「中学生なんだからもっと勉強してほしい!」
「どうすればやる気を出させられるの?」
上記のようなお悩みをお持ちではないでしょうか。
この記事では、中学生の勉強に対するやる気を引き出す3つの方法と、絶対にやってはいけない子供への接し方について解説していきます。
中学生でしっかりとやる気をだしてもらい、高校受験と大学受験に備えていきましょう。
目次
【中学生向け】勉強のやる気を出す3つの方法
以下では、勉強のやる気を出す3つの方法について、詳しく解説していきます。
中学生向けとなっておりますので、中学生の子供を持つお父さんお母さんはぜひ参考にしてみてください。
集中できる環境を作る
勉強のやる気を引き出すためにまず大切なのは、「勉強モード」へスムーズに導入するための環境作りです。
子どもの集中力は、一旦スイッチが入ると素晴らしい効果を発揮します。
できるだけスムーズに「集中スイッチ」を入れ、継続させるための環境を整えましょう。
それでは下記にて勉強しやすい環境作りのポイントについて解説します。
【部屋の温度を低めに設定し、換気を怠らない】
まず、勉強部屋の温度は低めに設定し、換気は常にするようにしましょう。弱めに扇風機を回し、外の音が聞こえない程度に窓を開けておくのもおすすめです。
また、集中するために大切なのは「頭寒足熱」です。つまり頭は冷やし、足元は暖かい状態を保つことが大切ということ。暖かすぎると頭がボーっとして集中力が途切れやすくなり、寒いと全身が冷え込み、集中できなくなってしまいます。
【部屋と机をキレイに掃除する】
勉強部屋や机の上に余計なものを置いていませんか?
勉強机に向かった時、「お気に入りの漫画」「テレビ」などが目に入る状況だと集中力が削がれやすいです。
勉強に取り掛かる時は、気が散る物が視界に入らないようにしましょう。
基本的に、常に机の上は何もない状態が望ましいです。
【図書館やカフェなど、自分に合う環境を見つける】
自宅によっては、どう頑張っても部屋で集中できないということもあるでしょう。そういった子供にはカフェや図書館など、環境を変えてみるのがおすすめです。
図書館のような「静かで、他に何もできない環境」で集中力を発揮しやすい子供もいれば、自宅リビングのように「家族の目があり、常に生活音がする環境」のほうが集中できる子供もいます。
行き詰まっている様子であれば、勉強環境の変更を提案してあげるとよいです。
場所を変えた後、さりげなく集中できたかどうかを聞いてみましょう。
勉強モードに切り替える技を知る
ちょっとした休憩のつもりが思わず長引いてしまう・・よくあることです。
そのような時は、下記で紹介する「勉強モードへ切り替える方法」を試してみましょう。
【軽く運動する】
「どうしても頭が動かない」「思考する気力がわかない・・・」そのような時は、軽く身体を動かすのが効果的。身体を動かすことで凝り固まった筋肉がほぐれ、脳への血流を改善させることができるためです。
運動部に所属している子供や、もともと身体を動かすことが好きな子供であれば気持ちの切り替えにもなりやすいはずです。
「勉強前に5分程度の筋トレをする」「軽くジョギングして勉強する」といった習慣を付けられるとよいでしょう。
【スマートフォンやマンガを見ない、触らない、近寄らない】
勉強中の着信通知は、集中をかなり阻害します。
無視しているつもりでいても、一度通知を受けてしまうと、気になって仕方がなくなってしまうのが人間の性です。
勉強に取り掛かる時にはスマホを親に渡す、見えないところに置いておくなどして対策をするようにしましょう。近くに置いていたら絶対に触ってしまいます。
ただし、中高生にとって、コミュニケーション手段を親に取りあげられるのは、場合によっては自尊心を傷つけられる嫌なことです。
ですから強制はせず、「もし気が散るなら預かっておくよ」と声をかける程度にしておきましょう。
【適度な休憩をとってメリハリをつける】
疲れてきたと感じたら、「ちょっとだけ甘いものを食べる」「冷たい飲み物で頭をスッキリさせる」などして、小休止をとるようにすることが大切です。
子供の集中が途切れるタイミングを抑えておき、お茶やおやつの差し入れをしてあげられるとよいですね。
もし、休憩が長引きすぎていたり、いつまでもダラダラとしてしまう様子であれば、お手伝いを頼んでみましょう。
洗濯やちょっとした買い物などをしてもらうのです。ここで大事なのが「もし一息つきたいなら」と前置きすること。「こっちは勉強しているのに!」と反論されないようにしておきましょう。
効率の良い勉強方法を知る
効率良く勉強が進むことで、子供自身、勉強することが楽しくなってきます。
以下にて、効率の良くなる勉強方法のポイントについてを見ていきましょう。
【 中学の定期テスト(中間・期末)の勉強法】
中学の定期テストにおいては、目標設定が重要になります。目標を紙に書いて見えるところに貼るといった対策です。
そして最も有効なのは、目標を明確化することにあります。人間は、具体的な目標を立て、結果をイメージすることで理想とする姿に近付けるようになるためです。
例を紹介しますので、下記のように目標を掲げてみましょう。
<目標例>
・短期的な目標 今日、または今週のうちに範囲(具体的なページ数)の勉強を終わらせる
・中期的な目標 次の定期テストで自己最高得点である380点を超える
・最終的な目標 合計点420点を超え、志望校へ通う
など、子供自身がピンときて、最もやる気が出る目標を言葉にしてみましょう。具体的な数字を必ず記載するようにしてください。
【わからないところを特定する】
人は誰でも得意な事ばかりを繰り返したがるものです。楽だからですね。
しかし、勉強において、苦手意識の高いところを放置するのは危険。放置を続けることで「さっぱり分からない…」となり、全面的にやる気が失せてしまう可能性があります。
「なぜ間違えたのか」「学習方法をどう変えるべきか」など苦手に対してしっかり対策をうつ癖をつけることが大事なのです。
【勉強する時間を決める】
会計士やMBAなど、難関資格に挑戦を続ける人たちは決まって下記のような思考を持っています。
「勉強時間を生活の中に組み、やらないと気持ち悪い状態をつくりあげる」
つまり、やらないといけないような仕組みをつくってしまうのです。
努力を続けることは大人だって簡単なことではありません。無理やりにでも努力を続けるルーティーンを生活に組み込んでしまう気持ちと考えが大事になります。
子供のうちから勉強の時間を生活に組み込むことで、大人になっても向上心を持ち続けることができるようにでしょう。
やる気を刈り取っていませんか?親がやってはいけない3つのこと
以下で紹介する、ある3つのことをやってしまうと、子供のやる気を刈り取ってしまう原因になってしまいます。
無意識のうちにやってしまっていることもありますので、一度、親としての言動を振り返ってみましょう。
勉強を無理やりさせようとする
これまでにも何度か紹介しましたが、勉強を無理やりさせてはいけません。
やる気というのは出すものではなく、自然と出てくるものであるからです。
子供が勉強を本当に求めているのであれば、自然と集中します。つまり、子供が勉強に集中しない、やる気を出さないということは、「勉強が好きではない」「自分の目標と勉強が今のところ関係ない」と考えているからです。
そういった状態の勉強は逆効果であり、勉強嫌いを引き起こす原因にもなりますので注意してください。
兄・姉と比べる
兄姉と比べるのもNGです。これはやる気を出さない子供にある程度優秀なお兄さん、お姉さんがいるご家庭でよくやってしまうことです。
血のつながった兄弟・姉妹であっても、それぞれ別々の人間です。
たとえば、
「お姉ちゃんは○○大学入ったんだから、頑張らなきゃね」
「あなたくらいのとき、お兄ちゃんは○○点くらいとってたよ」
「お兄ちゃんはあなたくらいのとき、将来の目標決めてたけど、あなたはどうなの?」
というような言葉を無意識のうちに投げかけてしまっていませんか?
得意不得意が違うのも当然ですし、それぞれに長所は違います。
子供の能力をいっしょくたんに見てしまうのは危険なことであると認識しておきましょう。
「~すべきじゃない?」というアドバイスをする
子供からすると、アドバイスは意見の押しつけに聞こえます。
基本的に子供は、自分の人生についてアドバイスが欲しいのではなく、自分の考えを応援してほしいのです。
お父さんお母さんが「〜したほうがよい」と経験論からアドバイスをしたとしても、子供には受け入れられません。アドバイスが正しければよいというものではないのです。
子供の考えを聞き、「甘い考えだな」と思ったとしても一度挑戦させてあげましょう。
成功したら儲けものですし、失敗してもそこで初めて「自分の考えは甘かったんだな」と学べます。
学びの場をどれだけ与えてあげられるかが大切なのではないでしょうか。
まとめ
この記事では、中学生のやる気を引き出す方法について紹介してきました。
まだ高校生にもなっていない子供ですから、ついつい色々な言葉を投げかけてしまいます。
しかし覚えておきたいのは、中学生は多感な時期であり、言葉の1つひとつをちゃんと解釈しているということです。
何気ない一言が、良い方にも悪い方にも振れることを大人がしっかりと理解しておきましょう。
参考サイト:http://nishiharajuku.com/wp/yosukes-blog/what-parents-should-do-for-their-children/
https://studysapuri.jp/course/junior/parents/kyoiku/article-118.html