小学生がプロサッカークラブの下部組織に入る方法についてご紹介します。
将来の夢として、小学生の男の子に人気がある「サッカー選手」。
しかし、実際にプロのサッカー選手になるための道のりは険しいものです。
小学生がプロのサッカー選手を目指す具体的な方法として、「下部組織」へ入団する方法があります。
そこで今回は、小学生がプロサッカークラブの下部組織に入団する方法についてご紹介します。
「サッカー選手になりたい!」というお子さんをお持ちの人は、是非参考にしてみて下さい。
目次
プロサッカークラブの下部組織に小学生は入れるの?
プロサッカークラブの下部組織に入れる小学生の条件について説明します。
小学生がプロサッカー選手を目指すのであれば、Jリーグに所属しているサッカークラブの下部組織に入団するのが一つの方法です。
プロサッカークラブの下部組織は、誰でも入団できるわけではなく、「セレクション」という入団テストに合格した子供だけが入ることができます。
プロサッカークラブの下部組織は、年齢別にいくつかのコースに分かれており、小学生の場合は、「ジュニアユース」を目指しましょう。
それぞれのプロサッカークラブによって、ジュニアユースの呼び方は異なり、「U-12」と表記している場合もあります。
また、「U-13」や「U-15」は小学6年生以上であれば受験することも可能です。
セレクションの合格率は低く、一般的に10人程度しか募集していないと言われています。
しかし、これまで下部組織からプロのサッカー選手になった人が沢山いるため、下部組織を目指す子供は少なくありません。
特に日本代表で活躍する多くのサッカー選手を輩出したことで有名なのは、「ガンバ大阪」のジュニアユースです。
世界的に有名な本田圭佑選手をはじめ、ガンバ大阪のジュニアユースには、日本代表で活躍した選手が多く含まれています。
・宇佐美貴史選手
・堂安律選手
・井手口陽介選手
・昌子源選手
・東口順昭選手
・稲本潤一選手
・家長昭博選手
・倉田秋選手
プロサッカークラブによって、ユース出身の選手をトップチームへ昇格させて積極的に使う「育成」が上手なケースもあれば、あまりユース出身の選手を上手く生かせていないケースもあります。
セレクションを受ける場合は、どのクラブにするか選ぶ時には、これまでのユース出身選手の活躍を考えてみるのも良いのかもしれません。
プロサッカークラブが開催している小学生向け「セレクション」とは?
小学生がプロサッカークラブの下部組織に入るならセレクションを受けましょう。
プロサッカークラブの下部組織が開催しているセレクションは、各クラブによって全く異なります。
一般的には「6月~8月」「10月~1月」の時期に開催されていることが多いです。
自分の希望のサッカークラブが決まったら、セレクションの日程を確認しておきましょう。
料金
小学生がプロサッカークラブの下部組織を受ける場合、2千円~5千円程度の受験費用がかかります。
インターネットで申し込みをした際にクレジット決済するように指定されている場合もあれば、銀行振込が指定されている場合もあります。
内容
プロサッカークラブの下部組織のセレクションでは、「試合形式」が多いです。
その他、走力や基本的な運動能力を見る場合もあります。
申し込み方法
公式HPからWEB申し込みをするケースが一般的です。
名前や住所の他に、「サッカー歴」「トレセンや選抜歴」などの記載欄がある場合もあります。
また、Jリーグに所属しているプロサッカークラブの場合、下部組織のセレクションを受ける時には「練習場に通えること」という条件がつくケースがほとんどです。
そのため、下部組織のセレクションを受けるには、練習場から自宅が近い方が理想的。
ジュニアユースの練習は平日夜間もありますので、あまりにも自宅から遠くなってしまうと、子供一人で帰宅するにはあまりにも時間が遅くなってしまい、親の送迎が必要になる場合もあります。
家が近い場合は良いですが、練習場と自宅の距離が遠い場合は、「本当に通えるのか?」親子でよく話し合っておく必要があるでしょう。
小学生がプロサッカークラブの下部組織に入ると費用はどのくらい?
小学生がプロサッカークラブの下部組織に入った場合の費用をチェックしましょう。
実際に小学生の子供がプロサッカークラブの下部組織に入団することになると、一体どのくらいの費用がかかるようになるのでしょうか。
一般的な費用を確認しておきましょう。
初期費用
ユニフォームやジャージなどを一式揃えると10万円程度かかります。
ジュニアユースでなく、街のスポーツ少年団やサッカー教室であっても、ユニフォーム費用などで5万円程度かかってしまうため、出費が大きい部分です。
月謝
プロサッカークラブの下部組織に入ると、月謝は1万円程度になります。
スポーツ少年団の月謝が2千円~5千円程度のことを考えると、プロサッカークラブの下部組織の方が2倍近い金額になるので高額です。
交通費(遠征費)
プロサッカークラブの下部組織の場合、練習場が自宅から遠い場合も多く、交通費が必要になるケースも多いです。
公共交通機関での通学が難しい場合は、親の送迎が必要になってしまう場合もあるでしょう。
また、週末の試合では遠征することもよくあり、場所によっては交通費(遠征費)が高額になる場合もあるので注意が必要です。
合宿費用
プロサッカークラブの下部組織は、年に数回の合宿があります。
それぞれのプロサッカークラブによって、1回ごとの合宿費用や回数は異なりますが、一般的に年間20万円~30万円程度かかるのでバカにならない金額です。
プロサッカークラブの下部組織に入団すると、一般的な民間のサッカー教室やスポーツ少年団に入るよりも、2倍近い金額がかかります。
スポーツ少年団に入っているか、プロサッカークラブの下部組織に入っているかによって、全くかかる費用が違ってきます。
また、プロサッカークラブの下部組織のセレクションは、これまで何もしていなかった小学生がいきなり受けて受かるようなものではありません。
セレクションを受けてくる小学生は、他のクラブからスカウトを受けるようなサッカーレベルの高い子供たちが集まってくるので、合格率は非常に厳しいものになるでしょう。
セレクションを受けるのであれば、なるべく早い頃から挑戦してみましょう。
プロサッカークラブによって、セレクションは1回しか行わないケースもありますが、2次セレクション、3次セレクションを開催している場合もあります。
小学生で海外のプロサッカークラブのセレクションに合格するケースも!
小学生が海外のサッカークラブでセレクションを受ける注意点を確認しておきましょう。
最近では、Jリーグにこだわらず、海外のプロサッカークラブの下部組織に入ることを目指す小学生も増えています。
中でも有名なのが、FCバルセロナの下部組織に合格した「久保建英選手」、レアル・マドリードの下部組織に合格した「中井卓大選手」が有名です。
海外で活躍するサッカー選手は、Jリーグよりも多くのお金を稼げるようになるため、サッカー選手を目指すのであれば、海外へいつかは行きたいと思っている小学生も多いでしょう。
勿論、Jリーグで活躍をして、海外からのオファーを受けてから移籍するのも一つの方法です。
ただし、大人になってから海外のプロサッカークラブに籍を置くのと、子供の頃から籍を置くのでは、「ある部分」で大きな違いがあります。
それは「語学力」です。
久保建英選手も、中井卓大選手も、小さい頃から海外で生活をしているため、二人とも語学が堪能という大きなメリットがあります。
海外で生活をする上で、「語学力」は現地に溶け込む上で欠かせない存在です。
語学力に自信がない選手は、他の外国人選手ともあまりコミュニケーションを上手く取れず、それが最終的にはプレーでの連携、戦術理解にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。
いくらJリーグで活躍できても、海外では全く活躍できずに日本に戻ってくるJリーガーは沢山います。
現在海外で活躍している日本人選手の多くは、やはり現地での言語をしっかり取得しているか、コミュニケーション能力が高い人が多いです。
語学力は、大人になってから現地で覚えるよりも、やはり小さい頃から現地で覚える方がスムーズに使えるようになるため、海外で活躍をしたいと思っているのであれば、小学生の子供を海外の下部組織に入れてみるのも、あながち悪い選択ではありません。
また万が一、サッカー選手として芽が出なかったとしても、子供の頃に身につけた語学力や人脈を生かして仕事をしていくことも可能です。
海外移住は大変勇気が要ることですが、子供が学んだ経験は無駄になることはありません。
ただし、小学生から下部組織に入団させる場合、片方の親が子供について行き海外移住するという必要も出てきます。
小学生はまだまだ未成年で保護者が必要なので、子供だけを海外に移住させることは難しいです。
そのため、小学生の子供の海外挑戦は、親にとっても非常に覚悟がいる挑戦になります。
海外の生活に抵抗がある親の場合、子供がセレクションに合格することが出来たとしても、一緒について行くことが出来なければ、子供に夢を諦めさせないといけなくなってしまうでしょう。
小学生の場合は親が移住できるかどうかによって運命が大きく左右されるため、海外のセレクションを受けるか、国内のセレクションを受けるかは、慎重に検討する必要があります。
海外サッカークラブのセレクションを受ける場合は、一度家族で移住のことも含めて、しっかり話し合いをしておくことをおすすめします。