「子供のタブレット学習のメリットデメリットを知りたい」「塾か紙教材かタブレットか悩んでいる」という方に向けた記事です。
最近学校では1人1台のタブレットが当たり前になりつつあります。「デジタル教科書」の導入も始まっています。自宅でできるタブレット学習サービスも人気を集めており、幼児から小学生、中学生、高校生まで学習の仕方が変わりつつあります。
そこで今回は子供がタブレット学習をする際のメリットとデメリットをご紹介します。子供の特性によって「塾が良いのかタブレット学習が良いのか」「紙の教材が良いのかタブレットが良いのか」が見えてきます。
目次
子供のタブレット学習のメリットとデメリット
タブレット学習には、やはりメリットとデメリットは存在します。それらを事前に把握することで、「ウチの子にタブレット学習が良いのかどうか」「どのサービスから選べばいいのか」が見えてきますのでぜひチェックしてみましょう。
メリット①自宅でいつでもできる
言わずもがなのメリットですが、やはりこの点は大きいでしょう。タブレット学習は、通いの塾や個別指導などと比較して、自宅でできるので時間と場所を選びません。自分のペースで学習することが可能なので、上手に活用すれば「勉強量を増やすこと」につながります。
忙しいスケジュールの中で勉強時間を確保することは難しいですし、子供にとって体力的な負担にもなります。通う必要がなくなり、いつでも学習できる環境に変えることにより勉強時間を増やし成績アップが望めるでしょう。
メリット②デジタル教材なので繰り返しできる
紙教材と比較して、タブレット学習はデジタル教材なので何度も何度も繰り返し取り組めるのが特徴です。紙の問題集は一度やったら基本おしまいですが、デジタル教材は完全に理解するまで反復学習ができることがメリットです。
さらにタブレット学習サービスでは、一度間違った問題は自動でデータとして記録されます。間違いが解消されるまで繰り返し取り組む仕組みになっているため学習の定着が望めます。
メリット③勉強効率が格段に上がる機能がある
実は、タブレット学習は勉強の「量」を増やすだけではなく、「質」の向上にも役立ちます。タブレット学習というのは、ただ教科書に載ってあることをデジタル化しただけのものではありません。
昨今のタブレット学習サービスでは、AIが組み込まれていることが多く、たくさん集まった「データ」を元にしてサービスが日々改善されています。たくさんの子供がタブレット学習を利用することで集まるデータから、「こういう教材を何時間勉強すれば成績が伸びる」といったことがわかるのです。
また、間違えた問題なども記録されるので、苦手分野の問題を自動ですすめてくれたり、学習レベルを自動調整してくれたりする機能などもあります。効率よく勉強できるのが紙の教材とデジタルの教材の違いです。
メリット④学年関係ない無学年式で学べる
サービスにもよりますが、「無学年式」を採用している所もあります。学年に関係なく、分からない箇所まで戻って学ぶ「振り返り学習」や、逆にまだ学校でやっていない所まで学ぶ「先取り学習」が可能です。学校の授業に遅れてしまっている場合は、つまずいた単元まで戻って基礎固めすることができます。
学年で分けてしまうことのデメリットは、各教科を並列で勉強して、横串でバラバラに勉強することににあります。そうすると、「次の単元へ進む頃には前の単元を忘れている」ということがよく起きるのです。無学年式だと、1年生から3年生までの内容を単元ごとに一気に縦串で勉強するので、理解も積み上げやすく、記憶にも定着しやすいのです。
また学校の授業が簡単すぎたり、中学受験を考えている子にとっても、学校の内容だけでは対応が難しいので、塾やタブレット学習でどんどん先取りして準備を進めることが必要です。
メリット⑤タブレット学習は楽しい!
各社サービスにもだいぶ特徴の差がありますが、タブレット学習というのは基本「勉強が楽しくできる」ように工夫して作られています。
紙教材だと勉強勉強という感じがして気が進まない子も、タブレットであれば、ゲームをやるような感覚で学習するようになる子供も少なくありません。子供にとって、タブレットとタッチペンというのはどこかワクワクする不思議な魅力があるのかもしれませんね。
デメリット①強制力がなくモチベーションが続かない
タブレット学習の最大のデメリットは、なんといってもこれ。いつでもどこでも学習できる反面、勉強の強制力がなくなることです。
塾ならば、決まった時間に必ず勉強時間を確保できますが、タブレット学習にはそれがありません。特に子供の場合、学習習慣のない子はむしろ一切学習をしない、ということが普通に起こります。その場合、費用も無駄です。
タブレット学習を始めるとしても、各自の生活リズムに合わせて勉強時間は一定に決めることが望ましいです。もちろん、親御さんのフォローもとても大切な要素です。「勉強する時間を一緒に決めて実行するお手伝い」をしたり、「勉強時間になったらリビングのテレビを消す」などの親の協力はタブレット学習においてはとても重要です。
デメリット②タブレット自体が誘惑になる
これも大事なことですが、スマホやタブレットというのは人の集中力を奪うものです。特にスマホゲームやYoutubeに夢中になっている小中高生は要注意です。タブレットを使っているだけでyoutubeを見始めて気づいたら2時間経っている、なんてことはざらにあります。
こうした誘惑が心配な子には、「学習専用タブレットのあるサービスを選ぶ」ことが必須です。専用端末ならばゲームやyoutubeにアクセスできませんので、対策としてはかなり効果的です。
まとめ | 塾VSタブレット学習
【塾が向いている子】
・家の近くに塾がある子
・学校や塾の集団授業のレベルが合っている子
・一人で集中して勉強するのが難しい子
・親が勉強習慣を作るサポートをするのが難しいご家庭
【タブレット学習が向いている子】
・習い事や部活動で忙しい子
・通塾に時間がかかる子
・自分のレベルにピッタリあった教材が欲しい子
・学校の勉強が簡単すぎる子
・学校の勉強に大幅に遅れている子
・塾との併用で、苦手分野を効率よく潰したい子
まとめ | 紙教材VSタブレット学習
【紙教材が向いている子】
・紙やノートで書く方が頭に入りやすい子
・今、紙の教材で集中して勉強できている子
・自分のレベルにあった紙教材が見つけられている子
【タブレット学習が向いている子】
・繰り返し反復して問題を解きたい子
・タブレット&タッチペンで楽しく学習習慣を身につけたい子
・自分のレベルにピッタリあった教材が欲しい子