中学生の進路状況、25%は「何をしたらいいか分からない」

勉強・学習塾

 

「中学生の進路って他の親はどういう風に考えているの?」

「親ができることってどんなことがあるんだろう・・・」

上記のような疑問をお持ちではないでしょうか。

この記事では、下記の2点について掘り下げていきます。

・全国の中学生がどのような考えを持っているか

・進路相談に対し、親ができることは何か

お父さんお母さんがどういう対応をするかによって、子供の人生も大きく変わります。

進路相談では適切な言動を知り、子供を良い方向へと導いてあげましょう。

普通科の高等学校へ行く生徒が68%「将来を何したら良いのか分からない」

全国の中学校でわれた調査では、普通科高校への進学希望が68%と最も高く、次いで専門学科のある高校への進学が20%となっています。

専門高校は農業、工業、商業、水産、家庭、看護、情報、福祉などの学科が人気であるとのこと。

普通科への進学が68%と多い結果になった一方、「将来の仕事を決めているか」という質問に対して「はっきり決まっている」と答えたの割合は25%であったことも分かっています。つまり、おおよそ4人に1人は明確に将来の仕事を決めていないことになるのです。

(参考:国立教育政策研究所『中学校・生徒調査』)https://www.nier.go.jp/shido/centerhp/career_jittaityousa/pdf/3_2_3.pdf

「とりあえず普通科の高校へ行って進学しよう」「専門学科があるところに行っておけばとりあえず仕事はできるだろう」と考える中学生が多いということの裏付けではないでしょうか。

しかし、中学生が将来像を持っていないというのも当たり前といえば当たり前。なぜなら、まだ社会の多くに触れていないからです。

高校ともなってくると、縦社会がより厳しくなる部活動、高校生からOKとなるアルバイトなど、社会との触れあいも増えるでしょう。ただし、社会的責任も次第に大きくなっていきます。

そういった中で社会経験を積み、視野が広がっていくなかで自分の選択肢を少しずつ増やしていくのです。

中学生とはまだその前の段階ですから、「なんとなく進学」はあって当然なのではないでしょうか。

学校の先生が思い描く未来と生徒自身が描く未来

中学校の先生は基本的に高校への進学を勧めます。それは、学校の方針かもしれないし、先生が歩んできた道だからかもしれません。

二者面談や三者面談は、将来と向き合う大切な時間ですから、先生から生徒へ、親から生徒へと、一方通行なやり取りになってしまってはいけません。

親や先生が当たり前だと思っている高校への進学は、子供にとって当たり前のものであるか、まずはそういった根本的なすり合わせが大事なのではないでしょうか。

とはいえ、まだ中学生の子供には選択するための視野も経験もありません。私立・公立どちらが自分の将来にとってよいか。今の自分にとって最良の手段とは何なのか・・・などなど。

お父さんお母さんそして先生は、子供に高校へ進学させることを勧めるだけでなく「なぜ高校へ進学するのか」を問いかけてあげましょう。

キャリア教育は子供の将来に役立つか

日本の中学には、キャリア教育という課外授業がカリキュラムに組み込まれています。

キャリア教育では、職業体験を行うことで仕事に触れてみたり、友達や生活の関わりの中から「自分らしさ」「好きなこと・得意なこと」などを掘り起こしていきます。

高校で本格的にキャリアを考えるための準備運動であるともいえます。

しかし、自分の将来像を明確に持たない中学生の生徒が、キャリア教育に対して真剣に取り組むでしょうか。「やることが決まっていない」というのは、子供たちの中で優先順位が低いということをを表しています。

まだ将来のことについてなんか考えたくないという子供もいるでしょう。そのように、あまり将来に関心のない子供たちからすれば、キャリア教育での職業体験はただのイベント。少し変わった体験学習程度のものです。

キャリアが何か、キャリアを構築していくとはどういうことなのかを知ることによって、職業体験に参加する子供の目は変わるはずです。

ではどのようにして子供にキャリアの重要さを伝えればよいのでしょうか。それはお父さんお母さんのバックアップにかかっています。

次項にて、お父さんお母さんができることについてみていきましょう。

中学生の子供をもつ親ができること3つのこと

中学生は思春期まっただ中ですから、意思の疎通を図るので精一杯かもしれません。

しかし、そこから5年もしない間に高校受験、大学受験と続く可能性があることを考えると、子供以上にソワソワしてくるのではないでしょうか。

そこで以下では、中学生を子供にもつ親ができる3つのことについてまとめました。

どのような考えを持つことが大切なのかを知り、適切なアプローチを図りましょう。

環境に変化を与え社会を知るチャンスを与える

現代の子どもたちは、異なる価値観や社会階層の人と接する機会が少なくなりがちです。SNSが発達し、インターネット上でのはとめどなく広がり続けています。反面、スマホで完結する世の中になった影響からか、閉鎖的な一面もあります。

2020年のオリンピックをかわぎりに、さらにグローバル化が進む世界で生きていくためにも、多様な価値観に触れ、他者について考えられる精神が大切になるのです。

学校では、先ほど紹介した職業体験や海外研修旅行といった機会が「キャリア教育」として用意されています。

しかし、中学生の子供が、キャリア教育を人生において大事な時間であると捉えてくれるでしょうか。

海外研修旅行では「誰と一緒のホテルになるか」「誰と班になるか」というような軸からズレたところに思考を巡らせてしまうはずです。

これは「自分がこれまで知らなかった様々な現実」に触れられるという機会を損失してしまうことに他なりません。

先生が生徒1人ひとりにキャリア教育の意義を説くのも難しいでしょう。そうなるとやはり、お父さんお母さんによる手ほどきが大事になってきます。

ボランティア、海外旅行など、なんでもよいです。様々な価値観や現実に触れつつ、キャリアに向き合うということの本当の意味について子供と話し合ってみましょう。

公立と私立について考えさせる

受験に対して具体的なイメージを持ってもらうためにも「公立と私立の違い」について考えてもらうという手段があります。

「私立は学費がたくさんかかる」という一般常識を子供が必ず把握しているとも限りません。中学生3年生の夏休みになって「友達が私立に行くらしいから私も私立に行く」と言い始める可能性だってあるのです。

そこでまずは「公立と私立の違いって分かる?」と問いかけてみましょう。この違いを考えることから、思考はどんどん発展していきます。

「なぜ学費に大きな差があるか」→「双方で得られるものに違いはあるか」→「自分に合う学校とは何か」

という具合です。一般論としては、「公立高校は、文武両道であり、バランスのとれた人間形成に注力したカリキュラムを組んでいるところが多い」というようなことがあります。

時代とともに学校の制度、形は変わってきてますから、あまり大きな偏見を持たず今一度お父さんお母さんも考えてみるとよいかもしれません。

たとえば、ひと昔前は「私立には全てを任せられるかが、公立には任せられない」というような考えが一般的でした。

しかし、今の社会では公立でも十分な教育を受けられるようになっています。当然、学校により大きく違いますので、近くの学校、もしくは子供が行きたがっている学校について調べる必要があるでしょう。

また、公立と私立を比べて大きな違いが無くなっているといえど、やはり私立には魅力的な学校独自のカリキュラムが多く備わっています。学習面でのサポートはもちろん、子供の可能性を広げる取り組みも多く、学費の差も頷けるものとなっています。

中学からのキャリアをなんとなくで選んでしまうと、これから先の大学受験、就職活動と惰性でクリアしようとするクセがつく可能性もあります。そのため、中学生だからこそ、考えなければいけないのです。

できるだけ早い段階で、子供と一緒に答えをだすことが望ましいといえます。

絶えず変化する社会だからこそ子供の興味を大切にしてあげる

子供の興味や好きなことを軸に考えさせてあげることも大切です。

破竹の勢いで進み続けるIT化に伴い、どんな優れた研究家でも30年先の未来は予測がつかないといいます。おそらく、30年以上前の人も、今のくらしを想像できなかったでしょう。

「無人で走行する車」「人工知能の発達」現代に生きる人でさえも驚くものばかりです。

だからこそ、進路は子供自身が好きなこと、あるいは適性を第一に考えてあげるのです。

高校を立派に卒業して得た大学の進学実績、大学での就職実績。どれも重要な位置付けにあります。ただし、そこばかりに囚われるのは、現代の生き方にそぐわないやり方であるといえるでしょう。

進学や実績といった数値をいったん頭から外して考えることこそが、現代に合った生き方・考え方ではないでしょうか。

また、「好き」を突き詰めた先には主体性が生まれます。どのようなことを学び、どんな職業に着くのかを考えることに、大きな責任が伴うからです。

自分が舵をとって「好きなこと」「興味のあるもの」に突き進んでいくわけですから、やりがいもあれば、生きがいを感じることもあるでしょう。たとえ自分には超えられないと感じるような大きな壁が現れたとしても、乗り越えようとするはずです。

まとめ

この記事では、中学生の進路について様々な視点から考えを述べてきました。

「自分の子供だから」という固定概念を持たず、まずは色々なことに触れ、子供自身の選択肢を増やしてあげてみはいかがでしょうか。

深く考えこんで悩む必要はありません。まずは1つ何か行動してみましょう。

何でもよいのでとにかくチャレンジできる環境作りをしてあげられると良いですね。

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ララボ編集部

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