「子どもにドラムを習わせてみたい」
「子どもがドラムに興味を持っているんだけど、自分の知識が無いからよく分からない」
こういったことで、お悩みのお父さんお母さんに向けた記事となります。
この記事では、「ドラムは教室と独学どちらで習うの良いのか」「ドラムを始める前に知っておきたいこと」などについて紹介していきます。
ドラムは最初が肝心な楽器です。ぜひ参考にしてみてください。
目次
ドラムは独学でもできる?
実は、ドラムは独学でも練習することができます。
今の時代、YouTubeで検索をかければ、プロのドラマーが練習用動画をアップしたりしているからです。ドラム教室を運営している人が動画をアップしているのも見かけます。
動画だけでなく、ブログで独自の練習方法を書いてあるサイトも豊富にあるため、独学でも十分に練習を進めていくことができるでしょう。
イラストや教則本を用いて説明してくれるようなサイトもあります。それぞれを上手く駆使すれば、効率よく練習することが可能です。
また、教則本には、付録で伴奏が録音されたCDが付いてるものもあります。このCDを使えば、実践の練習も積める上に、お父さんお母さんが経験者であれば、よりレベルの高い練習ができるでしょう。
前提として、ドラムセットが家にある必要がありますが、「自分のペースで上手くなりたい」という子どもには向いています。
ドラムを習う際、教室に通う3つのメリット
「家にドラムセットがない」「マンション・アパートなのでドラムを叩くことができない」など、自宅で練習するのが難しい場合もあるかもしれません。
そうなると、ドラム教室も候補として挙がってくると思います。
ドラム教室でドラムを習うのは、どういったメリットがあるのでしょうか。以下で見ていきましょう。
リアルタイムでの指導が受けられる
やはり、リアルタイムで直接先生から指導が受けられるというのは、動画やサイトには無い大きなメリットです。
特に、始めたばかりのころは、何を修正すれば良いのかがよく分かりません。
例えば、イスの高さの合わせ方、スティックの握り方・振り方など、初歩的なことなども非常に重要なことです。
ここを間違ったまま進んでしまうと、後で大きな壁にいくつもぶち当たることになります。練習初期の段階では、そういった「気付きにくいが重要な基礎」が多いです。
リアルタイムで先生から直接指導を受けることで、最初の基礎をしっかりと抑えた状態で練習をスタートさせることができます。
プロの音・動きが参考にできる
教室では、基本的にドラム同士を対面させ、先生が叩いているのを見ながら叩いたり、お手本を先に見せてもらったりしながらレッスンを進めていきます。
生の音や実際のスティックの動きが見えるというのは、練習をする上で良い刺激になりますし、何よりとても良い参考になります。
また、ドラムには、ロック、ジャズ、サンバなど、色々な叩き方があり、子どもの感性やレベルによって何を習っていくかというのを決める必要があります。
「数あるジャンルの中でどれが自分に向いているか」という判断をしてもらう際も頼りになってくれるはずです。
それぞれのジャンルを実際に叩いてもらった後に決めるというのも良いですね。選択肢から選ぶことで子どものモチベーションも上がります。
個人に合ったレッスン・宿題を提供してくれる
独学で進めていく際、よくあるのが「これで良いか?」という自己問答です。
良いのか悪いのか分からないまま練習を進めていくのは気持ち悪いですし、悪い方向で進めてしまうと、後戻りし辛くなってしまいます。
教室であれば、「どういった練習をすべきか」「自宅でどんな練習をすれば伸びるか」というのに対し、具体的で明確な宿題を出してくれます。
後は、練習時間を増やすだけ。独学よりもほぼ間違いなく上達のスピードは速くなるでしょう。
また、個人に合ったレッスンを提供してくれるというのも大きなメリットの一つです。
独学で練習を進めていくと、音や叩き方が違ったまま覚えてしまい、変なクセが付いてしまうことがよくあります。初心者だと、微妙な音の違いに気付くことができないためです。
ドラム教室の先生は、もちろんその音の違いを聞き逃しませんし、有効な改善策や練習方法をすぐに提供してくれます。
そういった正しい努力を積み重ねることで、良いドラマーへと育っていくのです。
ドラムを習う前に知っておきたいこと
ここまで読んでいただくと「ドラム教室に通わせてみようかなぁ」と思ったお父さんお母さんもいらっしゃるかもしれません。
以下では、ドラム教室、または独学で習う前に抑えておきたいことを2つだけ紹介します。
お子様が始めたいと言っているのであれば必読です!
ドラムと言えど、たくさんの種類がある
ひとくくりにドラムと言っても、たくさんの種類があります。上記でも触れた、ロックやジャズなどです。
先生によっても必ず得意・不得意があるため、あらかじめ習いたいジャンルの音楽があるのであれば、そのジャンルに対応している先生にレッスンをお願いしましょう。
スウィングジャズ……1930~1940年代のジャズ。軽快なリズムが特徴で、オーケストラのように大人数で演奏するのが一般的です。アドリブの要素が少なく、事前に作曲して演奏します。
ラテンジャズ……1940年代のジャズ。ラテン系のウキウキするようなリズムが特徴です。ドラムが演奏しないというパターンもあり、その際はコンガ、ディンバレスなどが中心となって演奏します。
モダンジャズ……1940年代のジャズです。3~6人の少数バンドでの編成が一般的。コード進行を決め、アドリブで繋いでいきます。その場その場での適応力や感性が重要となるジャズです。
ジャズモード……1960年代を代表するジャズです。最も現代的なジャズスタイルだと言えるでしょう。シンプルな音階が特徴で、ジャズの歴史を変えたとも言われています。
ジャズファンク……1970年に誕生した新しいジャズです。ロック、ファンク、ソウル、ラテンなど、それぞれの特徴が融合した演奏が特徴。電子ピアノやエレクトリックギターといった電気楽器がメインになります。
コンテンポラリージャズ……ジャズファンクの進化バージョンという認識でOK。現代的なジャズの総称であるとも言えます。ジャズの中でも、高度なテクニック、難解で難しいアドリブが必要。
ドラムは早くから習えば良いというものではない
ドラムは、5歳からでも十分に始めることができます。
しかし、リズム楽器であるドラムは、早くから始めれば良いというものではありません。もちろん集中力が続きづらいというのもありますが、一番は後天的な要素が強いからです。
リズム楽器は総じて、触れてきた音楽や経験した楽器の数が多いと上達しやすいです。
反面、音楽そのものの基礎が無いと、スキルを伸ばすのが難しいという特徴があります。
音楽の感性や耐性を身に着けたいということであれば、ピアノやバイオリンのようなメロディ楽器もおすすめです。
どうしてもドラムだけを極めたいということであれば、教室で基礎から習うのが良いでしょう。
スティックの振り方、リズム感などは早いうちからやっておくに越したことはありません。子どもの考えをよく聴いて、適切な判断をしてあげると良いです。
子供がドラムを習うことのメリット
ドラムを習うことで様々なメリットがあります。下記をご覧ください。
・和太鼓、パーカッションなど他の音楽にも応用できる
・中学や高校の学園祭やイベントでバンドを結成できる
・音楽の深みに触れることで他の楽器にも興味がでる
・出来るだけでカッコ良い
など、色々なメリットがあります。ドラムはできるだけでカッコ良い素敵な楽器です。最近はカラオケにもドラムセットが置いてあったりすることもあるので、様々なところで応用ができるというのもあります。
また、エイトビートという基礎を覚えるだけで、ほとんどの邦楽に対応できるという点もドラムならではです。例えば、算数のかけ算は色々な問題に応用できる上に、形さえ覚えれば簡単に扱うことができますよね。そのイメージの近いです。
エイトビートに関しては、もちろん個人差もありますが、1時間のレッスンに5回ほど通えば取得できます。
ドラムは子供でも始められる・まとめ
この記事では、「ドラムをやってみたい」と言い始めた子どものお父さんお母さんに向け、ドラムを始める前に知っておきたいことをまとめました。
子どものうちから始めることで、急激に伸びる子どももいますが、おもちゃの対象となり、ただ叩いて遊ぶだけになってしまう子どももいます。
子どもの考えや興味を知った上で、「どのようにドラムと向き合いたいのか」という点を考えるサポートは、お父さんお母さんがしてあげたいですね。
まずは、実際にドラムを叩ている動画を一緒に観て、どのようなジャンルや叩き方に興味がるのかを伺ってみると良いでしょう。