絵画教室に通っている親子が不満に感じやすい4つのポイントをご紹介します。
絵画教室の習い事は、男女問わずに人気があります。
絵画教室で学んだ「表現力」や「デッサン力」を生かし、コンクールで受賞する子供も少なくありません。
コンクールの受賞歴は受験をする時にも内申対策で有効ですし、図工や美術の成績も上がる可能性があります。
しかし、絵画教室には実際に通ってみないとわからないデメリットもいくつかあるのです。
今回は絵画教室に通っている親子が密かに不満を感じやすい問題点についてご紹介します。
目次
絵画教室の月謝や画材のコスパが悪い
絵画教室にかかるお金をコスパが悪いと感じている小学生の親は意外に多いです。
小学生に人気の絵画教室は、平均的に週1回(月4回)のレッスンで5千円~1万円程度が多いです。
ただし、絵画教室の場合、月謝とは別に「画材」や「額縁代」を請求されることもよくあります。
絵画教室によっては、月謝の中に画材などの費用も含まれているため、入会する時に確認をした方が良いでしょう。
画材は市販の鉛筆や紙であれば大した金額にはなりませんが、プロ向けのちょっとランクが高い物を購入すると、「え!こんなにかかるの?」とびっくりするケースも多いです。
「絵画教室で画材一式を購入したら1万円以上した!」「2万円近い額縁を購入させられた!」など、月謝以外に高額な道具の購入を余儀なくされて、不信感を募らせる親も少なくありません。
月謝も月に4回で1万円程度かかるようになると、親の中には「ちょっと高い」と感じるようになってくる人も多いです。
特に絵画教室は、講師のレベルによって月謝の費用が変わりやすく、絵画の世界で有名な講師ほど高額になりがちです。
しかし、「著名な絵画教室の講師=教えるのが上手」とは限りません。
教え方が上手いかどうかは、実際に絵画教室に通ってみないとわからないものです。
特に小学生に教える場合は、講師の技術だけではなく、子供に接する態度や口調なども重要になります。
口コミや評判だけに惑わされず、本当に小学生でも指導を受けてわかりやすいのか、よく考えて入会するようにしましょう。
実際に絵画教室の講師との相性をチェックするためには、体験レッスンを受けてみるのが一番手っ取り早くおすすめです。
体験レッスンで子供への対応の仕方やよく見ておき、小学生の子供が実際に指導を受けた感想も含めて、総合的に判断することが大切です。
絵画教室の先生の考え&画風が良くも悪くも強要される
絵画教室の先生の画風を小学生に強要することを親が良く思っていない場合があります。
絵画教室で子供の画力がアップしていくことは嬉しいことですが、「講師の考えや画風」の影響を強く受けてしまう点に不満を感じている親もいます。
絵画教室に通わせる親としては、「子供の感性」を大切にしたいと考えている人が多いです。
しかし、絵画教室で講師が画風に強いこだわりを持っている場合、講師の望んだような絵を描かないと高評価を得られないため、小学生の子供が自分で本当に描きたいを描かず、講師の好みの絵を描くようになってしまうことがよくあります。
子供は自分の絵を褒めて欲しいので、講師の画風を一生懸命に真似しようとしますが、それは親が絵画教室に求めていることとは違うもの。
自らの画風に強くこだわる講師に当たった場合、小学生の子供も親も、「本当にこの絵画教室で良いのか?」と悩むことになってしまいます。
絵画教室の中には、子供の感性を重視して、作品には出来るだけ手を出さずに見守る場合と、講師が自分の画風を貫く場合があるので、どのような講師に当たるかによってレッスンでの居心地が変わってくるでしょう。
当然、画風を絵画教室の講師に強要されるようになると、小学生の子供も習い事を嫌になりやすくなってしまいます。
自由に作品を描かせてくれるのか、それとも講師の考えや画風が色濃く反映するのか、絵画教室に入会する前に、口コミなどでよくチェックしておく必要があるでしょう。
近所に小学生を対象にした子供向けの絵画教室がない場合は、特に注意が必要です。
一般の絵画教室は、大人相手の指導には慣れていますが、子供の扱いには慣れていない可能性があり、小学生にわかりやすいレッスンができない可能性があります。
やはり小学生に絵画教室を習わせるのであれば、一般ではなく、子供を対象にした絵画教室がおすすめです。
どうしても近所に小学生向けの絵画教室がない場合は、一般の絵画教室をいくつかチェックしてみましょう。
絵画教室に通わせても必ずしも上達するとは限らない
小学生の子供を絵画教室に通わせても画力がイマイチ伸びない可能性もあります。
絵画教室に小学生の子供を何年も通わせた結果、「画力が思ったほど伸びなかった」というケースがよくあります。
画力の才能は個々によって差があり、絵画教室の講師が熱心に教えたとしても、子供がみんなプロ級のレベルに達するわけではありません。
才能がある子は、ちょっとした教えただけでグングンと伸びていくのに対して、あまり才能に恵まれていない子は、何年絵画教室に通っても思うように伸びない傾向があります。
それを「個々の能力の違い」として、冷静に受け止められる人は良いですが、絵画教室に通う親子の中には、上達しないことに不信感を持ち始めるケースも多いです。
確かに毎月月謝を払っているのに、一向に我が子の上達が見えないようだと、親としては心配になってしまいますよね。
月謝1万円の絵画教室に通っていたら、年間で12万円も費やしていることになるのですから、どうにかして画力をUPしたと思うことは当然です。
しかし、画力というのは、やはり個人差が大きいため、同じ教え方をしたとしても、適正によって飲み込みが早い子と遅い子がいます。
また、成長できる上限も個々によって違うため、「絵画教室に通えば、誰でもプロ級の画力が身につく」と思っていると、後で後悔をしてしまうことになるかもしれません。
絵画教室に期待をし過ぎてしまうと、結果がついて来なかった時に、親子でがっかりしてしまいます。
絵画教室に通っても、小学生の子供の画力が思ったように伸びない可能性もあるということを覚えておきましょう。
絵画教室は「今より上手になればいいな」という大らかな気持ちで始めてみるほうが、意外に長続きするかもしれません。
どうしても親子で納得がいかない場合は、現在通っている絵画教室を諦めて、別の絵画教室に通わせてみるのも一つの手段です。
絵画教室の先生が変われば、小学生の子供の能力を引き出してくれる可能性がまだありますので、既に何年も同じ絵画教室に通って上達が見えないのであれば、早々に見切りをつけましょう。
絵画教室がストレスになる場合もある
小学生の子供にとって絵画教室の習い事が大きな負担になる可能性があります。
絵画教室に通い始めてみると、レッスン中は課題やテーマが与えられるため、何でも好きな物を自由にお絵かきしていて良いという状況ではなくなってしまいます。
レッスン中は講師の指示に従って、学校の図工の授業のように、テーマに沿った作品を作る必要があるのです。
しかし、自由な絵が描けると思って「お絵かき感覚」で絵画教室に入会してしまった場合、小学生の子供が描くテーマを決められてしまったことに不満を感じたり、描きたいものが浮かばず、次第に絵画教室に対してストレスを感じるようになってしまうことがあります。
人に指図されることが嫌いな小学生の場合、絵画教室で講師にアレコレと決められと、やる気を失くしてしまうケースもあるでしょう。
もともと学校のような集団生活が苦手としている小学生の子供にとっては、絵画教室も学校の続きのように感じてしまい、嫌がるようになってしまうかもしれません。
小学生の子供にも「描きたい絵」と「描きたくない絵」があります。
あまりにも興味のないテーマばかりが続いてしまうと、小学生の子供が「描きたくもない絵を描かされている」というストレスを貯めやすくなってしまうので注意が必要です。
また、小学生の場合、「受験」や「個人的な悩み」によっても、絵を描けなくなってしまおスランプ状態に陥ることも少なくありません。
「描きたい気持ちになれない」「画材を持っても何を描いていいのかわからない」と、不安に感じている時に絵画教室のレッスンを受けると、これもストレスとして大きな負担になってしまいがちです。
人間誰しもスランプ状態の時には、何も手につかなくなってしまうことがありますよね。
スランプになって、どうしても子供が絵を描きたがらず、絵画教室が子供にとって大きなストレスになっているのであれば、「辞めてみる」もしくは「休止してみる」ことも選択肢に入れて検討する必要があります。
小学生の子供にとって、絵画教室がストレスになってきた場合、無理に続けさせても上達が期待できません。
何度か子供の方から「辞めたい」という言葉出てきたら、「これまで続けてきたのが勿体ないじゃない!」と頭ごなしに否定せず、まずは子供の気持ちをしっかり汲んで揚げることが大切です。
その上で、休止をしても子供のやる気が戻らなさそうだと判断した場合は、絵画教室を辞めて子供の精神的な負担が減らして上げる方が良いかもしれませんね。