最近、子供が太ってきてこのままでも大丈夫なのか心配、という親御さんは増えています。でも子供にダイエットなんてさせても大丈夫なんだろうか?と思いますよね。
日々成長していく子供。ダイエットというと食事制限と運動が基本ですが、そもそも子供に食事制限をしてもいいのか?と疑問に思う方もいるでしょう。今回は子供の肥満とダイエットの必要性について、食事と運動の観点からご紹介します。
目次
子供にダイエットを指せても大丈夫?肥満のリスクと太る原因
人間が太る理由の1つに食事の量よりも運動の量が少ないというものがあります。
体を動かすよりもゲームが楽しい現代の子供~圧倒的な運動不足~
子供が四六時中、動いているイメージがあるのは一昔前の話。現代の子供は圧倒的にゲームやスマホ、そしてテレビに費やす時間が長いため、どうしても体を動かす時間が少なくなっているのでしょう。
親もゲームやスマホが中心の生活を送っているため、子供が同じような生活になるのは、もはや現代の必然とも言えます。
さらに、幼児期の頃から受験戦争の社会で生きる現代の子供達は、机に座って勉強する時間も増えています。特に都会の子供は、コンクリートで埋められた環境が多く思い切り遊べるのは学校の校庭か公園のみ。
放課後、思い切り遊べる公園が近くになければ、必然的に室内での遊びになってしまうため、体を動かす時間も場所もない、ということも子供が太る原因の1つだと考えられます。
親の生活環境が子供の肥満の原因?親の食生活=子供の食生活
子供の食生活は、イコール親の食生活だと考えていいでしょう。子供の肥満に悩んでいる場合、大抵は親の食生活や生活習慣が関わっています。
親の食事が、炭水化物中心だったり、夜9時過ぎまでダラダラとつまみ食いをしていたり、スナック菓子や清涼飲料水を始めとする嗜好品を好むようであれば、子供も同じものを食べていますので体を動かさなければ太ってしまうことは必然です。
子供のダイエットが必要なのではないかと考える前に、親の食生活や生活習慣を見直さなければ、子供が痩せる事はありまえんね。
なぜ、子供が太ってしまうのか、子供がゲームばかりやっていることも一理ありますが、親の食生活や生活習慣もおおいに関わっていると自覚した方がいいでしょう。
子供であっても肥満のリスクは大人と変わらない!
子供の幸せを願わない親はいないでしょう。肥満になっている子供のほとんどが、大人になっても肥満から抜け出せずに生活習慣病になるリスクを抱えています。
肥満は、食生活や生活習慣を見直し、改善するだけで大きく変わってきますので、この機会に子供の肥満のリスクを考え、ダイエットを実行してみてはいかがでしょうか。
習慣が肥満を作る!子供のダイエットを実行する前に食と生活の習慣を見直すべき
子供が太る原因の2大要素は、1:運動不足、2:親の食習慣・生活習慣の問題でした。子供のダイエットを成功させたいのであれば、ターゲットをこの2つに絞ることで、成功率がグッとアップします。
とはいえ、相手は子供です。大人が自分でダイエットをやろうと決意しても挫折する人がいるのですから、子供相手の場合はちょっとしたコツが必要になります。
ポイントは一気にダイエットで体重を落とそうとしないこと。少しずつ、現在の生活から痩せる生活へシフトしていくと考えてみましょう。
食事を見直す(親の食生活も)
子供のダイエットを考えるのであれば、まずは親の食事を見直しましょう。炭水化物が多い食生活の場合、どうしても太りやすくなってしまいます。ラーメン、寿司、チャーハン、パスタ、ピザなど炭水化物のみで食事が終わってしまっていないか、見直してみましょう。
さらに、お菓子を食べ過ぎていないか、サイダーやコーラ、清涼飲料水などペットボトルに入っている飲み物やジュース類を好んで飲んでいないか、チェックしてみてください。
太る原因には砂糖を含む糖質過多の状態が良くないわけですが、体にいいとされている野菜ジュースやヨーグルトジュースにも砂糖は入っています。
また、イモ類やかぼちゃ、果物などにも糖質が多く含まれているので、トータルで考えてみると糖質過多になっている方が多いのではないでしょうか。
カレーライスやシチューなど、子供が大好きなメニューも、糖質ばかりになってしまうので、結果として脂肪として溜まりやすく肥満につながります。親の食事の趣味嗜好がそのまま子供の食生活になっていきますので、まずは親の食生活を見直した方がいいでしょう。
動かない生活習慣を見直す(親の生活習慣も)
子供があまり動かない生活をしている場合、親もインドア派などあまり動かない生活をしていることがほとんどです。
家で過ごす時間の大半は、テレビを見て過ごしているなど親が動かない生活習慣であれば、子供も当然動かないでしょう。
子供がゲームばかりしていると嘆く前に、親もスマホやテレビばかり見ていないかどうか、見直してみる必要があります。家で過ごす場合のスマホやテレビは、ある程度時間を決め、それ以外の時間は外に出てしまえばいいのです。
意外と親も動いておらず、運動不足になっているのでしょうから、子供と一緒に動いてみるといいですよ。
子供のダイエットを成功させる3つの秘訣とは?親も一緒にやることで成功率UP!
子供のダイエットがうまくいかないのは、子供だけにダイエットをさせようとするからです。前述している通り、子供が太る原因は親にもあります。親も一緒にダイエットをするつもりで、子供のダイエットを成功させ、将来生活習慣病で困ることがないよう、対処していきましょう。
タンパク質と野菜を中心にした食事に切り替える&ジュースは控える
食事は炭水化物メインにならない食事に切り替えましょう。肉や魚と野菜を中心に、極力多くの食材を少しずつ取り入れるように意識をするだけでも違った食生活に変わっていきます。お米を2杯食べる生活なら1杯にして、その分豆腐や卵、などのタンパク質を多く取るように心がけましょう。
外食もラーメン屋、そばやうどん屋、お好み焼き屋、など米や小麦のみがメインとなる店ではなく、ファミリーレストランや定食屋などタンパク質や野菜を中心に食べられる食事スタイルに変えていきます。ビュッフェスタイルや焼鳥屋、居酒屋のようにメニューを自由に選べるといいですね。
また、ジュース系は砂糖が多く入っているものが多いので控えた方がいいでしょう。砂糖が入っている飲み物は余計にのどが渇きますので、エンドレスで飲みたくなってしまいます。糖質中毒のようになる前に、水や麦茶に切り替えましょう。
食事も飲み物も、急にゼロにすると渇望してしまいますので、今までの半分にしてみるなど徐々に切り替えていき、最終的には買わないようにするなどの対策が効果的です。
家でも外でも今より動いて過ごす生活習慣に変えてみる
子供がゲームやスマホばかりやっていて動かないのであれば、親が動くような生活習慣に変えてみましょう。これまでは家でDVDを観て過ごしていたのであれば、外に出るだけでこれまでの生活習慣を変えることができます。
- 犬を飼って毎日散歩に行く
- 公園を散策する
- ガーデニングや家庭菜園をやってみる
- 虫捕りに行く
- サイクリングやリップスティックなど乗り物に乗る
どうしてもアウトドアが苦手だという方は、掃除などの家事も体を動かす要素の1つになります。これまでの動かない生活を「0」とするならば「1」でも「2」でも動くことから始めた方が、結果的に子供のダイエットにつながりますよ。
運動系の習い事を始める
思い切って、運動系の習い事を始めるのも、子供のダイエットには向いています。人は生活環境に大きく左右されますので、太ってしまう今の子供の生活環境を変えるには、運動できる環境が整っている習い事がおすすめです。
先生や仲間がいますので、習い事をやらないよりはやったほうがよく、続けやすい環境に身を投じることで、「動く」生活習慣に変えていけるでしょう。空手や柔道など親子でできる運動系の習い事もありますので、検討してみるといいですね。
子供のダイエットには運動系の習い事がいちばん!おすすめ3選
親の仕事が忙しい、小さい兄弟がいる、介護などで子供のダイエットに付き合う時間がないなどの親の都合がある場合、子供が、安全に運動ができる環境が整っている習い事を始めてみましょう。
今回は子供のダイエットにおすすめの運動系習い事を3つ、ご紹介します。
必ず体験レッスンに行って、子供が納得する教室に通うことが、子供のダイエット成功への第一歩につながります。
水泳
水に浮く浮力で体に負担を掛けずに運動ができる水泳。水が大好きな子供なら、水泳の習い事がおすすめです。教室によって通う回数やレッスン時間が違いますので、問い合わせてみましょう。
ダンス
肥満度が高い場合は足腰に負担を掛けますのでおすすめできませんが、そこまで肥満度が高くない場合はダンスのような全身運動はダイエットに向いています。音楽のリズムに乗って踊るだけで、ストレス解消にもなりますので楽しみながらできる運動系の習い事です。
トランポリン
教室数は多くありませんが、トランポリンはダイエットにとても向いているスポーツです。子供の場合はエクササイズ的なものよりも競技的なものが多いですが、近くに教室がある場合は試しに通ってみることをおすすめします。高く飛ぶ感覚が病みつきになる子供も多く、子供がハマりやすいスポーツでもあります。自宅用に小さなトランポリンを買って、家庭用の運動としてもおすすめです。
子供のダイエットには食事と生活習慣を見直してより運動するように心がけよう!
子供のダイエットには親の食習慣と生活習慣の見直しが必要であること、今より少しでも動く生活を心がけることについてご紹介してきました。子供の肥満を子供のせいにすることなく、親子で一緒に見直し、より動くような生活習慣にシフトしていくことが成功の鍵です。子供の肥満が気になりダイエットした方がいいと考えているのであれば、昨日よりも今日の方が動いた、今日よりも明日は動くぞ!と少しずつシフトしていくことをおすすめします。
親も一緒にダイエットやシェイプアップができたら、うれしいですね!