スポーツの習い事をしておくことで、子供が将来社会で生き抜くために必要な経験をすることができます。
スポーツは健康的で、子どもにとっても大人にとっても良い習い事ですよね。
スポーツの習い事にはメリットが多いので、積極的にやらせてみたいと考えている保護者も多いでしょう。
今回はスポーツの習い事で得られるメリットをまとめてみました。
子どもにスポーツをやらせようか検討中の人は、是非チェックしてみて下さい。
目次
スポーツの習い事を通して縦社会に適応できる
スポーツの習い事で先輩後輩のある縦社会に慣れておくと、大人になり会社に入ってからも上手く順応することが出来ます。
スポーツの習い事で、大人になってから一番メリットが大きいのは、「縦社会」への順応力が高くなることです。
昔から就職は「体育会系が強い」と言われており、その大きな要因として、スポーツを通じて「上下関係」に慣れていることが挙げられています。
昔と比べて平等が重んじられているため、今の子どもたちは厳しい上下関係を経験する機会が減っています。
親子関係も昔ほど厳しくなく、親と友達のような関係になっているケースも多いでしょう。
しかし、今も昔も会社では「縦社会」が基本です。
厳しい上下関係がある会社がまだまだ多くあります。
そんな環境に厳しい上下関係を経験したことがない新入社員が入社してしまうと、「縦社会」へ順応できず、早々に退職してしまうケースがよく見られます。
せっかく良い企業に入社できても、人間関係に適応できずたった数年で退職してしまうのは勿体ないことですよね。
その点、スポーツの習い事で厳しい上下関係を経験している人は、会社に入っても、すんなりと縦社会に順応できるので、会社を辞めにくいのが特徴です。
大人になってから仕事が続くかどうかは、上下関係にも耐えられるかどうかという精神的な強さがかなり大きく影響します。
スポーツの習い事は、将来組織で働く時に役立つ「精神的な強さ」の土台を築くことができるのが魅力です。
特に男性の場合は、一生仕事をしなければいけないので、縦社会に慣れておくことは一生を左右する重要なポイントになる可能性があります。
最初は上下関係が苦手だと思っていても、スポーツの習い事を通じて、少しずつ慣れることができます。
完全に縦社会に慣れ親しむことはないかもしれません。
しかし、「こんな世界もあるんだ」と子どもの頃から早めにわかっていれば、対処の仕方を子どもが自分なりに覚えていくことができるでしょう。
大人になってから縦社会に接してアタフタと苦戦するよりも、やはり子どもの頃から縦社会での生き抜き方を知っている方が、会社に入ってからの大変さが異なります。
最初はスポーツの厳しい上下関係に面食らう場合もあるかもしれませんが、将来的には子ども自身を救うことになる重要なスキルになるかもしれません。
また、スポーツの習い事では監督や上級生への「挨拶」を徹底するため、礼儀正しさを身につけることができるのも魅力です。
肥満や運動不足の解消・運動神経の向上につながる
小さい頃からスポーツをする習慣が身についていると、肥満や運動不足になりにくくなります。
最近はスマホや携帯ゲームを小さい頃からやっている子が多く、子どもたちが集まれる公園なども少なくなっているため、運動不足の子がよく見られます。
中には肥満気味で、ダイエットが必要な場合もあるでしょう。
スポーツは子供の頃から親しんでいる方が、大人になってからも趣味として体を動かすことが好きになります。
そのため、大人になっても肥満になりにくく、生活習慣病などのリスクが軽減できるのが良い点です。
運動嫌いな子は、大人になるとますます動かなくなるので、大人になってから肥満による成人病や糖尿病などで苦労をする可能があります。
大人になってからの健康を考えた場合も、小さい頃からスポーツの習い事はおすすめです。
運動習慣は、家庭によって強く影響を受けるので、家族がスポーツに関心がないと、なかなかやらなくなってしまいます。
スポーツの習い事も、子供自身が「やりたい」という場合もあると思いますが、親の意向で始める場合もありますよね。
はじめるきっかけは色々ですが、スポーツの習い事は、一度始めてみると、友達が沢山出来て、スポーツの楽しみを知ることできる可能性があります。
スポーツが楽しいものだとわかれば、子どもは自然と習い事も楽しく通うようになります。
運動が好きか嫌いかは、やはり実際にやってみないとわかりません。
スポーツの習い事をしておくと、運動に必要な体力作りや忍耐力などが身に付くので、まずは子どもにスポーツを好きになるチャンスを沢山作ってあげましょう。
子ども一人だとなかなか一歩を踏み出せないけど、親がそっと背中を押すことで、スポーツに挑戦することが出来るかもしれません。
スポーツの習い事は、子どもを運動好きにさせるきっかけの一つとなるでしょう。
スポーツの習い事でチームワークを身につけられる
集団スポーツに入っている場合は、周りのメンバーを気遣うなどチームワークを学ぶことができます。
サッカーやバレーボールなどの集団スポーツは、自分以外のメンバーの意見にも耳を傾けたり、お互いにサポートする必要が出てきます。
集団スポーツの場合、自分勝手なプレーをしていても、相手チームに勝つことができません。
勝負に勝つためには、周りの人間と協力をして、相手を打ち負かさなければいけません。
身勝手な行動をしていれば、失点に絡んでしまいチームに迷惑をかけてしまう可能性も出てきます。
そのため、集団スポーツの習い事では、「チームワーク」の大切さを学ぶことが出来るでしょう。
チームワークは頭の中でわかっていても、実際にやってみると、上手く行かないこともあります。
時にはチームメイトと何度も話し合い、衝突する可能性もあるでしょう。
チームメイトと試行錯誤を繰り返し、失敗と成功を経験することによって、子ども自身の成長が期待できます。
チームメイトとのコミュニケーションを通じ、友達とぶつかった時の対処法も上手くなっていくでしょう。
集団スポーツはチームメイトがいるからこそ、チームメイトと切磋琢磨する中で成長できる部分が大きいです。
個人競技はマイペースで挑戦できる気軽さがありますが、協調性やチームワークを学ぶのであれば、集団スポーツの方が適しています。
チームで戦っているからこそ、周りの意見を聞くことで、自分がどのように動くことが求められているのかわかるようになり、チームワークの大切さを実感できるのです。
大人になっても、会社には色々な人がいますので、仕事をしていく上で、相手の意見をしっかり聞くことは、人間関係を築いていく上で重要なポイントになります。
いつも自分の都合ばかりを主張してばかりで、相手の話を聞かない人は、次第に人の気持ちが離れていってしまうでしょう。
いつでも周りを気遣える人間性を育てるためにも、スポーツの習い事は役に立ちます。
スポーツの習い事で忍耐力をつけることができる
スポーツを通じて、一生懸命練習をしたり、自分の思い通りにならなくても我慢する「忍耐力」を養えます。
スポーツの習い事をやっていると、自分が思うように事が進まないという場面に何度も出くわすかもしれません。
一生懸命練習すれば必ず上達するものではありませんし、才能のある子どもとの圧倒的な差に悩み苦しむこともあるでしょう。
そんな時、自暴自棄になって周りに当たり散らしたりせず、自分の心をコントロールして抑える「忍耐力」が必要になります。
ちょっと自分の思い通りにならないだけで、すぐにへそを曲げたりするような人は、人から敬遠されやすくなってしまいますよね。
自分の気持ちを抑制できるということは、スポーツの場面だけではなく、日常生活においても、コミュニケーションを円滑にするために非常に重要な要素になります。
わがままばかりで、忍耐力がない人は、最終的に人も仕事も離れていってしまいます。
何をやっても自制心が利かず、仕事で問題ばかりを起こして、職を転々としている人も少なくありません。
子どもの頃からスポーツで「我慢すること」を覚えると、辛抱強く物事や人と接することが出来るようになります。
忍耐力がある人は、困難に遭遇しても途中で物事を投げたりしないので、自然と周囲の人からの信頼が集まりやすくなるでしょう。
「諦めるな」という雰囲気があるスポーツの習い事は、子どもに忍耐強さや精神的な強さを授けてくれます。
親はどんなに子どもが可愛くても、一生守ってあげることはできません。
いつかは子ども一人で考えて、自立していく必要があります。
そして自立をする時に、スポーツから学んだ忍耐力が、社会の荒波を乗り越えていく上で大きな武器となるでしょう。
子どもが可愛くて、上下関係の厳しいスポーツの習い事なんてさせたくないという保護者もいるかもしれません。
しかし、子どもの将来を考えた時、両親以外の「第三者からの厳しい指導」を受けた経験がある方が、逞しく生きていける可能性が高いです。
これまで怒られ慣れていなかった子が、社会に出てから初めて厳しく怒られると、大きな挫折感を味わうことになり、仕事をするのが嫌になってしまう場合もあります。
小さい頃に忍耐力をつけることによって、大人になってからの人間関係で上手く対応できるようになります。
子供の成長のためにも、ぜひスポーツの習い事に挑戦してみましょう。