ロボット教室の効果や習い事を始める前に知っておきたい注意点を解説します。
学校で本格的に始まるプログラミング対策として、「ロボット教室」への関心をもつ人は多いと思います。
でも、ロボット教室がどんなところなのか、プログラミングの授業を受けたことがないママ世代にとっては「未知の世界」ですよね。
今回はロボット教室に入会する前に知っておきたい効果やレッスン費用などについてご紹介したいと思います。
ロボット教室への入会を検討している人は、是非一度チェックしてみて下さいね。
目次
ロボット教室ってどんな所?
ロボット教室のレッスン内容について確認しておきましょう。
ロボット教室では、テキストを見ながらブロックを組み立て、ロボットを作成したり、パソコンを使ってロボットを動かすためにプログラミングをする一連の流れを経験できます。
ロボット作りを通して遊び感覚で基本的なプログラミング技術が学ぶことができるため、「我が子を理系に育てたい!」という家庭に人気のある習い事です。
ロボット作りにはレゴのようなブロック教材が使用されているため、小さい頃にレゴが好きだった子供には興味を引く内容になっています。
ただ知識を机に座って吸収するだけではない体験型のレッスンなので、「お勉強が嫌い」という子供にも参加しやすい雰囲気があるのが魅力です。
ただし、男女比は、それぞれの教室によって多少異なるでしょうが、男の子の方が多い傾向があるため、男の子ばかりの教室の場合、女の子だと「入りにくい…」と感じてしまう場合もあるかもしれません。
一般的なプログラミング教室がパソコンやタブレット学習のみになるのに対して、ロボット教室は手作業も多く、「発想力」や「力学や動力の知識」など更なる応用力を身につけることができます。
そのため、ロボット教室はプログラミング教室よりもレッスン内容がやや複雑なため、子供によっては「合う」「合わない」がはっきり出てしまいやすいです。
興味がない子にとっては、途中で挫折しやすい習い事でもあるため、入会をする場合には、無料の体験レッスンを通じて子供の適性をしっかり見極めましょう。
また、ロボット教室は都心では数が多いですが、地方ではまだ数が少なく、近所に通える場所がない場合もありえます。
近所にロボット教室がない場合は、子供一人では通うことができず、親の送り迎えが必要になる場合もありますので、ロボット教室に通える環境があるかどうかも大事になってくるでしょう。
ロボット教室で得られる効果
ロボット教室でどのようなスキルが身につけられるかご紹介します。
ロボット教室に通うことで、子供にはどのような効果が期待できるのか気になりますよね。
ロボット教室の費用は高額なので、それだけのお金を出す価値がある習い事なのか確認してみましょう。
ロボット教室で得られる効果として、以下の3つが挙げられます。
ロボット教室で得られる効果①プログラミング的思考
ロボット教室ではパソコンやタブレットを実際に使用してロボットを動かすため、実践的なプログラミング的思考を身につけることができます。
プログラミング的思考というと、「数学的な能力が上がる」と思われている人もいるかもしれませんが、プログラミング的思考と数学的な能力は全く違い、プログラミング的思考を鍛えたからと言って、算数のテストが良くなるというわけではありません。
そのため、算数の成績アップ効果を狙って、ロボット教室に通うのはおすすめできません。
算数の成績アップ効果を狙うのであれば、ロボット教室ではなく、塾に通った方が安心です。
ロボット教室で得られる効果②問題解決能力
ロボット教室では、自分の作ったロボットを動かすために、色々と試行錯誤を繰り返します。
最初からスムーズにロボットを動かせる子供ばかりではありません。
子供達はロボットが自分の思った通りに動かない原因を考えてみたり、打開策を探すので、自然と問題解決能を身につけることができるのです。
時には他者の意見に耳を傾けたり、一人ではなくグループワークの中から答えを見つけることもあります。
一人で黙々と問題を解決できることも大切ですが、やはり大人になって会社に入社すると、他者と力を合わせて問題を解決していかないと行けない時が沢山出てきますよね。
そんな時、ロボット教室を通じ身につけた他者と協力して問題を解決していく能力は、将来子供が大人になり、会社で働くようになった時にきっと役立つでしょう。
ロボット教室で得られる効果③コミュニケーション能力
ロボット教室では、一人で黙々と作業をするパターンの教室もありますが、グループ作業で他の子供達と積極的に意見を交わすことが必要になる教室もあります。
グループ作業が多いロボット教室ではコミュニケーション能力アップの効果が期待できるため、子供に協調性を身につけさせたい場合にピッタリです。
一人で黙々と作業するのが多いのか、グループ作業が多いのかは、それぞれのロボット教室によって方針が異なります。
一人で黙々と作業をしたい子供にとっては、グループ作業が「嫌」と感じる場合もあるため、親が協調性を身につけさせたいからと、子供の気持ちを無視してグループ作業が多いロボット教室に入れてしまうと、結局子供がやる気を失くして途中挫折しまう可能性もあるので注意が必要です。
一人で黙々作業をする教室なのか、みんなでワイワイと作業をする教室なのかは無料の体験レッスンを受けることによってわかります。
ロボット教室に入会する場合には、教室の雰囲気を確かめるためにも、無料体験レッスンを受けることをおすすめします。
ロボット教室のレッスン費用
ロボット教室のレッスン費用についてチェックしておきましょう。
ロボット教室は子供の理数系知識を高めるのに魅力的な習い事ですが、「費用が高い」という難点があります。
ロボット教室では主に「入会金」「レッスン費用」「テキスト代」「教材費」の4つがかかります。
入会金
ロボット教室では平均的に1万円~2万円程度の入会金を取っています。
新規オープンしたばかりのロボット教室では、入会金がかからない場合もありますが、ロボット教室に入会する場合は、事前に用意をしておいた方が良い初期費用です。
レッスン費用
ロボット教室の毎月のレッスン費用の相場は、1万円~2万円前後です。
1週間に通う回数・年齢・コースの難易度になどによって、ロボット教室のレッスン費用は大きく変わります。
一般的には、コースの難易度が高くなればなるほどレッスン費用が高くなる傾向です。
テキスト代
ロボット教室では、レッスン中に使用するテキスト代が必要になります。
ロボット教室のテキスト代は、5百円~1千円程度なのでそれほど大きな出費ではありません。
教材費
ロボット教室に通う費用の中で、恐らく一番高くなりがちなのがロボットを作るために必要な「教材費」です。
教材費は月額のレッスン費用には含まれず別途発生し、コースの難易度によって3万円~10万円程度かかります。
その他
ロボット教室では、上記でご紹介した費用に他に、教室によっては「教室維持費」がかかる場合があります。
ロボット教室の維持費は一般的に1千円~2千円前後かかり、レッスン費用とは別に請求される場合もあれば、レッスン費用の中に含まれている場合もあります。
それぞれのロボット教室によって教室維持費は異なるため、気になる人は直接問い合わせてみましょう。
また、ロボット教室によっては、入会の時には「レッスン費用2ヵ月分」を用意しないといけないこともあるので注意が必要です。
ロボット教室に通い始めるなら、「5万円~10万円程度」の初期費用を用意しておきましょう。
ロボット教室に通う注意点
ロボット教室通いの難点についてまとめてみました。
ロボット教室に通う場合、事前によく考えておきたい注意点が2つあります。
まず一つ目は、「親の経済力」の問題です。
ロボット教室は他の習い事に比べて費用が高く、親の経済力がなければ継続させることが難しくなってしまいます。
特に複数の子供がいる家庭では、二人、三人とロボット教室に通わせることになると、相当な経済的な負担が必要になると覚悟しましょう。
より難しいコースに進めば、6万円~8万円もする高額な教材費をまた購入しないといけなくなってしまうため、いくら子供にやる気があっても、親の経済的な事情で続けさせてあげるのが難しくなってしまう可能性があります。
月額のレッスン費用自体はたいしたことがないので「何とかなるでしょ」と思ってしまうかもしれませんが、ロボット教材費がかなり高額になるため、ロボット教室に通わせたいと思っている親は、「何万円もする教材費をその都度購入できる経済力がちゃんとあるか?」という点をよく考えないといけません。
そして、二つ目は「子供のやる気」の問題です。
ロボット教室はこれだけ高額な費用をかけて通い始めても、子供自身にやる気がないと、お金を無駄してしまいます。
そのため、ロボット教室に入会するのであれば、「本当に子供が継続できるのか」という気持ちの部分をしっかり確かめることが大切です。
「ロボット教室ならプログラミングの勉強ができるので良さそう!」と親が思っていても、実際にはやるのは「子供」です。
子供自身がロボット教室に興味を持てなければ、ロボット教室で理系の才能を伸ばす効果より、お金を無駄にする可能性の方が高くなってしまうでしょう。
特に子供が小さい頃からロボットやレゴなどのブロック遊びが好きな子には、ロボット教室は魅力的に映るかもしれませんが、興味がない子にとっては「つまらない」と感じてしまう可能性があるので、体験学習でしっかり子供のやる気を見極めることが重要です。
また、ロボット教室は比較的男の子の生徒数が多いので、女の子の場合、周りが男の子ばかり
だと嫌がって通いたがらない場合もあります。
ロボット教室の習い事は、他の習い事と同様に「相性」が大きく左右するため、子供があまりやる気ではない場合、入会は見送った方が良い場合もあるでしょう。
いくら将来的に役立ちそうな習い事だとしても、子供本人にやる気がなく途中で挫折してしまうと、いくら親が周りの環境を整えてあげたところで、期待したスキルが身につきません。
子供がロボット教室に通い続けられそうか、「経済面」と「子供のやる気」の両方から総合的に判断しましょう。