、プレー面以外の場面でも、人としてきちんとした行動へと成長がみられます。
また、心の面のでの成長はこれだけに留まらず、下記の3つの面にも大きく作用します。
勇気……多くのチャレンジを通して度胸がつき、勝負事に強くなる。更に局面で勇気を出せるようになるため、学校や他の習い事などでも力を発揮しやすくなると言えるでしょう。
自信……子どもは練習や試合を通して、成功体験をたくさん生みだしていきます。そういった成功体験があることで自信を持ちやすくなり、ポジティブな子どもになりやすくなると言えます。
行動力……試合に負けた悔しさや失敗から、子どもの学びたいという心に火が付き、指示の前に動こうとする行動力が生まれます。しかし、失敗から学ぶという姿勢は親やコーチのサポートなくしては難しいです。子どもが失敗した際には、ポジティブな言葉掛けだけでなく、サポートを欠かしてはいけません。
体力の基盤を作ることで危険から身を守る
スポーツはまだ体ができていない子どもにとって、成長のための起爆剤となりえるという話をさきほどしてきました。
逆に子どもがスポーツをしないことでどのような潜在的なデメリットがあるのでしょうか。下記をご覧ください。
筋力や神経系の未発達……スポーツに無縁の状態だと、動くこと自体に抵抗が生まれ「疲れた」「だるい」などの言葉を簡単言うようになってしまいます。基礎体力の発達も遅れ、周りの子どもとの差を感じることで、自信が無くなり、更に運動嫌いになるといった悪循環を生んでしまうこともあるでしょう。これは、大きくなって体を全く動かさなくなった大人の方も感じることかもしれませんね。
平衡感覚・持続力・瞬発力の欠如……スポーツに無縁の状態になると、体力面だけでなく、平衡感覚や持続力、瞬発力といった力の欠如にも繋がります。いわゆる運動神経の低下です。スポーツを楽しめないということもにもなり、学校の体育やスポーツ行事が苦になってしまうことも。
怪我や病気をしやすい体になってしまう……体力の低下は、将来的に肥満体質になtたり、病弱になったりする傾向があります。栄養を摂取する量と運動のバランスがとれなくなってしまうためです。骨も弱くなりやすいので、自転車からの転倒や接触事故などでの怪我が通常より大きくなることも考えられます。
上記のように、運動に無縁な状態は体に様々な悪影響を及ぼします。
日頃の運動を心掛け、体力の基盤を作っておくことによって、体への危険を限りなく少なくし、健康的な体を作っていくことが可能なのです。
本格的なスポーツまでいかなくとも、適度な運動は必要ということですね。
知っておきたい!スポーツによって異なるデメリット
メリットばかりに目を向けがちですが、子どもがスポーツを始めることで当然デメリットも発生するでしょう。
下記では「個人スポーツ」「集団スポーツ」の2点からデメリットを紹介します。
費用面の負担が多い個人スポーツ
個人スポーツは手軽に始められるという魅力がありますが、とにかく費用がかかることが多いです。
スポーツに必要な衣装や練習場所の費用などを個人で負担するスポーツが多いからです。マンツーマンレッスンによる指導であれば、費用も大きくなりがちです。
例えば、水泳やバレエなどが挙げられるでしょう。集団スポーツである、野球やサッカーなどに比べ、月謝や入会費などが高い傾向にあります。
しかし、手軽に始められることや必要な荷物が少なく済むことなどはメリットだと言えるでしょう。
親の負担が大きい集団スポーツ
集団スポーツは親の負担が大きいです。
サッカーや野球などの場合、週に一回は試合があったりする場合が多く、その都度、親の送迎や応援やお手伝いが必要になってくるためです。
練習も毎日のようにあるため、送迎が毎日必要であったり、そうでない場合でも子どもの帰宅時間に合わせて夕飯を作ったりといったことが日常茶飯事になるでしょう。
チームスポーツでは当番制をとっていることも多く、保護者が順番に練習の付き添いを行うことも少なくありません。
試合や練習の応援は大変さもある反面、直接的に子どもの成長を見ることができるというメリットもあります。
子どものケガの可能性
スポーツによっては試合でケガをしやすいです。
例えば、2020年のワールドカップで一気にヒートアップしたラグビーは、イメージの通り、とてもケガの多いスポーツです。鎖骨骨折や脱臼など癖になりやすいケガもしやすいため、試合の度に無事を心配してしまうという親も多いでしょう。
サッカーや野球もハードな練習を積むため、ケガは免れません。しかし、大きなケガも子どもに大きな成長をもたらしてくれます。
それはケガを乗り越えようとする強い気持ちだったり、ケガを乗り越えた後の自信だったりと、心の面での成長をかなり促してくれるでしょう。
先ほど危険だといったラグビーも、危険な分だけ「強い心と体の成長」を期待できます。
治る怪我なら成長の糧にもなりますが、一生の怪我だけは何としても避けたいものです。日頃から準備運動をしっかり行ったり、基礎体力や基礎筋力をつけて、怪我をしにくい体づくりしていくことも大切です。
男女別!親と子どもに人気のスポーツ
この記事を読んでいただき、「ぜひ子どもにスポーツを勧めてみたい」と思ったお父さんお母さんもいるのではないでしょうか。
以下では、親と子どもから人気の高いスポーツを紹介します。ぜひスポーツ選びの参考にしてみてください。
小学生男子に人気のスポーツ
男子に人気の高いスポーツは下記の通りです。
【小学3・4年生に人気の習い事】
1位 水泳
2位 サッカー
3位 野球
4位 空手
5位 体操
6位 バスケットボール
※学年(低学年・高学年)によって、順位が若干異なりますが人気のスポーツ種目は同じ。
1位の水泳は、不動の人気を持つスポーツです。サッカーや野球といった球技も人気を集めやすく、上位3つはスポーツの定番となっています。
水泳は、「送迎のバスがでている」「子どものケガが少ない」「体の筋肉をくまなく鍛えられる」といった様々なメリットが人気の秘訣であるようです。
水泳を習っておくことで小学校の体育でも優位に進められたり、夏場の川や海といった場所でも安全と楽しさが増しますよね。
そういった総合的な面が評価され、長年に渡って1位で在り続けているようです。
2位のサッカーも男の子に大人気。何よりチームスポーツですので、友達もたくさんできて、体力や走力もアップするという様々なメリットが見込める習い事です。
参考:笹川スポーツ財団『子ども・青少年のスポーツライフ・データ2017』
小学生女子に人気のスポーツ
女子に人気の高いスポーツは下記の通りです。
【小学3・4年生に人気の習い事】
1位 水泳
2位 ヒップホップダンス
3位 体操
4位 バレーボール
5位 空手
6位 バレエダンス
そもそも男の子に比べるとスポーツ系の習い事だけではなく、ピアノや習字など音楽・文化系の習い事をしている傾向が強くなります。
水泳は男女同率で1位となっています。恐らく人気の秘訣は上記で説明した理由と同じでしょう。
バレエは、「女性の品格が何かを学び、体の美しさを磨くことができる」「綺麗な衣装で身を包んでの発表会が子どもの憧れである」といった点が人気の底上げに繋がっているようです。未就学児や小学校1・2年生にも非常に人気です。
ダンスも近年人気が上昇しており、教室も都内を中心にどんどん増えています。2012年に中学校の体育の授業でヒップホップダンスが必修化されたほか、アイドルや有名ダンスグループなどの影響も大きいのでしょう。
ハードな運動をしつつ、表現力・リズム感が鍛えられるのが大きなメリットであり、「ダンス」という特技が身に付くといった点も人気の秘訣だと言えます。
小学校の高学年になると、テニスやバスケットボールのスポーツなども女子に人気であるようですね。
参考:笹川スポーツ財団『子ども・青少年のスポーツライフ・データ2017』
子どもがスポーツをすることのメリットデメリット・まとめ
この記事では、子どもがスポーツをする際のメリット・デメリットを中心に紹介してきました。
スポーツをしないといけないということではありませんが、どうしてもスポーツ経験のある子どもとそうでない子どもでは肉体的・精神的に差が出てきます。
「健康的で体や心の強い子どもになってほしい」という想いがお父さんお母さんにあるのであれば、一度は経験する機会を作ってあげてみてはいかがでしょうか。
子どもの思わぬ才能を発見できることにも繋がるかもしれませんよ。