みんなが幼児期から始めている習い事をランキングでご紹介します。小学校の入学前から子供に習い事をさせている家は多いですよね。みんなはどんな習い事をさせているのか気になりませんか?
また習い事の選ぶ際のコツや、未就学児が習い事に使う費用、何個くらいやっているのかなども合わせてご紹介。これから子供に習い事を始めさせてみようと思っている人は参考にしてみて下さい。
目次
未就学児の習い事の費用は?何個くらい?いつから?
文部科学省が発表している「子供の学習費調査」 によると、3歳~5歳までの幼児園児が学校外活動費として使っている費用は月7000円〜月1万4000円程度となっています。あくまで平均なので習い事に通っていない子もいれば、月にもっとお金をかけている家庭もあります。
また、ミキハウスこども総研の調査によると、習い事に通っている未就学児のうち、「1つか2つの習い事に通っている子」が8割以上との結果でした。習い事をしている子供の中では、1つもしくは2つの習い事をしているのが多数派です。
いつから習い事を始めるのかに関しては、小学生になる前の幼児期に習い事を始める子が8割以上となります。つまり、小学生になってから習い事を始める子が2割程度です。始めた年齢は5歳、4歳、3歳の順に多く、幼稚園児の間に習い事をスタートさせるケースが最も多いです。また、0歳、1歳、2歳などの乳幼児期から親子で通い始める家庭も少なからずいて全体的に習い事開始の低年齢化、早期教育の傾向も見られます。
(参考:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」)
(参考:ミキハウスこども総研「習い事に関する調査(2021年)」)
幼児の習い事ランキングTOP10
幼児に人気の習い事TOP10を順番に紹介していきます。すでに習い事をしている方も、これから習い事を検討する方もぜひ参考にしてみてくださいね。
(参考元:ミキハウスこども総研「習い事に関する調査(2021年)」、学研総合研究所「幼児白書2019年調査」。
※データが少し古いため、最新動向や総合的な判断で編集部が独自に調査したランキングです。)
1位:水泳
幼児の習い事ランキングで1位に輝いたのは「水泳」です。水泳の習い事は、幼児期に水に慣れさせ、「体力」をつける習い事として昔から今も変わらず不動の人気を誇ります。
費用相場は週1で月6000円~8000円前後です。幼児の習い事としては平均的な月謝で、スイミングスクールは都心・地方を問わず数が多くて通いやすいのも人気を押し上げている理由です。水泳は水遊びの延長で楽しく学ぶ事ができるので、幼児期から始める習い事としておすすめ。
【メリット】
■体力作りに役立つ
■スクールの数が多くて通いやすい
■学校の水泳の授業で自信を持てる
2位:音楽教室(ピアノなど)
幼児の習い事ランキングの2位は「ピアノ」などの音楽教室です。ピアノの習い事は、絶対音感を身につけるなら幼児期からのスタートがおすすめです。特に女の子からの人気があります。
費用相場は週1回のレッスンで月5000円〜1万円前後です。個人教室と大手では、月謝が2000円~5000円も違ってしまうため、出来るだけ月謝を安くしたい場合は個人教室の方が良いでしょう。
ただし、ピアノ教室は、講師との相性が非常に重要で、あまり厳しい講師が担当になってしまうと、子供が逆にピアノ嫌いになってしまう可能性があるので注意が必要です。幼児期のピアノ習い事は、子供への接し方が上手なピアノ講師を見つけられるかが非常に大きなポイントになります。
【メリット】
■音感が良くなる
■譜面が読めるようになる
■音楽の成績UP
3位:英語教室
幼児の習い事ランキングの3位は、「英語」です。小学校でも2020年から英語が必修化され、英会話は今後ますます需要が高くなると予想されている幼児の習い事です。
費用相場は週1回で月5000円~1万5000円前後と教室によって差があります。
小さい頃から外国人や異文化に触れることによって、英語の土台作りをしていけます。英語は苦手意識を持ってしまうと、克服するのが難しい教科の一つなので、幼児期から徐々に慣れておくことが大切です。
ただし、英会話は週に1、2回のレッスンだけでは上達しにくく、レッスン費用も高いというデメリットがあります。英語の4技能を全て鍛えたいのであれば、自宅での練習もしっかりしておく必要があります。
【メリット】
■英語のスピーキングとリスニングに効果的
■異文化を学ぶことができる
■発音矯正もできる
4位:体操教室
幼児の習い事ランキングの4位は、「体操」です。体幹を鍛え、基礎体力を向上させる目的で通わせるパパママが多いようです。
費用相場は、週1回で月5000円〜8000円前後です。幼児の習い事としては平均的な月謝です。幼児期に体操教室で体づくりをしておくと、小学校に上がり何か他のスポーツを始める際にも役立ちます。
幼児は体を動かすのが好きな子が多いので、遊びの延長の感覚で楽しく始められるのも人気の理由です。
【メリット】
■体幹や基礎体力を向上できる
■成長が目に見えやすい習い事
■学校の体育の授業に活かせる
5位:通信教育
幼児の習い事ランキングの5位は、「通信教育」です。代表的なのはベネッセのこどもちゃれんじ、ポピーやZ会やスマイルゼミなどがあります。
通信教育は、知育おもちゃで乳幼児期に得られる刺激を増やし脳を育てたい子供や、小学校の入学前に文字や基礎的な学力を身につけたい子供に役立ちます。
費用相場は平均的に月3000~6000円前後。各教材やオプションなどによっても値段は変わります。
1日15分~30分程度で学べるようになっており、楽しく基礎学力をつけていくことができるので、コスパが高い習い事になるでしょう。
ただし、通信教育は良くも悪くとも「本人の取り組み次第」になってしまうので、子供に任せておくと結局使わなくなってしまうという難点もあります。親の関わり方が重要になってくる習い事です。
【メリット】
■自宅でマイペースに勉強できる
■他の習い事の両立が可能
■塾に通わせるよりも月謝が安い
6位:学習塾・幼児教室
幼児の習い事ランキングの6位は、「学習塾・幼児教室」です。有名どころだと「くもん」や、「ドラキッズ」などの幼児教室、モンテッソーリ教育の「EQWELチャイルドアカデミー」などがあります。小学校受験を目指す子は受験対策コースのある学習塾に通っています。
幼児教室の費用相場は、平均的に月8000円〜1万5000円前後。受験コースのあるお勉強塾の費用相場だと月2万円〜7万円程度と差があります。知育目的の幼児教室なのか、受験目的のお勉強塾なのかによっても中身も費用も変わります。
幼児教室は、脳にとって非常に重要である0歳〜6歳の時期に教室で多様な体験を触れ、生まれもつ才能を最大限伸ばしたい子供に役立ちます。
【メリット】
■0歳~6歳の時期に脳を鍛え、心を育てられる
■子供慣れしたプロの講師なので安心して通わせられる
■成長の効果が実感しやすい
7位:ダンス
幼児の習い事ランキングの7位は、「ダンス」です。近年最も人気急上昇中の習い事の1つとなっており、ダンス教室は全国的に増えています。特に女の子からの人気が高いです。
費用相場は、平均的に月5000円〜1万円前後です。ダンスと言ってもジャンルは様々ありますが、オーソドックスのヒップホップや、Kポップ、チアダンスなども人気です。
ダンスは運動が苦手な子でも比較的取り組みやすいスポーツと言われており、適性を問わずやる気さえあれば楽しく笑顔で踊れるようになるのが大きな魅力です。
【メリット】
■全身運動なので、基礎体力をバランスよく向上できる
■笑顔で見せるスポーツなので性格が明るくなる
■学校の体育の授業や文化祭など将来的に役立つシーンが多い
8位:サッカー・フットサル
幼児の習い事ランキングの8位は、「サッカー・フットサル」です。小学生男子の人気No1スポーツなので幼児期から始める子も少なくありません。
費用相場は、月2000円〜1万円前後と幅があります。地域のスポーツ少年団なのか、選手育成を目指すクラブチームなのかなどによって異なります。
サッカーをすることで、体力向上はもちろんのことボールを扱うセンスなども養われます。幼児期からボールに常に触れておくことで体の一部のように扱えるボールハンドリングが身に付きます。
【メリット】
■体力アップやボールセンスの向上につながる
■パフォーマンスが良ければ選手コースなどの道が開ける
■学校の体育の授業でも役立つ
9位:武道(柔道・空手・剣道)
幼児の習い事ランキングの9位は、柔道、空手、剣道などの武道です。武道系の教室は、日本全国各地に個人教室が多く、通いやすい習い事となっています。女の子も少なくありませんが、男の子からの人気が高いです。
費用相場は、平均的に月5000円〜8000円前後です。精神力を鍛える習い事としてパパママからも人気があります。礼儀作法などを自然と身につけられるのも人気のポイントです。
【メリット】
■基礎体力が向上する
■精神力も鍛えられる
■礼儀作法が身に付く
10位:習字
幼児の習い事ランキングの10位は、習字です。昔から親に人気の習い事として習字やそろばんも、根強い人気があります。
費用相場は、平均的に月2000円〜4000円前後です。費用が安いのは嬉しいポイントです。「幼児から習字?」と思われる方もいるかもしれませんが、ひらがなを少しずつ覚え、墨で文字を書いていく幼児コースのある書道教室は全国にあります。
集中力が磨かれ、学校の成績向上にもつながることも期待できます。
【メリット】
■就学前にひらがなカタカナが覚えられる
■字が綺麗なことは一生使える
■落ち着く時間が取れ、集中力が上がる
その他ランク外
その他に幼児が通っているものとしては、「リトミック」「お絵かき教室」「工作、造形教室」「テニス」「野球」「新体操」「バレエ」「フラダンス」「チアダンス」「日本舞踊」「演劇」「将棋」「プログラミング」「ロボット教室」などがあります。
小学1年生から受け入れている教室も多いのですが、気になる習い事があれば幼児コースがあるかどうか確認してみると良いです。
プログラミングが最近の人気として、おすすめ上位にも取りだたされることが多いですが、実態としては通っている子はTOP10と比べるとまだまだ少数派。教室が全国的に年々増えており、やる子が増えているのは間違いありませんが、焦って流行に乗る必要はありません。子供が楽しく取り組める習い事を探しましょう。
ランキングやおすすめに従う必要はない!?習い事選び方のコツ
最後に習い事の選び方のポイントを2つご紹介させていただきます。
選び方のコツ①家から無理なく通える範囲がどうか
1つ目は、家から無理なく通える範囲かどうかです。
幼児の場合は、親が毎週レッスンに子供を送り、1時間待ち、子供を迎えに行くことになるわけですから、現実的に毎週通える場所である必要があります。
レッスンは1つの習慣となるため、そこに無理があると子供本人も親もしんどくなります。まずは、通える範囲に何があるかをピックアップしましょう。
普段街を歩く中で見つけるのも良いですし、Googleマップで現在地(自宅)周辺に何があるか検索するのもおすすめです。その際は「習い事」だと出てこないので、「ピアノ教室」「空手教室」など特定の気になるワードで検索してみましょう。「こんなのあったんだ!」と意外な発見があるかもしれませんよ。
選び方のコツ②幼児の習い事は「遊びの延長」程度に捉える
2つ目は、幼児の習い事は「遊びの延長」程度に捉えることです。
ランキング紹介の際にも何度か「遊びの延長」という言い方をしましたが、幼児が欲しがっているのはあくまで「楽しい時間、満たされる体験」です。ここを履き違えてはいけません。
習い事は様々な可能性を広げてくれますが、一方で将来の可能性を潰す可能性もあることに留意しましょう。やっていることが合わない、先生が合わない、嫌いなことを無理矢理やらされれば誰でも嫌になります。
また、幼児のできるレベルに合わせた結果「なーんだプログラミングってこんなものなのか」と自分の中で楽しくないものとしてレッテルが貼られてしまう可能性も。それは間違った入り口です。難しすぎるのも簡単すぎるのもよくありません。適切な環境、適切なレベルでやらせてあげることが大切です。
親は習い事に対して過度な期待をせずに、遊びの延長くらいの感覚でいると観察の仕方や判断が変わってきます。「子供の遊びの延長でこの習い事だったら楽しめそうだな」。そして通わせた結果、特技の1つでも、自信の1つでもつけば万々歳です。
幼児だと習い事に行くのを嫌がる場合も大変よく起こることです。最初は嫌がっていても、教室の中に入ってしまえば案外ケロッとして楽しそうに取り組む子も多いです。その場合は問題ないので続けることを考えて良いでしょう。
幼児は気分の上げ下げが激しいので、単に今日は気分が乗らない、ママから離れたくないと行った理由で嫌がります。送り迎えもひと苦労ですが(笑)、永遠に続くわけではないので成長段階の途中なんだと思って寄り添いましょう。
一方で、教室の中に入っても楽しそうじゃない、ずっと泣いている、毎回それが続くと行った場合には「合っていない」と判断しすぐ辞めてしまいましょう。また次の習い事を探すことに切り替えてください。
必ずしも人気ランキングやおすすめに従う必要はありません。あくまで子供本人に合っているかどうか、楽しい時間、満たされる体験を提供できているかどうかを判断軸にすると良いかもしれませんね。
幼児の習い事ランキングベスト10・まとめ
幼児に人気のあるメジャーな習い事と選び方のコツをご紹介しました。中学生や高校生と違い、幼児の習い事の場合には親が判断をする部分も多くなります。
我が子にどんな習い事をさせるのが良いのか、悩むところですよね。どんな習い事であってもメリットはあり、一生懸命取り組めば力がついていきます。
今回ご紹介した幼児でもできる習い事は、全国でも教室が多く習える可能性が高いので気になった場合は、窓から覗いてみたり、ぜひ一度体験させてみると良いでしょう。子供の反応が良ければ続けさせてあげると、子供の様々な力の成長が見られるかもしれませんね。