最近では女の子の間でもサッカー教室が人気となっています。
では、男女ともに人気の高いサッカー教室では、どんな力が身につき、どんなことが学べるのかをまとめてみました。子供にサッカーをさせようかなと考えている保護者様はぜひ参考にしてみてください。
目次
チームプレーの中で協調性や集団行動を身につけられる
サッカーは、11対11という多くの選手同士で競い合うスポーツです。
大人数で1つのチームとなって試合をするということは、それに見合った協調性や集団行動の力が求められる、ということでもあります。
サッカーの教室に通う事で、そういった協調性や集団行動の力を身に着けていくことも可能となるのです。
例えば、サッカーの選手には、それぞれポジションというものが決まっています。
ゴールキーパーやフォアードといった言葉は、サッカーをよく知らない人間でも聞いたことがあるでしょう。
キーパーやフォアード以外にも、ミッドフィルダー、ボランチ(司令塔)、ディフェンダーといった様々なポジションがあり、ポジション内でも、想定される動き方によって呼び名は変わってきます。
サッカーで戦略的に勝利を掴もうとすれば、こういったポジションについて理解し、与えられたポジションの役割をきちんとこなしていく必要があります。
つまり、責任と協調性を求められるということですね。
また当然、ポジションが決まっているからといって、必ずしも特定の動きしかしてはいけない、なんてことはありません。
相手が攻め込んでくれば守る必要がありますし、攻めていく場面なら、どこにパスを回すのか、それともドリブルで切り込むのかなど、周囲の状況をよく確認しながら、瞬時に判断していく必要があります。
つまり、サッカープレイヤーには周りをよく見る力=集団行動の力が求められ、またサッカー教室はそれを養う事が出来る場であるということです。
もちろん、こういった要素はどんなスポーツにもありますが、サッカーのように広いフィールド内で計22人もの選手が入り乱れるというスポーツは、あまり多くありません。
メジャースポーツ内では最大級、といっても過言ではないでしょう。
広い視野を養うために、サッカーというスポーツはとても有効と言えるのです。
また当然、試合以外の場でも協調性や集団行動の必要性は出てきます。
日々の練習や、試合の時の移動など、一緒にメンバーにいるのは、試合に出る11人だけではないでしょう。クラブや教室の規模にもよりますが、とても多くのメンバーで行動する場面が多くなるはずです。
そういった経験の積み重ねが、より高い協調性や集団での行動力へと繋がっていくのです。
サッカーは何歳になっても楽しめるスポーツとして人気
子どもの習い事しても人気のサッカーですが、サッカーの人気は子どもだけに留まりません。
ワールドカップやオリンピックでのサッカーの盛り上がりを見れば分かるように、サッカーは老若男女問わず高い人気を誇るスポーツなのです。
高い人気がある、ということは、より多くの人間が楽しめるスポーツでもあるということです。
マイナーなスポーツでは、メンバーや相手を探すのに苦労してしまいますからね。
ですがサッカーはその高い人気から、初心者から経験者まで様々な層を対象にした教室が開かれています。
スポーツの中には、大人になったら自然と離れ、やらなくなってしまうものもあります。
けれどこういった間口の広さを見せるサッカーであれば、大人になってからの趣味としても十二分に楽しめるというわけです。
もちろん、本格的なサッカーをサッカーグラウンドで、となると厳しい面もあります。
ですので、サッカーよりも小さなフィールドで、より少人数で行われる「フットサル」なども高い人気を博しています。
大人から子どもまで、気軽に楽しめるのがサッカーの魅力ということですね。
大人になってしまうと、自然と日常生活の中で運動しなくなってしまうもの。すると体力や筋力も衰えてしまいます。
ですが、こういった魅力のあるサッカーをキッカケとしてもう一度運動を始めれば、衰えてしまった身体ももう一度鍛えなおす事が出来るかもしれません。
サッカーは、足でボールを蹴る関係上、フィールドが広く、試合時間中に走ることがとても多いです。
マラソンのように孤独にじっくりとではなく、試合を楽しみ、状況を見定めながら走り続けることで、飽きがくることなく有酸素運動が出来て、体力の増加にも繋がるということですね。
男の子も女の子も、子どもから大人まで楽しむことが出来るサッカー。
試合の中継を見ていただけの方も、思い切って教室に通ってみるとより楽しくサッカーに触れることが出来るかもしれませんね。
サッカー教室は大会や遠征が多く親の付き添いが必要になる
子どもの習い事として人気のサッカー。
その魅力には様々な面がありますが、同時に忘れてはいけないデメリットと言える面もあります。それは、大会や遠征などでの付き添いの多さ。
前述の通り、サッカーはとても大人数で行うスポーツです。
そのため、クラブや教室の人間だけでは手が回らない部分も多くあり、そういった時、保護者の付き添いや手伝いが必要になってくることも多いのです。
その代表的なものが、さきほど挙げた試合や遠征での付き添い。
具体的に言えば、車を持っている保護者は、可能な限り自分の子どもや車のない家庭の子を目的地まで連れていく必要があったりします。
習っているのは子どもで、お金を払っているのはこちらなのに?と思うかもしれませんが、仮に移動にバスなどを用いるようになると、おそらくその教室は月謝をかなり上げなくては立ちいかなくなってしまうでしょう。
車を所有していなかったり、持っていても仕事があったりすると、他の保護者に頼んでしまうことになりますから、後ろめたさも出てきます。
また、試合でなくとも、お茶を用意する当番や、試合に用いるビブスの洗濯を行う当番があることもあります。
大変だなと思われることも多いかもしれませんが、多くの教室では、そういった面でのサポートも不可能な部分があったりします。
子どもが気持ちよく、全力で練習や試合に励むためには、保護者のサポートが必須というわけですね。
もちろん、どの程度のサポートが必要になるのかは、教室やクラブによって変わってきます。あまり負担を背負いたくないという保護者の方は、そういった情報にも注意して教室選びをしていく必要がありますね。
ちなみに、こういったサポートが必要になって来るということは、保護者同士の人間関係も生まれてきてしまうというもの。そういう場では、保護者同士のトラブルが発生してしまう事も。
同じ年頃の子どもを持つ親同士ですから、互いに協力し合う、仲の良い関係を目指したいですよね。
そのためには、お互いの家庭の事情を理解し、深く踏み込み過ぎないこと。何かの理由があり自分の負担分を任せてしまったのなら、その感謝をきちんと態度に出す事など、大人同士のきちんとした人間関係の構築が必要です。
プロサッカー選手を目指すなら幼少期から教室に通わせるべき?
ここまでサッカー教室のメリットやデメリットについてまとめてきました。
ところで、子どもがプロのサッカー選手を目指すのなら、幼少期からこういった教室に通わせるべきなのでしょうか?
中学校や高校に入れば、クラブや教室に入らずとも、部活動という形でサッカーをすることが出来ます。
それまでの間、負担の多い教室やクラブに通わせず、別のスポーツなり塾なりに通わせた方がいいのでは。けれど、スポーツは小さい頃から積み重ねた方が良いとも聞くし……。
そんな風に、悩んでいる保護者様も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、「出来るだけ幼少期から通わせた方が良い」でしょう。
何事も、大切なのは積み重ねです。小さい頃からキチンと経験を積めば、それだけ中学や高校でも成果を出しやすくなる、というもの。
ですがそれも、本人の努力あってのものです。
大切なのは、今子どもが教室に通いたいと思っているかどうか、という点ではないでしょうか?
もしも今、あなたのお子様がプロを目指したいというのなら、すぐにでも行動に移るべきです。
そうでもなさそうなら、しばらく時期を待ってみるのも一つの手です。
もちろん、中学や高校からプロを目指すとなれば、その道は幼少期から積み重ねた子よりも険しいです。
公立の学校では大会で勝ち進めないかもしれませんし、クラブには入団テストがある場合もあります。けれど、不可能だと言ってしまうにはまだ早いでしょう。
大切なのは、やる気を出した子どものために、どれだけのサポートが出来るのかです。
決して親の気持ちを押し付けず、今子どもが何をしていきたいのかをよく見極め、話し合い、それから行動してみると、良い成果が得られるかもしれませんよ。