月謝が安い習い事やお金のかかる子供向けの習い事を紹介します。月謝が安いと思って始めた習い事が、実際にはその他にかかる費用が高額で、経済的に苦しくなってしまったなんてことがよくあります。
習い事のその他費用は、実際に入会してみてから気づくことが多いです。今回はトータルでも安く済む習い事と、その他費用が思わぬ高額になる習い事をピックアップしてみたいと思います。
費用だけでは習い事は決められませんが、続ける上では大切な要素。習い事のお金事情が気になる人は、是非一度チェックしてみて下さい。
目次
安い習い事かどうかは「その他費用」の有無で決まる!
安い習い事かどうかは月謝だけでは判断できません。子供に習い事をさせたくても、あまりにもお金がかかり過ぎてしまうと、継続させることが難しくなってしまいますよね。兄弟姉妹がいたりすると尚更です。
子供がやる気を出して頑張っているのであれば続けさせてあげたいですが、やはり子供は進学費用もこれからどんどんかかるため、習い事だけにお金をかけ過ぎてしまうと、後がもたなくなってしまいます。習い事が安いかどうかは、月謝だけで判断してしまいがちですが、実際にはその他費用も含めた「トータル」で考える必要があります。
「その他費用」と言われると、そんなに大した額ではないだろうと思ってしまいますが、現実にはその他費用が高額で思わぬ苦労をしている家庭も少なくありません。「月謝が安いから」という理由で子供に習い事を始めさせた場合、その他費用があまりにも高額すぎると本末転倒になってしまい、「失敗した!」と思う場合もあるでしょう。
習い事を長く継続させてあげるためにも、「お金の問題」は大切です。
その他費用が具体的にどのくらいかかるのか知りたければ、インターネットで事前に検索しておくか、それで出てこなければ習い事に入会する前の体験時に聞いてみるのがポイント。「お金の問題は聞きにくいから…」と遠慮してしまう人もいるかもしれませんが、その他の費用を聞かないまま習い事を始めてしまうと、自分の首を絞めることになってしまう可能性がありますので、恥ずかしがらずに聞いておく方が安心です。
後になってから「聞いていない!」「お金が用意できない!」と慌てないようにするためには、やはりトータルでどのくらいかかるのか知っておく必要があります。
月謝もその他費用も両方安い習い事は?
トータル費用が安い習い事をピックアップします。
まずは、月謝もその他費用も安いおすすめの習い事を5つご紹介します。
安い習い事①オンライン英会話
オンライン英会話は、通学に比べて月謝が安い上、入会金も不要な所が魅力です。オンライン英会話の月謝は「レッスン回数」や「講師」によって料金が異なりますが、安い所だと1レッスン500円以内で毎日1レッスン(30分)を受けることも可能です。
通学の英会話では、それぞれオリジナル教材を使用することになるため、教材費だけでも1万円くらいかかるケースがあります。その点、オンライン英会話は無料で利用できる教材が用意されていたり、手持ちの好きな教材を使ったり、教材自体を使用しないでフリーカンバセーションでレッスンを進めることも可能です。
オンライン英会話を始めるためには、初期投資として「スマホ・タブレット・パソコンなどの機械」「ネット環境」「ヘッドセットとWEBカメラ(あってもなくてもOK)」がかかります。
しかし、既にパソコンやネット環境が揃っている人も多いので、オンライン英会話は、純粋なレッスン料金だけで済む安い習い事になります。
ただし、子供専門にやっているオンライン英会話の中には金額の高いものもあります。どの程度の英語力を求めているのかによっても変わるので「求めるレベル」と「値段」をきちんと調べてから体験レッスンを受けてみましょう。
安い習い事②書道
書道の習い事は、平均的に月3000円~5000円と月謝が安いのが特徴です。書道を始める場合、道具を一式購入する必要がありますが、道具の費用は5000円もあれば十分で、半紙や墨も数百円で済みますので消耗品の費用もあまりかかりません。
唯一書道でお金がかかるとすれば、「級」や「段」を取得する場合です。書道で級や段を取得する場合は、ランクに合わせて検定費用(3000円~1万円程度)がかかります。ただし、級や段の取得は強制ではありません。
安い習い事③スイミング
スイミングの習い事は、平均的に5000円~8000円の月謝がかかります。スクールによって少し月謝に差が出てきますが、スイミングの費用は平均より少し安いと言えます。
スイミングを始めるためには、一般的にスクールが指定した「水着」「水泳帽」「バッグ」「Tシャツ」などを購入することになります。指定用品は定価で購入すると1万円くらいかかりますが、スイミングスクールでは春や秋などに入会キャンペーンをやっていることが多く、その時期の入会だけは指定用品が無料で貰えるケースがあります。
また、スイミングスクールは「入会金(5000円程度)」や「年会費(3000円程度)」もかかりますが、入会金も年会費もキャンペーンの時期だと無料になりやすいです。少しでもお得にスイミングを習いたい場合は、キャンペーンをする時期を狙って入会した方がおすすめです。
ただし、選手を目指すのであれば、競技大会への参加によって遠征費などがかかり始めますが、ただの習い事としてスイミングをやる分にはレッスン料と通学バス代(遠方の子のみ)だけです。
安い習い事④柔道・空手・合気道などの武道系
柔道、空手、合気道などの武道系も、全国的に通える教室が多い上に、比較的安い習い事に入ります。月謝は、2000円〜5000円程度で済む場合が多いです。
必要な道具も基本的に道着のみなのでその他費用も安いです。ただし、剣道や弓道など、高額な道具が必要になってくる武道系習い事だとお金のかかる習い事の部類に入るので注意が必要です。
安い習い事⑤集団スポーツ
男子に人気のあるスポーツであるサッカー、野球や、ソフトボールなどの集団スポーツも地域の少年団だと非常に安い習い事になります。月謝は安いと2500円ぐらいから習うことができます。
強化選手になったり、選手コースのあるスクールだと高額になりますが、地域のスポーツ少年団でのびのびとやる分にはそれほどお金がかからないコスパの良い習い事です。
お金のかかる習い事の特徴は?
次に月謝は安いけど、その他費用が高額になる要注意の習い事をご紹介します。トータル費用が高額になりやすい習い事の特徴は以下の3点です。
遠征試合や選手コースがあるスポーツ系
スポーツの習い事は、一般的に3千円~8千円前後の月謝で収まる傾向があります。
一見「これなら子供にやらせてみようかな」と思える金額ですが、実際には想像以上にお金がかかるスポーツの習い事があるので注意をしないといけません。
費用が高額になる代表的な例が「遠征試合」や「選手育成」があるスポーツです。上述で挙げた「水泳」「サッカー」「野球」や「テニス」なども基本的には安い習い事ですが、選手として強くなるほど「遠征費」がかかったり、費用の高い上級コースで習うことになります。子供に才能があり、選手として輝けば輝くほど、全国へ遠征する可能性が出てきます。海外遠征なども多くなる傾向があるので準備が必要です。
楽器系(バイオリンなど)
バイオリンなどの楽器は、「体格に合わせて楽器を選ぶ」「メンテナンスが必要」などという特徴があるため、小さい頃から楽器を習っている場合、子供の成長に合わせて楽器を買い直す必要があります。
バイオリンは新品だと数万円~数十万円もするので、成長の度に買い直すのは、経済的にかなり大きな負担となるでしょう。一度購入したら長く使うことが出来るピアノのような楽器に比べて、メンテナンスが必要な楽器は親の経済的な負担が大きい習い事です。本当に何度も弦楽器を買い直してあげられる経済力があるのか、慎重に検討しましょう。
発表会がある習い事
「ダンス」「バレエ」「新体操」「音楽」など発表会がある習い事は、主に「衣装代」と「発表会費」にお金がかかります。発表会への出席は強制ではありませんが、ほとんどの生徒が参加するため、習い事をするのであれば、支払うものだと考えておいた方が良いでしょう。
発表会へ出席するためには5千円~2万円程度の「会費」がかかります。スクールによって会費は全く異なりますので、発表会費を知りたい場合は、事前にスクールに聞いておくと良いでしょう。
そして発表会では、衣装代も馬鹿にならず、楽器演奏の場合、女の子はドレス、男の子はフォーマルスーツが定番です。レンタルを利用してもドレス代は意外に高く、「ドレス」「靴」「パニエ」などを全身一式揃えると、最低でも1万円~2万円前後はかかってしまうでしょう。発表会は毎年あるので、習い事を続けている限り、発表会の費用の負担が重く感じられてしまう可能性があります。
道具代が高額になる習い事
「剣道」「弓道」「ゴルフ」「スキー」「フルート」など、初期費用として高額な道具を揃える必要のある習い事はお金がかかります。初期費用としていくらかかるのか、成長と共に買い直すのにいくらかかるのか、習い事を始める前によく確認しておきましょう。
有名講師や個人レッスンが必要な習いごと
比較的相場が安い習い事の中でも有名な先生や、個人レッスンになったりすると費用が一気に高くなります。武道系、ダンス、音楽、ボクシングなどでも有名な先生や教室の元に生徒が殺到する場合は少なくないので、「通う教室の月謝と費用相場の差」はきちんと比較しておくと良いでしょう。
習い事は月謝が安いかどうかより講師との相性が大事
習い事は月謝やトータルの費用が安いことも大事ですが、実際には「講師との相性」が何よりも重要です。費用が安いかどうかよりも、費用対効果に目を向けてみましょう。つまり、「かかる費用」に対して、「どれだけ子供が成長するか」です。結果的に、それが一番コスパが良くなります。
いくら周囲で「素晴らしい先生!」と評判であっても、我が子に必ずしも合う先生とは限りません。特に人の好き嫌いがある子供ほど、気難しい部分があり、気に入った先生じゃないということを聞かない場合もあります。
いくら月謝が安いとしても、子供が楽しみ、子供のスキルや能力を伸ばすことが出来なければ習い事に通う意味がありませんよね。親にとっては月謝が安い方が助かりますが、習い事をするのであれば、やはり子供がやる気を出せる教室を見つけることが一番大事です。
そのためには、子供のやる気に大きな影響を与える「講師」との相性をよく見極める必要があります。「周りの口コミが良い」「仲良しのお友達が良いと言っている」という意見を鵜呑みにせず、実際に自分の目で見て確かめることが大切です。
それぞれの教室では無料体験レッスンを行っているので、まずは親子で一緒に見学をしてみることをおすすめします。