子供向けダンスの習い事で挫折しやすい問題点を5つご紹介します。
子供が遊び感覚で学べるダンスは、気軽に始める人が多い反面、実は途中で挫折してしまう人が意外に多い習い事です。
ダンスの習い事で失敗する人が多いのは、何が原因なのでしょうか?
今回はダンスの習い事の失敗でよくある5つの問題点をご紹介します。
これからダンスの習い事を始めてみようか検討している人は、子供と一緒に問題を解決できそうかよく考えてみましょう。
目次
子供向けダンスの習い事は体験レッスンが「有料」
ダンスの習い事は体験レッスンが有料なので何軒も比較しにくいのが難点です。
よく子供向けダンスの習い事で、失敗したと感じてしまうことがあるのが「教室選び」についてです。
しっかり体験レッスンをしても、子供向けダンスの習い事では教室選びを後で後悔する人が少なくありません。
なぜ体験レッスンを受けているのに、教室選びで失敗するのか?
それには、子供向けダンス教室では体験レッスンが「有料」だという点が大きく影響しているかもしれません。
一般的な子供の習い事では、体験レッスンは無料のことが多いですよね。
しかし、子供向けのダンスの習い事では、体験レッスンが有料になっているケースが多いのです。
無料の体験レッスンであれば、何軒か他のスクールもチェックしてみて比較してみることもできますが、有料レッスンとなってしまうと、何軒もチェックすることは難しくなってしまいます。
実際、体験レッスンをやってみて、「スタッフの対応がイマイチ良くないな」「講師と子供の相性がなんだか微妙だな」と感じていたけど、体験レッスンをいくつも受けてお金がかかるのが馬鹿らしいので、何となく入会してしまったという人もいるのです。
そうした場合、最初に感じていた違和感が現実となり、ダンス教室選びで失敗したと後で後悔することになります。
そのためにも体験レッスン代はケチらずに、近所に複数習えるところがあるのであれば体験してみるのも良いですね。
ダンスの種類によって子供が習い事に「興味」をもてなくなる
子供が習い事を始める時にはダンスの種類に注意をしましょう。
ダンスの習い事をする時に、意外に大事なのが「ダンスの種類」です。
子供向けのダンス教室の種類としては、「日本舞踊」「バレエ」「ヒップホップ」「フラ」「チア」などがあります。
どのダンスも個性があるため、子供も好みが分かれることでしょう。
親は「大和撫子のように育ってほしい」と日本舞踊をやらせたくても、本人が興味を持っていない場合は、やる気をなくしてしまいます。
つまり、ダンスの種類は子供のモチベーションに大きく左右するため、非常に重要なポイントなのです。
ダンスの種類を間違えて選んでしまうと、子供が次第にやる気を失くして、途中で挫折しやすくなってしまうので注意をしましょう。
習い事を始める時には、子供にどんなダンスを習ってみたいのか、よく気持ちを確認しておくことが大事です。
子供の気持ちを無視したダンス教室選びは、失敗の原因になります。
親があまりヒップホップをやらせたくないと思っていても、子供がやりたいと思っているのであれば、親が無理にダンスの種類を選ぶのではなく、子供の気持ちを尊重できるかがポイントです。
やりたくもないダンスの習い事をさせられて、嫌々通うことになってしまうと、子供はレッスンを真面目にうけなくなってしまうので、いつまで習っていても成長が見られません。
長年ダンスの習い事に通っていても、一向に成長が見られず、子供のやる気も落ちているように見えるのであれば、思い切って退会してみるか、他の教室に変えてみることをおすすめします。
子供がダンスの習い事の時間内に「ステップ」が覚えられない
子供によってはダンスのステップについていけず、習い事が嫌になる可能性があります。
ダンスの習い事の失敗で、子供にとって深刻な悩みになりやすいのが、レッスンについていけなくなることです。
レッスンについていけないというのは、具体的にどんなことかというと、「ステップが覚えられない」ということです。
ダンスは基本的にお手本の動きを見て覚えもの。
ダンスのキレがどうとか議論をする前に、振り付けやステップを覚えることが重要です。
しかし、初心者の場合は、ダンスを見て覚えるという作業が、想像以上に難しいと感じる人もいます。
途中でステップを忘れてしまい、周りから遅れ出すと、教室内でも浮いた存在になりかねません。
必死に覚えようとしても、見て覚える能力やリズム感には個人差があり、苦手な人は周りに追いつくことが難しく感じてしまうでしょう。
何回も何回もステップを覚えられずに置いて行かれてしまうと、次第に自信がなくなってしまい、「自分はダンスに向いていないんじゃ?」と不安に感じるようになってしまいがち。
そんな時、相性が悪い講師に当たってしまうと、講師のちょっとした言葉がきつく感じられてしまい、ダンスの習い事を辞める原因になってしまうこともあります。
また、ステップや振り付けを覚えたとしても、今度は見て覚えたダンスを「再現する能力」が足りず苦労する場合も。
あまりダンスが得意ではない人の場合、レッスン内の練習だけでは、みんなについて行くことが難しくなってしまうので、出来るだけ自宅などでも自主練をすることをおすすめします。
習い事をしている子供とダンス講師との「相性」が悪い
子供とダンス講師の相性が悪いと、習い事へのモチベーションが低下してしまいます。
ダンスの習い事は「講師との相性」が悪い場合も、子供が途中で挫折をしやすくなる傾向があります。
ダンス講師の中には、子供の扱いが抜群に上手い人もいれば、ただ習い事としてダンスを教えているだけであまり気を配ってくれない人もいます。
どの講師に当たるかによって、子供がダンスの習い事を好きになるかどうかが、全く異なってくるでしょう。
子供の扱いが上手なダンス講師は、踊る楽しさを教えてくれて、モチベーションを高めてくれます。
子供が喜んで習い事に通い、ダンス教室の雰囲気も良いのが特徴です。
一方、ダンス技術が高く自分にも他人にもストイックな講師の場合、子供が厳しいレッスンや冷たい口調にやる気をなくしてしまい、次第に習い事に行きたがらなくなってしまう傾向があります。
プロを目指している向上心の強い子供の場合、ストイックな先生でもついていくことができますが、楽しみながらダンスを覚えたいと思っている子供にとっては、相性が悪いでしょう。
そのため、子供が先生のことを嫌がっているような雰囲気がある場合、その都度親が「大丈夫?」「習い事続けられそう?」と気持ちを確認してあげることが大切です。
自己主張があまり出来ない子供の場合、嫌なことをずっと我慢して、誰にも言えずに悩んでいる場合もあります。
子供にも色々な性格があり、「はっきり悪いところは悪いと言ってくれる先生が良い」という子もいれば、「優しい先生が良い」という子もいますよね。
自分の子供の性格をよく考えながら、体験レッスンの時に講師が子供と上手くやっていけそうな性格か、見極めることが重要になるでしょう。
あまりにも子供が嫌がる場合は、担当を変えてもらうか、教室を変えてしまった方が、ダンス自体を嫌いにならずに済むかもしれません。
また、ダンスの習い事は、レベルがどんどんと上がってくると、最初に入会したダンス教室では物足りなくなってしまうこともあります。
現在通っているダンスレベルがあまりにも簡単に感じてしまうと、子供が一生懸命やらなくなってしまう可能性もありますので、その場合はもうちょっとレベルの高いダンス教室に切り替えてみることで子供のやる気を取り戻すことができるかもしれません。
子供のダンスの習い事は「親の負担」が大きい
子供のダンスの習い事は、親にも経済的・身体的な負担が大きいです。
子供向けダンスの習い事で挫折をしてしまう原因として、「親の負担」が大きいという点も挙げられます。
子供向けダンスの習い事で、親にとって大きな負担となるのは「経済力」と「労力」の2つです。
子供向けダンス教室は、月謝が平均的に5千円~1万円前後と安く、他の習い事に比べて一見リーズナブルに見えるかもしれません。
しかし、子供向けダンス教室では、習い事にかかる月謝よりも、「発表会」にかかるお金がバカにならいのです。
発表会の参加費用は、スクールによって異なりますが、2万円前後かかる場合もあります。
また、発表会に出演する場合は、「チケットノルマ」を課せられるケースもたまにあります。
チケットノルマとは、1枚3千円前後の発表会のチケットを、各自10枚くらい事前購入して、発表会を見に来る人に販売すること。
性格的に知人や家族にチケットを売りつけることが難しいという人の場合、自腹購入後、無料でお客さんにバラ撒く人もいます。
ダンスの習い事では、発表会のチケットノルマがきつくて、発表会には参加したくないという親もいるのです。
更に、発表会で着用する衣装代も高額になりやすく、発表会にかかる全ての費用を計算すると1回で5万円以上かかるなんてケースも出てきたりします。(もちろんそんなにかからない場合もあるので、教室に通う前に事前に情報を集めましょう)
発表会は基本的に毎月実施されるので、子供がダンスの習い事に通っている間、ずっと悩まされることになります。
また、ダンス教室の発表会の衣装は、必ずしも皆が同じ衣装を購入するとは限りません。
先生やスクールの方針によっては、衣装は親が手作りで用意することになる可能性もあるのです。
もともと子供のダンスの習い事に熱心な親の場合は納得できるかもしれませんが、気軽な気持ちでダンスの習い事を始めてしまった親にとっては、想像以上の労力に負担に感じてしまう可能性があります。
子供もダンスについていくことに必死で大変かもしれませんが、実はダンスの習い事は親にとっても非常に負担が大きいため、よく考えて入会をすることが大切です。
発表会の費用については、実際に通っている子供のママから情報収集をしておきましょう。
月謝だけを見て「子供向けダンスの習い事って安いんだ!」と誤解してしまうと、後になってから大変なことになります。
しかし、子供がせっかくダンスの習い事をしたのであれば、やっぱり発表会には参加させてあげたいですよね。
チケットノルマや参加料の経済的な負担や、衣装作りの労力などを全て考慮した上で、子供向けダンスの習い事を始めるかどうか決めましょう。
特に共働きの家庭の場合、衣装作りが必要となってしまうと、時間的な余裕がないので、余計に苦しくなってしまう可能性があります。
子供にも親にも負担が大きすぎる習い事は、途中で挫折してしまいやすいので、本当にやり遂げることができるのか、入会の前に頭の中でシミュレーションをしておきましょう。