吹奏楽のクラブや中学校の部活で人気がある花形楽器フルート。音域が高いのでメロディを担当することも多く、吹奏楽をやる子供たちにとっても憧れの楽器です。
しかし、ピアノやギターのように身近な楽器ではないため、演奏者以外は触ったことがない方がほとんどではないでしょうか?
今回はフルートの習い事についてご紹介していきます。
吹奏楽の部活やクラブに入ったのでフルートを習いたいと子供に言われた、ピアノやギター以外の楽器を習わせたいと思っている方、フルートを習いたい方の参考になればうれしいです。
目次
フルート初心者は独学ではなく習い事がおすすめ
フルートという楽器は、銀色の楽器を横向きに構え、少しうつむき加減で演奏するので、上品で可憐なイメージがありますね。
簡単に吹いているように見えますが、実は楽器の音がでるまでが難しい楽器と言われています。
リードがなく、自分の唇や息の量などを調整して音を出すので、始めはなかなか音が出ないのですが、コツをつかめば難易度はあまり高くはないとも言われています。
しかし、どの楽器も同じですが、最低限の音の出し方、音色やピッチのことなど最低限の演奏については専門の先生に教えてもらうことをおすすめします。
基礎をしっかり覚えておくことで、後の演奏に大きな差が出てくるからです。
特にアンサンブルをやっていきたいと考えているのであれば、ピッチの取り方や人との合わせ方など、経験している方に教えてもらう方がはるかにわかりやすく、上達も早いものです。
客観的に自分の音を聞いてもらい、細かな技術を教えてもらいある程度吹けるようになれば、独学も可能になるでしょう。
ヤマハ系大手音楽教室?個人教室?フルートの習い事はどちらがいいの?
ヤマハ音楽教室、宮地楽器、島村楽器などの大手音楽教室と個人教室との違いは、大きく分けて3つあります。
月謝の違い
大手音楽教室のほとんどは、入会金がありますが、個人教室の先生の場合は、入会金がある場合とない場合があります。
入会金10,000円~
月謝6,000円~10,000円
グループレッスン、個人レッスン、レベル(コース)、通う回数によって月謝の差があります。
比較的個人教室の方が月謝は安い傾向があります。
また、レッスンを休んだ場合の振替なども、個人教室の方が自由な場合が多いですが、大手音楽教室でも、教室や先生によっては振替が可能な場合があります。
詳細は、通える教室に直接問い合わせてみましょう。
発表会の有無
ほとんどの大手音楽教室では、最低でも年1回から発表会を行っています。
発表会があることで、楽器演奏のモチベーションが上がり、上達にもつながります。
個人教室の場合は、教室の人数が少ない場合は、発表会がなかったり、他の教室の先生と合同であったりと、不確定な部分が多いことが難点です。
楽器店専用の楽器を購入するかしないか
細かなことを気にしない方であれば、問題ないのかもしれませんが、楽器購入の際、ヤマハ音楽教室に通っているのに、ヤマハ以外のメーカーのフルートを購入すると、先生や教室に悪い気がしてしまう、気を遣ってしまうということがあるようです。
フルートは、メーカーによって吹きやすさや音色の好みが分かれる楽器のようなので、その辺りのことが気になってしまうのであれば、個人教室がおすすめです。
全く気にならない方は、先生との相性が合う教室を選びましょう。
クラッシック?ジャズ?
フルートはクラッシック以外にもポピュラーやジャズなどのジャンルでも演奏されています。
始めから、クラッシックではなくジャズフルートを習いたいと心に決めている場合は、ジャズライブに足を運び、気に入った演奏者に直談判して教えていだだくことをおすすめします。
大抵の演奏者の方は、大手音楽教室の講師をしているか、もしくは個人教室でフルートを教えていますので、そちらに習いに行きましょう。
フルートの習い事Q&A
次に、フルートの習い事に関するさまざまな疑問を一度にご紹介します。
フルートの習い事は何歳から習えるの?
興味がある子で4歳くらいからフルートを習い始める子もいますが、小学校の吹奏楽クラブや中学校の吹奏楽部に入部したことがきっかけでフルートを習い始めることが多いです。
就学前からでもフルートは習う事ができます。子供の場合、腕の長さや指が届かなどの関係で、大人と同じ楽器を使うことは難しいでしょう。
子供用のフルートもありますし、頭部管がU字に曲がっているフルートもあります。
主さがネックになるようでしたら、素材によって軽い楽器もありますので、教室の先生や楽器屋で相談してみましょう。
フルートの楽器は買う?中古でもいいの?レンタルは?
フルートは安いものでも5万円近くする楽器です。上達するにつれ、ワンランク上の楽器に買い替えが必要になることもあります。
まだ子供の興味が本格的ではなく、楽器購入に踏み切れない場合は、他の方法も考えてみましょう。
教室でレンタルできるところもありますし、学校や部活で貸してくれるところもあります。
もしメンテナンスができるのであれば、中古楽器から習い始めるのも1つの方法ですね。
先生や楽器店の方は、それはもちろん、新しい楽器でいい楽器を購入した方がいい音色だし、音も出しやすいし、ピッチも合わせやすいと勧めて下さるでしょうが、家計に響くレベルの出費ですので無理する必要はありません。
子供と良く話し合った上で、習い事の先生などに相談してみましょう。
フルートにメンテナンスは必要なの?
世の中、全てのものにメンテナンスが必要ですので、フルートも定期的なメンテナンスが必要になります。
定期的にメンテナンスすることで、楽器の音色やいい状態で長く使えます。
子供の習い事でフルートの定期メンテナンスしたいのであれば、まずは先生に相談してみましょう。
楽器店でも定期にメンテナンスしてもらえるので、一度予約してみるといいですね。
新学期が始まる春からゴールデンウィークまで、夏休みや年末年始など、学校などのコンクール時期の前は、メンテナンスが込み合うようですので、早め早めのメンテナンスをおすすめします。
もちろん、毎回のお手入れとして、管の中の水分を拭き取ったり、外側をクロスで拭くということも忘れずに。
ピアノとフルート、どっちを習えばいいの?両方習うことはできるの?
まず、ピアノとフルート、どちらを習えばいいの?ということについてですが、どちらも楽器の特質が大きく違いますので、好みによりけりということになります。
ピアノにもフルートにもそれぞれのメリットもデメリットもありますし、楽器に優劣はありませんよね。
ピアノもフルートも、基本的には楽譜の見方が同じ(フルートはC管なのでピアノと同じ楽譜の読み方ができる)以外は、すべて違いますので興味のある方を習ってみましょう。
また、選べないから両方習いたいが、両立して習えるのか?ということについては、習うこと自体は問題なく習えます。
ピアノであれ、フルートであれ、何を目指すのかによって習い事選びが変わってきます。
例えば、フルートの先生もピアノが弾ける方がほとんどだと思いますので、初心者や趣味で弾きたい場合はフルートの先生に兼任してピアノを教えてもらうことも可能です。
ピアノとフルート、両方習いたいのであれば、それぞれの目的をはっきりさせてから、教室の先生に相談してみましょう。
その点で考えると、大手音楽教室であれば、ピアノの習い事もフルートの習い事もできますので、同じ教室で違う先生にニーズにあった指導をしてもらうことが可能です。
やはり各楽器の専門の先生に教えてもらう方が、上達面から考えてもメリットが多いでしょう。
癒しの楽器フルートに興味があるなら習い事にチャレンジしてみよう
フルートという楽器に興味があるのであれば、気軽に音楽教室に問い合わせをしてみましょう。そして、楽器を借りて体験レッスンを受けてみましょう。
何事もやってみなければわかりませんし、続けてみなければその楽器の本当の良さはわかりません。今回の内容のまとめです。
- フルートは音の出し方が難しいので、基礎は教室に通った方がいい
- フルートの習い事は大手音楽教室と個人教室がある
- フルートの楽器購入は先生や楽器店に相談してから買う
- フルートは定期的なメンテナンスが必要になる楽器である
子供用のフルート・U時型になっているフルートなどもありますので、小さな子供から大人まで、趣味としてもクラブ活動としても楽しむことができるフルートの魅力をぜひ感じていただきたいと思います。