子供が習い事を嫌がった時におすすめしたい親の対処法をご紹介します。
習い事をしている子供が、ある日突然「辞めたい」と言ってきたら、みなさんはどうしますか?
長年している習い事であればあるほど、辞めにくいものですよね。
でも、子供が本気で嫌がっている場合、無理に続けさせるのも辛いもの。
子供の習い事を続けさせるかどうか判断に迷った時におすすめの対処方法をご紹介します。
目次
子供の習い事に対する気持ちを確認しよう
子供のやる気がない習い事は辞めることも一つの方法です。
日々の忙しい日常で、考えてみれば意外と子供と落ち着いて話をする機会を持てていないご家庭も多いのではないでしょうか。
子供が習い事を嫌がっている場合、最初に子供本人の気持ちを確かめてみましょう。
子供は習い事のお友達に少しからかわれたり、ちょっと先生に注意をされただけで、一時的な気分から「辞める」と言っている場合もあります。
子供の「辞めたい」という言葉が、どこまで本気なのか調べることが重要です。
一時的な気分で「辞めたい」と言っている場合は、数日後にコロッと意見が変わる可能性があります。
その場合は、それほど深刻に習い事の退会を考える必要はないでしょう。
ただし、お友達のからかいや先生との相性が原因で本人がやる気を失くすことが何度も続くようであれば、一度スクールに相談をしておくのもおすすめです。
たとえ一時的な嫌がりであったとしても、何度も続けば、子供が本気で嫌になってしまう可能性があるからです。
お友達のからかいがしつこい場合は、スクールから相手のお子さんへからかいを止めてもらえるように注意をしてもらうのがおすすめです。
また、先生との相性が悪い場合は、先生を変えてもらうのも一つの手段になります。
そして、子供に何度確認しても「習い事を辞めたい」と言い、本人のやる気が全くないとわかった場合は、残念ですが退会を検討する時期なのかもしれません。
習い事は子供のやる気がなければ続けることが難しく、それ以上無理に続けさせても余計に毛嫌いするだけになる可能性が高くなってしまいます。
習い事をしているのは子供本人であって、親ではありません。
子供本人が何度も辞めたいと訴えてきているのであれば、子供の気持ちを優先することも大切です。
親は途中で辞めさせたくない気持ちがあるので、なかなか辞めさせないケースもよく見られます。
しかし、親の気持ちを優先し、子供の嫌がる気持ちを無視すると…
「私が何度も必死に訴えているのに親はわかってくれない!」
子供がそんな不満を抱くようになってしまい、最終的には親子関係にヒビが入る可能性が出てきます。
子供が本気で辞めたいと言ってきた時には、スッパリ親が諦めることも大切です。
習い事の数を減らす
習い事の数を減らして、子供のやる気をUPさせます。
子供が習い事でやる気を失くす原因の一つに「習い事の数が多過ぎる」というケースがあります。
子供がやる気を見せて始めた習い事だとしても、疲れがたまりしんどくなってしまう子も出てくるでしょう。
未就学児や小学校の低学年の頃は、学校の帰りも早く時間に余裕があるので習い事の掛け持ちも可能です。
しかし、小学校の中学年や高学年になってくると、学校の帰りが遅くなり、クラブ活動も始まり、宿題も増えて子供の負担が大きくなります。
更に、中学受験を検討している家では、小学校の3・4年から塾通いが始まる場合も多いです。
子供の習い事が多すぎて学校との両立に難しさを感じ、習い事を辞めたいと言っている場合は、習い事の数を厳選しましょう。
本当に必要な習い事だけを残し、他の習い事は辞めてしまうことをおすすめします。
習い事の数を減らすことによって、子供の疲れも軽減でき、再びやる気を取り戻すことが出来るかもしれません。
習い事の数を減らす時には、親の希望ではなく、しっかり子供の意見を聞きましょう。
親にとって続けて欲しい習い事と子供にとって続けたい習い事が、必ずしも一致するとは限りません。
実際に習い事に通っている子供の意見を優先し、本当にやり続けたい習い事だけを残すことが重要です。
間違っても、親がやってほしい習い事をだけを残すのはやめましょう。
子供の嫌がる習い事を無理に続けさせていると、そのうち子供は知恵をつけて勝手にズル休みをするようになったりする可能性もあります。
子供の体力によっても違うと思いますが、子供が学校と両立させながら習い事を続けられる数は、2個~3個程度が望ましいでしょう。
あれもこれもと欲張っても、結局中途半端になってしまう可能性があります。
小学校も中学年以上になってくると学校との両立がだんだん難しくなってくるので、子供とよく話し合い、無理のないように習い事のスケジュールを組んであげるのがおすすめです。
「静×動」で習い事のバランスを考える
習い事の種類をバランス良く整えることでメリハリをつけましょう。
みなさんは、習い事の「バランス」を考えたことがありますか?
習い事は子供の性格や適性を見て決めている人が多いでしょう。
しかし、習い事が全てスポーツだけ、もしくはお勉強系だけとなるのは、メリハリがなく子供が飽きやすくなってしまいます。
一番おすすめの習い事は、「静かな習い事」と「動きのある習い事」の組み合わせ。
具体例を挙げるならば、「塾×サッカー」「ピアノ×スイミング」「そろばん×バスケ」「英会話×バレエ」などです。
「サッカー×スイミング」「バスケ×野球」など、動きのある習い事ばかりでは、体力を消耗してしまいます。
一方、「塾×そろばん」「公文×家庭教師」など静かな習い事ばかりでも、ずっと座っている状態が長くストレスを感じやすくなってしまいます。
静かな習い事で生じたストレスを、動きのある習い事でストレス発散させることがおすすめです。
習い事のバランスが悪く、子供が知らない間に疲労を感じてやる気を失くしているのであれば、組み合わせを変えてみましょう。
運動神経の良い子供を持った場合、親は嬉しくてついついスポーツを沢山やらせてしまいがちですが、その中から本当にモノに出来そうな1つの習い事に絞ったほうが効率的です。
いくつもスポーツをやらせていても、最終的にプロを目指すのであれば、いつかは1つに絞られないといけない時が来ます。
また、静かな習い事ばかりをしている場合も同様に、本当に必要な1つだけ絞るようにしましょう。
ただし、子供が受験を控えている場合は、静かな習い事ばかりが増えてしまうのは仕方ない部分がありますね。
子供が習い事でやる気を失くしがちになっている時には、ぜひ習い事同士の組み合わせを考えてみて下さい。
そうすることで、やる気が整うだけでなく、心の感性も豊かになっていくことでしょう。
「退会」ではなく「休止」を上手く利用する
子供の気持ちが曖昧な場合、休止を利用して一旦様子を見てみましょう。
子供が習い事を辞めたがっているけど、気持ちが曖昧そうな場合、いきなり退会してしまうのはちょっと勿体ない気がしますよね。
そんな時に、是非おすすめしたいのが「休止(休会)」制度です。
何となく契約をする時にサラッと聞いたことがあるけど、普段の生活では休止制度を利用しようなんて普通は考えないですよね。
でも、子供が習い事を辞めるかどうか判断に迷っている時には、この休止制度が非常に役立つのです。
休止制度上手く利用して、子供の様子をしばらく見てみましょう。
休止中に子供の様子から本当にやる気を失くしていることが確認できた場合は、そのまま退会手続きを取るのが良いかもしれません。
しかし、休止中に少し習い事を休んでみて、本人がやる気を取り戻したりすれば、休止を解除してもらい、通常のレッスンへ戻ることができます。
習い事の中には、契約する時に高い入会金を取る場合もあり、簡単に出たり入ったりしたくないという気持ちがありますよね。
一度退会してしまうと、レッスンを再び受けるためには、入会金もまたかかることになってしまいますが、休止であれば再入会の手続きや入会金が不要なのでおすすめです。
子供本人の気持ちがわからない時、勢いで簡単に退会するのではなく、まずは休止で様子を見るという方法を取ってみましょう。
子供も一度習い事を離れてみることによって、本当にやりたいことなのかどうか心の整理をつけることができます。
子供本人が「自分にとって必要なもの」だと再確認できれば、再びやる気を取り戻して習い事に取り組むことができるでしょう。
時間と共に、子供の習い事の優先順位はどんどん変わるものです。
小さい頃は優先順位が高かった習い事も、大きくなればそれほど必要と感じなくなってしまう場合もあります。
それは決して悲観的なことではなく、子供自身が必要なスキルをちゃんと自分で選んでいるという成長の証なのです。
子供が習い事を心から不要だと思う時が来たのであれば、それは子供の成長による卒業のタイミング。
習い事を途中で辞めるというのはネガティブな印象になりがちですが、「卒業」と捉えることができると、すんなり受け入れられませんか?
子供のやる気が尽きてしまった時には、良い形で習い事を卒業できるように親が導いてあげるのがおすすめです。
子供が習い事を嫌がった時のおすすめの対処法・まとめ
子供が習い事を嫌がった時の対処法をご紹介しました。
習い事は、子供の成長にとって大きな意味を持ちますが、やはり良い時ばかりではないはずです。大変なことや、苦しい時もあります。
習い事をしている子供が、ある日突然「辞めたい」と言ってきても、どんな形であれ上手に対応して、次へのステップと成長に繋げられると良いですね。