子どもの頃からピアノを習っておくことで、大人になってからも得をする4つのメリットについてご紹介します。
両手で違う手の動きをしながら演奏するピアノは、脳科学的に良い習い事だと言われています。
ピアノを習っていると上品なイメージがあり、それだけ教養があるように感じられますよね。
今回は、子どもの頃からピアノの習い事をすると得をする4つのメリットについてピックアップしてみました。
これからピアノを習おうかどうか迷っている人は参考にしてみて下さい。
目次
ピアノの習い事で子どもの記憶力を鍛えられる
ピアノをスムーズに弾くためには暗譜が必要になるので、記憶力を鍛えることができます。
ピアノは楽譜を見ながら弾くイメージがあると思います。
しかし、実際にスムーズにピアノを弾くためには、「暗譜」が必要になってきます。
楽譜をイチイチめくりながらピアノを弾くよりも、やはり暗譜してしまった方が最後までスラスラと弾くことができます。
普段は楽譜を見ながらピアノを弾いている子どもでも、発表会の時には暗譜で挑むケースも多いです。
そして、ピアノは暗譜して弾く習慣をつけることによって自然と「記憶力」を鍛えることができます。
ピアノは指先だけではなく、脳もフル回転しているのです。
そのため、小さい子どもの頃からピアノを習うことは、脳を鍛えることにもつながります。
記憶力は、勉強においても必要とされる能力なので、将来受験勉強をする時にも役立つ可能性があるでしょう。
また、脳は使わないとどんどん衰えていくと言われており、高齢になった時にピアノが趣味で弾けると認知症の予防にもなると指摘されています。
ピアノは一回覚えてしまえば、多少ブランクがあっても弾き方は忘れないので、一生もののスキルになります。
高齢になってからも、脳の老化防止ために役立つ習い事なので、やってみる価値が高い習い事です。
また、ピアノの良い所は、グランドピアノを購入しなくても、「ヘッドホン+電子ピアノ」で音を消しながら集合住宅でも練習ができるところです。
同じ楽器でもバイオリンやチェロなどは、どうしても音を消すことが難しいため、防音設備のない集合住宅で演奏するのは、騒音問題を引き起こす原因となってしまいます。
しかし、ピアノであれば子どもがヘッドホンをして、音を消しながら練習する方法が残されているので、集合住宅に住んでいる子にも挑戦しやすいのが良い点です。
ピアノは教室数も多いので、楽器を学ぶ習い事としては、初心者にもハードルが低いのでおすすめです。
本格的にピアノを始める前に、「ソルフェージュ」という音楽の基礎を学ぶレッスンを受けておくと、楽譜の理解が深まり、スムーズにピアノに慣れることができるのでおすすめです。
ただし、ソルフェージュは扱っているピアノ教室が少ないので、なかなか教室が見つからないかもしれません。
最終的に音大まで行こうとしているのであれば、譜読みの基礎をしっかり学べるソルフェージュはレッスンを受けておくほうが望ましいでしょう。
ピアノの習い事は外国語の習得を助ける
ピアノで培った音を聞き分ける能力が、外国語の発音を身につける時に役立ちます。
ピアノを習うと、子どもの頃から「音」を聞き分ける力が身につきます。
ピアノは鍵盤によって奏でられた音を、自分の耳で聞いて確かめる必要があるので、「音」に対して敏感になるのです。
小さい子どもの頃からレッスンを受けることによって、絶対音感を習得できるケースもあるため、ピアノはできるだけ早めに始めた方が良い習い事です。
そして、ピアノで身につけた「音を聞き分ける力」は、実は外国語の学習でも大いに役立つ可能性があります。
みなさんは「歌が上手い人ほど英語の発音が上手」という話を聞いたことがありませんか?
歌が上手い人というのは、「音を聞き分ける能力」に加えて、「聞いた音を再現できる能力」が高いと言われています。
絶対音感がある人が、楽譜がなくても、耳で聞いただけで音楽を弾けるように、外国語も「音の一つ」として聞いただけで発音できるようになる人もいるのです。
耳が良いと、それだけリスニングや発音の練習の時に手助けになるので、外国語の習得が他の人よりもスムーズに進む可能性があります。
特に英語は必修科目として、受験の時には文系でも理系でも必要になってくるため、得意科目にすることができれば心強くなりますよね。
また、外国語学習の基本は「単語の記憶」なので、暗譜で小さい頃から記憶力を鍛えている子どもにとって、勉強しやすい科目と言えます。
ピアノ×外国語は相性の良い習い事の組み合わせなので、ピアノ以外にもう一つ習い事をしてみようと考えている場合には、外国語の勉強がおすすめです。
また、ピアノはよく「東大生の多くがやっていた習い事」とも言われ、音楽や外国語以外の科目でも良い影響が見られます。
譜読みで「4分の2拍子」や「「4分の3拍子」など数的感覚が自然と養われるため、「ピアノが上手な子は算数も得意」と言われています。
必ずしも子どもが外国語や算数が得意になるわけではありませんが、将来勉強をする時に少しでも役立つ習い事を希望しているのであればピアノはおすすめです。
ピアノの習い事で子どもの忍耐力がつく
ピアノは練習しないと上達しないので、コツコツと努力を続ける「忍耐力」が養われます。
ピアノは他の楽器と同様に、練習しないと上達しない習い事です。
ただピアノのレッスンを週に1、2回受けているだけではあまり上達しません。
ピアノのレッスンは、1週間練習してきた成果を先生にチェックしてもらう場所だと考え、自宅でしっかり練習をすることが重要です。
ピアノのレッスン時間だけで練習をするような感じでは、いつになってもスラスラと弾くことはできません。
そのため、ピアノはコツコツと努力をする「忍耐力」が求められます。
しかし、小さい子供が自ら進んでピアノの練習をすることは、想像以上に難しいものです。
よほど子ども本人がピアノが好きで積極的に練習をしているケースを除き、親が練習を促さないと、なかなか練習したがらない子もいます。
特にピアノのレッスンを、本人の希望ではなく親の希望で始めた場合、子どもと大人の間の「やる気のギャップ」が生じる可能性があるでしょう。
もしも子どもにあまりやる気が見られない場合は、練習の習慣が身に着くまでは、親がしっかりサポートする必要があります。
練習をする習慣が一度身に付き、ある程度弾けるようになってくると、子どももピアノが楽しくなって、自ら練習するようになるでしょう。
子どもが「ピアノが楽しい!」と心から感じ、自分で練習に取り組めるようになるまでが、初心者にとっては一番重要な時期かもしれません。
親のサポートがなく、子ども任せになってしまうと、「練習しない⇒上達しない⇒ピアノのレッスンが面白くない」という悪循環にはまってしまう可能性があります。
ピアノの練習が苦痛で途中で挫折してしまう子が少なくないので、小さい子供にピアノを習わせる時には、自宅で親がサポートしてあげることが大事です。
一度ピアノを好きになれれば、自分でコツコツ努力をする習慣がつき、自然と忍耐力が身に付くようになるでしょう。
ピアノの練習が習慣化するまでは、親も子どもも辛抱強く取り組む必要があります。
ピアノの習い事で子どもの集中力を養える
ピアノは体全体の感覚を一度に研ぎ澄ませるので、高い集中力が身につきます。
ピアノは、鍵盤をたたく「指先」、暗譜をして先を読む「脳」、ピアノの音を聞く「耳」など、全ての神経を集中させて演奏します。
そのため、子どもがピアノの習い事をしていると、高い集中力を身につけることができるようになるでしょう。
集中力は短期間で簡単に養えるものではないので、子どもの頃から訓練することが大事です。
ピアノで培った高い集中力は、子どもが成長して受験勉強をする時や、大人になって仕事をする時に役立つでしょう。
集中力は、高い能力を発揮するために、いくつになっても必要となるスキルです。
また、ピアノの習い事をしていると、多くの教室で定期的に「発表会」を行うケースが多いでしょう。
ピアノの発表会は教室の規模によって内容が異なりますが、一般的にはホールを借りて大々的に開催するケースが見られます。
小さい頃から、発表会のように緊張する場面を経験することによって、集中力を上手くコントロールできるようになり、必要な時に力を発揮できる「本番」に強い子になるでしょう。
ただ塾に通って勉強をするだけでは、精神的な強さは身につけにくいものです。
ここぞという本番に弱い子になってしまうと、これからの人生で損をしてしまうことが多くなってしまうかもしれません。
本番に強い子は、人生の大事な局面において、失敗するリスクが軽減できるので、それだけ良い人生に恵まれる可能性があります。
最近はメンタルの弱さが目立つ子どもも多いため、いかに本番で集中力を高めて、自分の力を発揮できるようになるかが大切です。
どれだけ良い才能を持っていたとしても、それを本番で発揮できなければ、周りに力を認めてもらうことが難しくなってしまいます。
良い才能があるのであれば、その才能をきちんとした場でしっかり発揮できるようにする精神的な強さも必要です。
自分の力を最大限発揮できる集中力を身につけることは、人生の重要な場面を乗り越えるための大きな力となるでしょう。
ピアノの習い事は、子どもの集中力を養いたいと考えている人にピッタリです。