楽しみながら絵画を学べることで人気を集める絵画教室ですが、具体的にはどんな絵を描くのかを解説します。
絵画教室は、絵を描くことを中心として様々な芸術を知ることができる習い事です。
子供の習い事には学習系や音楽系、スポーツ系など様々なものがありますが、絵画教室は芸術系に分類されます。
芸術系の中でも最も人気と言っても過言ではないのが絵画教室ですが、絵を描くだけなら家でもできるからと躊躇してしまいがちです。
そこで今回は絵画教室に通うことで得られるメリットはをご紹介します。
目次
お絵描きなら家でもできるのに絵画教室に通う理由とは?
絵画教室は絵を描くことを目的としていますが、ただ単に絵を描くのであれば家でもできます。
家だけでなく幼稚園や小学校でも絵を描く機会はたくさんあるため、わざわざ絵画教室に通う必要はあるの?と思う人も多いでしょう。
しかし、絵画教室に通う目的は絵を描く機会を与えることではありません。
絵画教室に通うことで得られる最大のメリットは、子供が楽しいと感じる経験を増やすことができる点です。
絵画教室では、家でのお絵描きとはスケールの大きさが違うお絵描きをすることができます。時には、大きな紙に手や足を使って汚れを気にせずに絵を描くこともあるでしょう。絵画教室では汚れても良いようにつなぎやエプロンを着用するため、子供が汚れを気にせずに思いっきり絵を描くことを楽しめます。
自宅でこんなダイナミックなお絵描きをするのは、現実的に考えて難しいですよね。
このように、絵画教室に通わなければ体験できないことをたくさん体験することで、子供の心が豊かになります。
また、子供が絵を描きたいと思う気持ちを、もっともっと伸ばしてくれるのが絵画教室です。
絵画教室では、ただ単に絵を描くだけではありません。
絵の描き方のポイントや色の塗り方のポイントを先生に指導してもらいながら、様々なテーマに沿って自由に描いていきます。
基本的に絵画教室はグループレッスンとなるため、お友達と一緒に絵を描きます。
絵画教室に通い始める年齢は、だいたい5歳から7歳くらいが一般的です。
このくらいの年齢になると、集中して絵を描くことが可能になるでしょう。
もちろん5歳より低年齢でも絵を描くことは十分に可能ですが、それぞれが絵に集中することができる年齢は5歳くらいが目安とされています。
幼稚園や小学校の授業で絵を描く際に、特に楽しんでいる様子や集中している様子があれば絵画教室も楽しみながら通えるでしょう。
絵画教室は、習い事の中でも比較的安い費用で通えることも人気の理由のひとつです。
月々の月謝は5000円前後の教室が多く、その他に掛かるのは絵の具とスケッチブック代くらいです。
これらの用具はそれほど高くないため、定期的に買い足すとしても金銭面で大きな負担とはならないでしょう。
子どもの絵画教室では様々な絵に触れることができる
絵画教室では、絵を描くといっても様々な方法で絵を描きます。
鉛筆でデッサンをする、クレヨンでポスターを描く、絵の具で水彩画を描くなど家では体験できないようなことを含めて絵画教室ではじっくりと学ぶことができます。
紙に絵を描くだけでなく、アクリル板や木の板に絵を描く機会もあり、いつもとは違った感覚で大きな刺激を受けます。
また、教室によっては絵を描くだけでなく工作や陶芸を取り入れているところもあります。粘土や木を使った工作など、どれも絵画同様子供たちが楽しみながら取り組める授業内容です。
このような絵画教室での体験は子供の頃にしかできないものであり、大きな刺激となるでしょう。
また、絵画教室は複数のお友達と一緒に通うため、自分以外の人が描いた絵を見る機会も必然的に多くなります。
先生が描いた絵、お友達が描いた絵、コンクールで飾られていた絵などを見ることで芸術を直に感じることができるのは、絵画教室に通っているからこそのメリットです。
これは自分の絵を描く力の上達にも必要なことです。
たくさんの絵画、作品を見ることで自分自身の創作する力も身についていくでしょう。
絵画教室では、小学校の夏休みの課題である図画工作にも取り組むことが多くなっています。先生からアドバイスをもらいながら作品を作ることができるため、みんなの目をひくようなユニークな作品が作れることも絵画教室ならではのメリットです。
上達すれば、コンクールで入賞作品に選ばれることも夢ではありません。
絵画教室で子どもの集中力や自由な発想力を身に着けられる
絵画教室では、この絵はこう描きなさい、この色で塗りなさいと先生が指示することはほとんどありません。
最初に絵のテーマを決めて、どんな描き方をすると良いか、描き方のポイントなどをアドバイスします。あとは子供自身が考えて、好きに描くことがレッスンの基本です。
子供たちは、どんな絵を描くかをよく考え、どのように描けば頭の中でイメージしている絵に近づくかを試行錯誤しながら手を動かします。
このように、考えながら絵を描くことで自由な発想力や想像力が身につきます。
また、思い描いたことを実際に形にする力である表現力も絵画教室で身につけることができます。
このような発想力や想像力、表現力は子供が持つ大切な能力ですので、子供のうちにしっかりと伸ばしてあげることが重要と言えるでしょう。
大人はすでに定着したイメージや固定概念があるため、りんごやトマトは赤で描きますし、海は青で描きます。意識していなくても、それが当たり前と認識してしまっているからです。
しかし、子供が自由に絵を描くうえでどんな色にするかは決める必要がありません。
例えば、青でりんごを描いても、ピンクで海を描いてもいいのです。子供自身が考えてその色を選ぶことこそが自由な発想力につながります。
絵画教室に通う頻度は週に1回で、レッスン時間は1時間から1時間半程度が目安となっています。
幼稚園から小学校低学年の子供の習い事で1時間半と聞くと少々長いと感じますよね。
しかし、絵を描くことに没頭するため、多くの子供がレッスン中はしっかりと集中しています。
このようにひとつのことに集中して取り組む経験は、集中力を身につけるうえでもとても大切なことです。集中して人の話を聞けるようになる、授業を集中して受けることができるなど今後様々なメリットがあるでしょう。
絵を描くのが上手かどうかは関係ない
絵画教室に通わせる理由として、絵が上手であることを重視してしまいがちです。
うちの子は絵が上手だからもっと力を伸ばしてあげたい!と思う人もいるでしょう。
逆に絵が下手だから、上達するために絵画教室に通わせることもあります。
もちろん理由は家庭ごとにそれぞれ異なりますし、絵が上手になりたいから絵画教室に通うことも良いでしょう。実際に絵画教室に通うことで絵の描き方の基本を学べるため、絵の上達は十分に期待できます。
しかし、絵画教室に通い始める理由として、絵が上手か下手かはあまり関係ありません。
何よりも大切なのが、絵画教室に楽しく通うことではないでしょうか。
絵画教室は、絵を描く楽しさをより深く知ることができる場所です。
子供自身が楽しみながら絵を描くことができれば、上手だろうと下手だろうとどっちでも良いのです。また、描いた絵が上手か下手かの判断はあくまでも周りが勝手にするものです。
絵画教室は全国各地にあり、都市部では意外と教室数が多いため、どの教室を選ぶかも大切です。
絵を描くことをメインとしている教室や絵だけでなく創作活動も取り入れている教室など、レッスン内容は教室によって異なります。
そのため、可能であれば親子で複数の体験教室に参加し、どの絵画教室が楽しいかを決めると良いでしょう。
絵画教室は、一般的に幼稚園や小学校低学年から長くても中学生くらいまでの習い事です。もちろんプロを目指す場合は高校生や大学生になっても続けることが可能ですが、中学生になり部活動に入部することをきっかけに絵画教室を辞めてしまうことが多いのが現状です。
このように、子供の頃に限定されがちな習い事だからこそ、より楽しく通えることを最も重視して選ぶべきです。
ただし、絵画教室を辞めたとしても、絵画自体は大人になっても長く楽しむことができます。紙とペンさえあれば場所や時間に縛られず絵を描くことができるため、気軽に楽しみやすいのが特徴です。
また、スポーツと違って、高齢者になってからも自分のペースで楽しめる趣味になりやすいのは絵画ならではの魅力と言えるでしょう。
このように、子供の頃に絵画の基礎を学んでおけば、一生続けられる趣味を持つことができます。