子供の習い事はいつから始めるのが良いのか、最適なタイミングをご紹介します。
子供が日に日に大きくなってくることは、親にとって嬉しい事ですが、赤ちゃんから子供へと変化していく我が子の姿に、「できるだけ良い教育を与えたい!」という思いを抱くようになる親も多いですよね。
特に近年は「早期幼児教育」が加熱しており、早くから先取り教育を取り入れる家庭が増えています。
「小学校で英検3級を取得した!」「2年先の通信講座を受講している」「小学校の入学前に文字の読み書きや簡単な計算は完璧!」など、周囲の声を聞いていると、焦りを感じてしまう人もいるでしょう。
子供の習い事は一体いつから始めるのが良いのか?
子供の習い事の開始時期で悩んでいる人に、4つのヒントをご紹介します。
目次
子供の習い事は先生と「会話」ができるようになったら
子供が先生と会話だけで意思疎通できるようになったら習い事を始めるタイミングです。
まず、子供の習い事をいつから始めるか考えた時に、一つの目安となるのは、「先生との会話」が出来るようになった時です。
親子というのは、一緒にいる時間が長いので、ちゃんと会話ができなくても、なんとなく意思疎通が出来てしまいます。
しかし、習い事のレッスン中は、会話の相手が親ではなく「先生」です。
家族以外の人間とも、ある程度のコミュニケーションが取れなければ、習い事を始めるのは難しくなってしまいます。
レッスン中は当然先生からの「指示」があり、生徒はその指示を受けて行動を実際に起こさないといけません。
先生からの指示が理解できず、何をやっていいのかわからないような状況だと、レッスン時間が無駄に過ぎてしまいます。
習い事を早く始めたいという人もいるでしょうが、無理に子供に習い事をやらせてしまうと、それがトラウマになってしまい、結果的に嫌いになってしまう可能性もあるので、慎重に始めるタイミングを選ばないといけません。
子供の習い事でも、レッスンを始められる受講開始年齢を「3歳~4歳」に設定しているところが多いです。
3歳~4歳というと、ちょうど子供が他人ともお話が出来るようになってくる年齢なので、どちらというと、双方向のコミュニケーションが必要になると習い事の場合は、「会話」が出来るようになってくる頃に始めてみましょう。
ただし、親子で参加できる習い事に関しては、親が側についているので、会話が出来ない未就学児の頃からでも始めることは可能です。
未就学児から親子で参加が可能な子供の習い事としては、水泳やリトミックなどが挙げられます。
ただし、未就学児からの参加は、子供がレッスン中にじっとしていられなかったり、泣き叫んでばかりなので、親が抱っこしてあやさないとその場にいるのが難しい場合、親の方が周りに気を遣ってしまい、全く楽しめないという可能性もあるので注意が必要です。
もしも余裕をもって子供に習い事を始めさせたいのであれば、やはり先生との会話ができることに加えて、一人で大人しく椅子に座っていられることも目安にすると良いでしょう。
また、習い事の教室によって、全くレッスン雰囲気が異なる為、子供の性格に合ったスクール選びが大切です。
恥ずかしがり屋で大人しい子供の場合、あんまりわんぱくすぎる子が集まる習い事を始めてしまうと、違和感から子供がぽつんと孤立してしまったり。
その逆で、わんぱくな子が大人しい雰囲気の習い事を始めてしまうと、一人だけ浮いてしまうこともあります。
子供が溶け込みやすい雰囲気があるかどうかは、やはりお試しレッスンを経験してみないとわかりません。
パンフレットなどでどんなに素晴らしいスクールに見えたとしても、必ず入園前には実際の雰囲気を確かめてから入学をするようにしましょう。
実際に習い事に通っているママさんからの口コミなども参考になりますので、近所に通っている人がいないか、リサーチしてみるのも良いですね。
習い事は子供の日中の相手がしんどくなったら
子供の体力があり余り、親では対応できなくなった時も習い事には良い時期です。
子供と一緒に日中に過ごしていて、親が「子供の体力についていない!」と思い始めたら、それは習い事を始める絶好のチャンスかもしれません。
日中に遊び足りないと、子供は夜更かしをして、なかなか寝てくれなくなってしまいます。
そんな時、子供の生活に上手く取り入れたいのが習い事です。
親も習い事をしている時間だけは、少しだけ力を抜けるので、育児が非常に楽になります。
特に日中、ワンオペ育児で、24時間365日子供と一緒に過ごしているママさんは、習い事の時間だけでも、子供と少し離れる時間が出来ると、精神面で余裕を持てるようになるのでおすすめです。
最初の頃は、「親と離れても大丈夫なのか?」と心配になってしまうかもしれません。
しかし、子供は順応性が高く、あっという間に習い事にも慣れて、仲の良いお友達も作ってしまいます。
習い事を始めたお母さん方の中には「親も楽で、子供もこんなに楽しんでいるんだったら、もっと早く始めれば良かった!」と思う人もいるでしょう。
習い事でお友達と遊んだり、体を一杯動かしていると、夜には心地よい疲れを感じて、ぐっすり眠ってくれるようになります。
特にスポーツ系の習い事は、子供の運動不足の解消や体力作りに大いに役立つため、積極的に取り入れてみましょう。
スポーツ系以外でも、日中にお母さんと習い事へお出かけすると、外部からの刺激を受けて、子供の世界を広げることにつながります。
部屋遊びがメインだった子供にとって、外の世界はもしかしたら、怖がってしまう子もいるでしょう。
しかし、お母さんと会話ができるくらいの年齢になったら、そろそろ外の世界を知ることも大切です。
子供は好奇心が強く、順応性も高いので、どんどん興味のあることに挑戦させてみましょう。
習い事は子供が友達を欲しがったら
近所にお友達がいない場合は、習い事を通じて出会いを探すのもおすすめです。
子供に習い事をさせるきっかけの一つとして、「子供が友達を欲しがった時」もおすすめです。
近所に同じ年くらいの遊び子供がいない場合、遊び相手はお母さんしかいなくなってしまいます。
お母さんと遊ぶことは、子供にとって何よりも安心感があり、楽しい時間ではありますが、やはり親としては「同じ年くらいのお友達」を作ってあげたいと思ってしまいますよね。
本来だったら、近くに公園などがあれば、自然とお友達を作るチャンスもできるかもしれませんが、家から公園が遠い場合は、しょっちゅう通うことも難しくなってしまいます。
そのため、子供のお友達作りの場所として、習い事を利用してみるのがおすすめです。
習い事は、沢山の子供たちが集まってくるので、友達作りやコミュニケーション能力を磨くのに良い場所です。
まさに子供たちの社交場として、ワイワイ楽しく通っている姿が見られます。
時には子供だけではなく、親にとっても素敵なママ友の出会いがあるでしょう。
仲良しの友達が増えることは、子供にも親にも嬉しいことです。
仲良くなったママさんからは、周辺の幼稚園や小学校などの情報も教えてもらえる可能性があるので、育児情報を共有できる相手として、非常に頼もしく感じる場合もあるでしょう。
夫に育児を頼るのが難しいお母さんにとって、こうしたママ友情報が育児では有難いですよね。
特に転勤族で、あっちこっちと引っ越しをしている場合、子供の学校情報を集めるのにママ友の情報網は欠かせません。
仲の良い友達ができると、子供は一人では出来なかったことでも、勇気をもってお友達と一緒に挑戦できるようになります。
コミュニケーション能力は、いくつになっても重要なスキルなので、子供を社交的に育てたい人は、やはり小さい頃から、色々な人と出会うチャンスを作ってあげるようにしましょう。
家の中にいるだけではお友達はなかなか出来ません。
中学生や高校生にもなれば、子供も自ら積極的に友達を作るようになりますが、小さい頃の友達作りというのは、多少親のサポートが必要になります。
特に恥ずかしがり屋な子供の場合、自分から輪の中に飛び込むことが出来ないケースもあるので、さりげなくお母さんが背中を押してサポートしてあげましょう。
習い事を通じて仲良くなった子供とは、将来的に小学校や中学校などに上がった時に、一緒になる可能性もあります。
習い事は子供本人が「やりたい」と希望したら
子供が自分から関心を持った時こそ新しい挑戦をしてみる時です。
子供の習い事は「いつから始めようかな?」と親が頭で計画するより、「子供のやる気」に合わせてみるのも一つの手段です。
習い事をするのは子供自身なので、子供のやる気を尊重するのが、習い事を始める最も正しいタイミングかもしれません。
どんな習い事も、「やる気」に勝る特効薬はなく、本人のモチベーションが高まっている時こそが、習い事を最も効率良くマスターできる時です。
ただし、子供の習い事の中には、本人のやる気を待っているのでは、手遅れになってしまう習い事があるのも事実。
特にプロのスポーツ選手を目指す場合、未就学児~小学校の低学年にかけて習い事を始めるケースが多いため、中学や高校に入ってからプロを目指すのは遅すぎます。
水泳もスイミングスクールによって、選手コースに年齢制限がある場合があり、あまり遅くから始めてしまうと、選手コースを目指すことが出来なくなってしまうので注意しましょう。
しかし、単純にスポーツを楽しんだり、人並みの技術を身につけたいというレベルであれば、子供が「やりたい!」という時に、いつ習い事を始めても問題ありません。
習い事にプロに近いレベルを求めている場合は、それだけ早く習い事を始めることをおすすめします。
また、受験対策で塾通いをする時にも、1年前に始めるのでは遅すぎます。
受験を意識した塾通いでは、余裕を持つなら受験年の3年前、一般的には2年前から始めるケースが多いです。
よほど優秀な子を抜かして、受験では単元に躓きがあると、1年前や2年前まで勉強を遡ってやり直さないといけないケースもあるため、基本の土台固めだけでもかなりの時間がかかります。
1年前の入塾では、これまで勉強で手抜きをしてきた子供によっては、土台固めだけで1年程度を費やしてしまい、本格的な志望校対策にまで手が回らない可能性があります。
「受験」のように人生において重要性が高い目標がある場合は、子供本人にやる気がないとしても、親が主導して早めに塾通いをさせることも大切です。
幼児から通える幼児教室やオンラインの習い事
幼児から通える習い事もあることはご存知でしょうか?
一般的には習い事といえば上記で書いたようなタイミングで始めることが多いですが、昨今では親の「早期幼児教育」熱も高まっており、首都圏を中心に幼児から通える教室も増えてきています。
例えば、満1歳から通える幼児教室『ドラキッズ』は全国約170教室を展開中しています。
「できた!」を実践する独自のドラキッズメソッドに基づく授業を展開。
お友達と協働的に活動することで主体的な学びの姿勢が身につきます。
2名の講師のもとで楽しくテンポのよい様々なワークを通して自信やたくましく生きていくための基礎力を育んでいきます。
無料で資料請求ができるのでまずは詳しい情報を確認してみると良いでしょう。
他にも、小学校の入学前に文字や基礎的な学力を身につけたいという子供に人気なのは「通信教育」です。
自宅にいながらタブレット学習で習い事をすることができます。
月謝は各通信教育や学年ごとに異なりますが、平均的に4千円~6千円前後。
幼児向けの代表的な通信教育としては、「スマイルゼミ」などが挙げられます。
小さい頃から塾に通わせるのには抵抗があるけど、入学前に文字の練習や簡単な計算など、学校の授業においていかれない程度の学力はつけておきたいという保護者に人気です。
自宅で好きな時間に取り組めるため、他の習い事との併用がしやすいというのもポイント。
また、塾に通わせるよりも通信教育の方が安いという点も保護者から支持されています。
1日15分~30分程度で学べるようになっており、無理なく基礎学力をつけていくことができるので、コツコツ勉強出来る子にはコスパが高い習い事になるでしょう。
スマイルゼミも無料で資料請求ができるので、まずは詳しくみてみると良いでしょう。
子供の習い事はいつから?・まとめ
子供の習い事はいつから始めるのが良いのか、最適なタイミングを4つご紹介しました。
しかし、子供の性格や、親の教育方針などは家庭によってそれぞれです。他の子をみて焦る必要もありませんし、周りに合わせる必要もありません。
親子の都合に合わせて、それぞれのペースで習い事を始められれば良いでしょう。
ただし、情報は集めておいて損はないので、「習い事をいつから始めようかな」と思い始めた時点で、色々な習い事について調べてみたり、体験教室に行ってみることはおすすめします。子供にとってベストな習い事ライフを始められると良いですね。