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スペイン語は今や世界で、中国語や英語に次ぐ母語人口の多さを誇る言語です。
実は、アメリカ合衆国でも、英語の次に多く使われているのはスペイン語であることは知っていましたか?
また世界には、スペイン語を公用語としている国も数多くあります。
そんな実用的なスペイン語を学んでみたいと考えている人も多く、最近ではスペイン語を学びたい子供もいるのだとか。
本記事では、スペイン語に興味があるお子さんに向けに、日本でもできるスペイン語の勉強方法についてご紹介します。
目次
そもそもスペインってどんな国?
スペイン語を語る前に、まずはスペインという国についてざっとご紹介しましょう。
首都 | マドリード |
人口 | 4672万人(2018年) |
国の面積 | 50.6万㎢ |
公用語 | スペイン語 |
通貨 | ユーロ |
スペインは、ヨーロッパ南西部のイベリア半島に位置します。
年間を通して、晴れの日が多く湿気も低いので、とても過ごしやすい気候です。
またスペインは「情熱の国」とも呼ばれている通り、情熱家な性格の人が多いです。
男女問わず積極的で、旅人ともすぐに打ち解けられるのもスペインの魅力ですね。スペイン語をマスターすれば、彼らと陽気で楽しいひとときを過ごすことができるかもしれませんね。
スペイン語を公用語として使っている国は、スペイン本国を加え、21の国と地域があります。
カリブ海地域
・キューバ
・ドミニカ共和国
中央アメリカ
・メキシコ
・グアテマラ
・ホンジュラス
・ニカラグア
・コスタリカ
・パナマ
南アメリカ
・コロンビア
・ベネズエラ
・ペルー
・ボリビア
・チリ
・アルゼンチン
・パラグアイ
・ウルグアイ
アフリカ
・赤道ギニア共和国
スペイン語は、時をさかのぼって1492年のコロンブスの新大陸発見をきっかけに広がりました。
新大陸の発見当時、航海技術がいち早く発達していたスペインとポルトガルは、ヨーロッパ以外に見つけた新領土を自分たちで分割して、統治してしまおう!と考えていました。
そしてスペインは、カリブ海の島々をはじめ、中央アメリカから南北にかけて領土を拡大することで、それらの地域にスペイン語も定着させていったのです。
以上の理由から、スペイン語は今でも多くの国の公用語となっています。
もちろん、地域によって、発音の仕方は多少異なります。
スペイン語の特徴
スペイン語は日本人にとって親しみやすい言語と言われています。
理由は、スペイン語と日本語で似ている部分が多いからです。
具体的には発音や語順などがこれに当てはまります。
スペイン語の発音は日本語で言うところの「カタカナ読み」で通じる言語となっています。
なぜなら、
日本語の母音は「あ い う え お」
スペイン語の母音は「a e i u o」
と、順番は違えど、母音の音が5つで同じだからです。(ちなみに、英語の母音は16~26個と言われています。)
また、母音の発音も極めて似ていることから、日本人にとって、英語よりもスペイン語の方が聞き取りやすく、正しい発音が身につくのに時間があまりかからないと言われています。
また語順についてですが、スペイン語は決まってSVOC文でなければならないわけではありません。そのため、VSOの順で良ければ、主語がなくても通じるようになっています。
この「主語」がなくても通じる理由としては、スペイン語には動詞の活用のバリエーションが豊富だからです。主語がなくても、“誰が”、”いつ”、その行動を取ったのか動詞の活用から知ることができるという特徴を持っています。
これらの理由から、スペイン語は英語よりも習得するのに時間がかからないと言われています。日本人にとっては、英語よりも勉強しやすい言語なのかもしれませんね。
スペイン語の基礎知識
次にスペイン語の基礎知識をご紹介します。
逆さまの疑問府や感嘆符を文頭や文末につける
英語では、疑問文と感嘆分に「!」や「?」を文末に加えますが、スペイン語では、文頭と文末の2箇所に加えます。
しかも、文頭に疑問文や感嘆分文を入れるときは、「!」も「?」も逆さまにして付けるようになっています。例えば、
¿Dónde vives? ― Vivo en Tokyo.
どこに住んでいますか。― 東京に住んでいます。
英語では見ることのない、特徴的な文章でおもしろいですね。
スペイン語にはアクセント記号が付く
スペイン語の単語の多くにはシングルクォーテーション(‘)やチルダ(~)などのアクセント記号が付きます。
たとえば、Adiósのように「o」の部分にアクセント記号が付いた時には、母音の部分にアクセントを置いて発音をします。
英語のように、発音と単語が別々に記載されていないので、そのまま発音がしやすいです。
名詞に性別がある
スペイン語は性別によって、名詞や単語が異なります。
英語にはない「男性名詞」や「女性名詞」がスペイン語には存在します。
また男性女性によって、単語の最後が違います。
男性の場合は「o」で終わる単語、女性の場合は「a」で終わる単語と区別されています。例えば「子ども」という単語の場合はこのようになります。
男性形:niño
女性形:niña
形容詞は「性数一致」が基本
性数一致とは、「性」は性別を意味し、修飾する名詞が男性名詞か女性名詞かによって、
単語の語尾の変化が異なります。また「数」は名詞の数を表しており、修飾する名詞が
単数または複数かで、さらに形が変わります。
例)blanco(白い)
男性 | 単数複数 | blancoblancos |
女性 | 単数複数 | blancablancas |
初めて見ると複雑だなと思いますが、勉強して使っていけばすぐに慣れることでしょう。
語順の自由度が高い
スペイン語の語順は、基本的には「主語」+「動詞」+「目的語や補語」です。
しかし、実は英語のように、SVOやSVCのような順番でなければならないというわけではありません。
日本語では、主語を後ろにおいても意味が伝わるように、スペイン語も必ずしも主語が最初に来なければならない、というわけではありません。意外と語順の自由度が高い言語というのは、制約が少なく初級者にとってはありがたいです。
スペイン語は主語を省略しても良い
語順以外にもさらにスペイン語は主語を抜いた文でも問題なく言葉が通じます。
なぜなら、スペイン語は動詞を見るだけで誰の行動なのかを判断することができるからです。
そのため英語ではかならず主語を入れなければいけなところをスペイン語では必要としないので、同様に文中に主語を入れない日本語を使っているわたしたち日本人はスペイン語を習得しやすいです。
状態や存在の「~である」を意味する動詞が2種類ある
英語のbe動詞(am,are,is)は人や物などの様々な対象に使われますが、スペイン語では「ser(セール)」や「estar(エスタール)」の2種類を使い分ける必要があります。
ser:性質や材質、時間や出身地などの「すぐに変化しないもの」に使われる
estar:天気や体調などの「時間の経過によって変化するもの」に使われる
という違いがあります。スペイン語は英語よりも少し細かく分別されています。
付く名詞によって冠詞が変化する
英語で冠詞は、定冠詞(the)か不定冠詞(a,an)を使います。
スペイン語ではそのあとに付く名詞によって冠詞の形が異なります。
また付加する名詞が男性名詞か女性名詞か分からない場合は、性別が曖昧の時に使う
「中性」を使います。
子ども向けスペイン語の勉強の仕方
上記まで、スペイン語と英語を比較しながら、スペイン語の特徴をご紹介してきました。
スペイン語は日本人にとって、英語よりもとても発音がしやすく、身につくのが早いこともわかりました。
しかし、具体的にはどんな勉強法を実践していけばすぐに上達するのかは気になるところです。そのため、以下では、子供でも継続できるスペイン語の勉強法についてご紹介します。
絵本でスペイン語を学ぶ
参考教材:言葉図鑑にほんご・えいご・ポルトガルご・スペインご(全2巻セット)
上記は可愛いイラストがモチーフの絵本です。
日本語で説明がなくても、直感的にイラストとスペイン語が繋がるので、簡単な単語などを勉強するときにはとても役に立ちます。
子ども向け音楽やDVDで学ぶ
上記はスペイン語版の童謡が収録されたアルバムです。
童謡なので、簡単な単語が使われており、繰り返し音楽を聴くことで、自然とスペイン語に耳が慣れていくことでしょう。曲調も日本のものとは少し違うので、異文化に触れられることもメリットの一つです。
参考教材:子供のスペイン語学習プレミアムセット/DVD、本、絵本、フラッシュカード、歌のCD、アルファベット練習帳など教材のフルセット/
こちらは、値段はお高いのですがDVDが付いたセットになります。子どもが興味をもつDVDを流しておくことで、基本的な単語は自然と覚えることができます。海外産のアニメによくあることですが、絵の画質が少し粗いのはご愛嬌。
ちなみに、「子どもがスペイン語に慣れる」というレベルの目的であれば、youtubeでも事足りるかもしれません。
スペイン語のミュージックやアニメは沢山上がっているので、居間で流し続けていると子どもが興味を持って見ることもあります。ただし、全編スペイン語で流れるため、きちんと勉強するのであれば何かしらの教材がおすすめです。
子ども向けのアニメを見る
参考教材:崖の上のポニョ(スペイン語)Ponyo en el acantilado DVD [Import]
スペイン語版の映画もあります。すでに知っているアニメをスペイン語で見るのも良いでしょう。特に子供向けのアニメ映画は、優しい単語を使ってくれるので、敷居も低く、始めやすいです。
子どもに勧めるスペイン語・まとめ
ここまで、スペインの特色から、スペイン語と英語の違い、勉強方法についてご紹介してきました。
スペイン語は英語に次いで、多くの国で公用語として使われている言語なので、早めに身に付けておくと将来思わぬ武器になるかもしれません。旅行で楽しめる幅もグッと広がることでしょう。
上記で度々ご紹介した、性別によって変化する名詞や単語などは、英語ではなかった特徴なので少し複雑さを感じてしまいますが、日本人寄りの発音のしやすさがあります。
上で紹介したDVDやCDはすぐに耳馴染みしやすいことがわかるでしょう。
英語と同様、まずはリスニングで音の違いを理解してから、発音や単語、文法にも力を入れていくとスペイン語もマスターしやすいでしょう。それでは、スペイン語習得に頑張ってみてください!