小学生の間で、今ブームになっている習い事が「科学実験教室」です。
STEAM教育(STEM教育)の世界的な普及や、学校でのプログラミング必修化の流れを受け、今「理系に強い子供」を育てようとする風潮が強まっています。
でも、理系科目を無理やり机で勉強させようとすると子供は嫌がりますよね。
そこで、理科や科学を楽しく勉強する手段として、科学実験教室が注目されているのです。
今回は科学実験教室の大手4社の入会金・月額料金・レッスン内容などを詳しく徹底調査してみました。
どこの科学実験教室にしようか迷っている人は参考にしてみてください。
目次
小学生に大人気の科学実験教室とは?
小学生の習い事で、今注目を浴びている「科学実験教室」は、実際に見て・触って体験したことから学ぶ「実験」や「フィールドワーク」を大事にした学びの場です。
これまで机に向かって勉強するのが嫌だった小学生の子供でも勉強に取り組みやすく、理科や科学を好きになるきっかけとして利用したいと検討している人が増えています。
科学実験教室は、「土日」開催がメインとなっており、平日は実施していないケースがほとんどです。
レッスン回数は月1回もしくは2回で、1レッスン120分が一般的。
入会金は10,000円~20,000円前後、月謝は11,000円前後が平均的な相場です。
他の習い事と比較して、レッスン回数が少ない割に、月謝も高いため、入会のハードルは少し高い傾向。
科学実験教室は、それぞれ個性があり、小学生の子供に合っているレッスン内容か確かめることが重要です。
室内実験のみのケースもあれば、野外実習や特別実習などフィールドワークを積極的に行っているケースもあります。
これからご紹介する大手4社を参考に、小学生の子供の性格と科学実験教室のレッスン内容をよく見極め、楽しめる習い事を探してあげましょう。
小学生向け科学実験1【ベネッセサイエンス教室】
ベネッセサイエンス教室(https://benesse-kyoshitu.jp/science/)は、「進研ゼミ」でお馴染みのベネッセグループが運営している科学実験教室です。
1クラス16~20人の固定クラス制で、小学生は学年に関係なく、レッスン回数・時間・費用が一律料金になっているのが特徴です。
月謝の中に「教材費」「施設管理費」「保険」「自宅用教材」などの費用が含まれているので、追加料金の心配がないのが魅力。(ただし、実験用白衣とゴーグルは実費。)
さらに、ベネッセでは「自宅用教材」があるので、科学実験教室がない日も、自宅でオリジナル実験をすることができるので、レッスンのない日も自宅で学び続けることができます。
いつでも保護者が見学できるガラス窓のオープンな実習スタイルも人気です。
入会金 | 11,000円 |
回数 | 月1回 |
時間 | 120分 |
月額料金 | 11,000円 |
その他 | ・実験用白衣2,860円・実験用ゴーグル660円 |
※授業の振替は何度でも可能。
小学生向け科学実験2【サイエンス倶楽部】
サイエンス倶楽部(https://www.science-club.co.jp/)は、室内実験の他に「フィールドワーク」を生かしたダイナミックな科学実験が魅力です。
他社の科学実験教室に比較して、「野外実習」や「特別実習」のレッスン内容が充実しています。
まさに「体験型」の科学実験教室で、理科に興味がない小学生の子供でも楽しみながら、夢中になって参加できるのが良い点。
フィールドワークでは、子供の豊かな感性や社交性を育み、実験を通じて他者へ迷惑をかけないマナーも学ぶこともできます。
学年によってレッスン回数・時間・料金が異なるのが特徴です。
入会金 | 20,000円 |
回数 | 月1回※小2・3のみ月2回 |
時間 | 小1・2【120分】小3【150分】小4・5・6【180分】 |
月額料金 | 小1【8,300円】小2【15,000円】小3【15,200円】小4・5・6【9,000円】 |
その他 | ・野外実習・特別実習 |
※授業の振替は何度でも可能。
小学生向け科学実験3【学研】
昔から小学生向けの教育事業で定評がある「学研」。
実は学研には「科学実験教室(https://www.889100.com/kagaku/index.html)」と「ハンズオン-サイエンス実験科学塾(https://www.gakken.co.jp/kagakusouken/kagaku/)」という2つの種類が存在します。
一番の違いは、科学実験教室が全国の「学研教室」や「カルチャーセンター」で行われているのに対し、ハンズオン-サイエンス実験科学塾は「板橋区立教育科学館」でしか実施されていないことです。
また、ハンズオン-サイエンス実験科学塾は、公式HPに入会金や月額料金など、詳しい情報がはっきりと記載されていますが、学研の科学実験教室は、公式HPにレッスン内容やレッスン費用について記載がなく、資料請求をしないと詳細がわからない状態です。
今回は、カルチャーセンターで公開されている情報や口コミを参考に学研の科学実験教室の内容を一覧にまとめてみました。
確実な情報が欲しい場合は、学研の科学実験教室へ資料請求をしたり、直接聞いてみることをおすすめします。
【学研の科学実験教室】
入会金 | 5,500円 |
回数 | 月1回もしくは2回 |
時間 | 90分 |
月額料金 | 【月額の目安】1テーマ4,400円※2ヵ月で1テーマなので実質は1ヵ月2,200円 |
その他 | 1テーマに1教材がつく |
【ハンズオン-サイエンス実験科学塾】
入会金 | 8,800円 |
回数 | 月2回 |
時間 | 120分 |
月額料金 | 6,050円 |
その他 | ・更新料2,200円・キャンセル料2,200円※入会・更新の申し込みをキャンセルする場合 |
※ハンズオン-サイエンス実験科学塾の入会金には、「白衣」「名札」「実験用保護ゴーグル」「テキスト用専用バインダー」が含まれています。
小学生向け科学実験4【栄光サイエンスラボ】
栄光サイエンスラボ(https://www.eikoh-sciencelabo.com/)は、「PDCAサイクル」に沿った授業で、しっかりと論理的思考が身につくように工夫をされているのが特徴です。
PDCAサイクルとは、【Plan】計画・仮設を立てる【Do】実験する【Check】結果をまとめる【Action】考察する、というそれぞれの工程を意味する英語の頭文字から取ったものです。
東大名誉教授・安藤勲博士と林友直博士による専門家からのアドバイスを受けたレッスン内容で、年に2度開催される「子どもサイエンス学会」では、実験で学んだ内容をみんなの前で発表します。
子どもサイエンス学会を通じて、単なる理系の知識だけではなく、みんなの前で発表する度胸や、プレゼンテーション能力を鍛えることが期待できます。
入会金 | 10,800円 |
回数 | 月2回 |
時間 | 90分 |
月額料金 | 小1・2【11,880円】小3・4【11,880円】小5・6【12,960円】 |
その他 | ・維持費1,080円(毎月)・教材費4,320円(入会時と進級時)・特別実習(希望者のみ) |
小学生向け科学実験教室のデメリットとは?
小学生向け科学実験教室には、主に4つのデメリットがあります。
科学実験教室に入会する前にデメリットもしっかり把握しておきましょう。
月謝が高額
科学実験教室は、平均的に11,000円前後の月謝になることが多いです。
さらに「設備管理費」や「教材費」がかかると、15,000円前後にもなってしまう月も出て来るため、月に1回もしくは2回しか実施されない科学実験にかける費用としては、高額に感じてしまう保護者も多いでしょう。
また、科学実験教室によっては、「野外実習」や「特別実習」という有料イベントが多く実施されているため、子供が「お友達と一緒にやりたい!」と参加したがる場合、さらに追加料金がかかるので注意が必要です。
有料イベントへの参加をできるだけ避けたい場合は、野外実習や特別実習をあまり開催していない教室を選んだ方が良いでしょう。
価格重視で科学実験教室を探している人は、出来るだけ教材費や設備管理費などが月謝に含まれているところを選ぶことをおすすめします。
土日メインの実施
土日を含めたお出掛けや旅行をよく計画している家庭の場合、土日メインの実施が多い科学実験教室の習い事は予定が立てにくいと感じる場合もあるかもしれません。
振替授業が何度でも可能な科学実験教室の場合は良いですが、「回数制限」がある場合は、利用しにくくなってしまうでしょう。
また、平日の習い事を探している人にも、土日メインの科学実験教室は不向きです。
月に1、2回の実施で「習い事感」が薄い
科学実験教室は、月1回もしくは2回の実施が一般的です。
科学実験教室は、サブの習い事としては最高ですが、メインの習い事として通う場合には、月1回や2回では、満足度が低くなる可能性があります。
料金も高めなので、実際口コミでも「コスパが悪い」と感じている保護者は少なくありません。
「理科や科学に興味を持ってもらいたい!」と割り切って通わせることができるかが、大きなポイントになります。
近場に科学実験をやっている教室がない
科学実験の習い事で、特に深刻なのが「近所に教室がない」という点です。
大阪や東京など、都心部では科学実験教室が盛んに実施されていますが、地方では科学実験教室がなく、やってみたくても環境的に挑戦できない可能性があります。