子どもの習い事に人気の英会話や、プログラミングを検討している人が増えていますが、「うちの子にはちょっと合わないな」という方もいると思います。
費用をなるべく抑えつつ、けれど子どもが好きで続けられそうな習い事を勧めたくなるものです。
そこで、今回は、子どもの習い事にイラストをご紹介していきます。絵を描くことや漫画が好きな小中学生の親御さんは必見です!
目次
小学生・中学生の習い事にイラストを選ぶメリット
小中学生向けにイラストを紹介するのは、気軽にはじめることができるからです。鉛筆と紙、最低でもこれだけ揃えれば、イラストは描くことができます。好きな子は幼少期から自分でお絵描きをしているのではないでしょうか。
イラスト・絵画教室は全国各地に以外と多く存在しています。また企業などが実施している、子ども向けの絵画コンクールなどもあります。コンクールに応募してみて、実力を試してみたりするのも良さそうです。
さて具体的に、イラストを習い事にしていくことのメリットをご紹介していきます。
イラスト習い事のメリット①観察力や集中力が身につく
イラストには様々ありますが、デッサンのように、モノを模倣して描いていくものは、長時間に渡って観察し集中して描いていかなければならないので、自然に観察力と集中力が身につくようになります。
イラスト教室では、もくもくと絵を描く子供たちの集中力には驚かされることもあるでしょう。時間いっぱいになっても辞めたくない子どもも出てくるほどです。
イラスト習い事のメリット②俯瞰的・多角的視点を持てる
イラストを描くとき、様々な側面を見て描いていく必要があります。そのため、あらゆる方向の面を見て描いていくので、自然に多面的な考え方ができるようになります。
また絵を描くとき、全体のバランスが合っていないと、不自然なので、全体をみて描いていかなければなりません。そのため、俯瞰した見方を身に付けることができます。
この多角的視点と俯瞰的視点は、思考や考え方にも影響を及ぼします。身に付くようになると、リーダーもしくはマネジメント側としての素質も小さいうちから身に付けられるかもしれません。
イラスト習い事のメリット③特技が見つかり、自信に繋がる
絵が上手に描けることは立派な特技になります。それも一度身につければ、歳をとっても取り組める一生物のスキルです。
一つでも特技があることで、自分に自信を持ちやすくなります。自分に自信が持てると、その子の性格やそのほかの生活も変わってくることがよくあります。
イラスト習い事のメリット④同級生や先生に褒めてもらえる
イラストを習えば、図工または美術の授業で、周りの生徒よりも上手に書くことができるでしょう。先生や同級生から褒めてもらうことで、「楽しい!」という気持ちも生まれて更なるモチベーションアップにも繋がるでしょう。
また文化祭や学校行事などで、ポスターや冊子の裏表紙のデザイン制作にも携わることができるかもしれません。そうした経験も自信と成長につながり、将来の自己アピールにも活用することができます。
イラスト習い事のメリット⑤個性を表現できる
継続してイラストを描いていくようになると、自分にとって描きやすいもの・描きづらいものがわかってきます。そして少しずつ自分だけの個性をイラストで表現していくようにもなります。
人それぞれ個性は違うものですが、それを形にして表現できる子はそう多くはありません。表現活動を子供のうちから続けていく中で自分という人間を見つめる時間にもなります。
また将来的に自分の個性を磨くことで、それを販売することも可能です。スキルを活かすことができるココナラやクラウドワークスであったり、LINEスタンプやツイッターやインスタグラムなどのSNSを活用してイラストを販売している人も多くいます。
イラストの習い事とは
イラストには大きく分けて、「アナログ」と「デジタル」があるのでご紹介します。
アナログのイラスト
アナログとは、手書きのことです。
最低限な道具として、鉛筆と紙さえあれば、イラストを描くことができます。手書きのため、味わい深い色味を表現することができます。
ただ、デメリットとしては、修正がしづらいことです。誤って変なところに色を塗ってしまった場合、最初からやり直さなければなりません。
アナログの色塗りに使う画材は、主に3つあります。色鉛筆、コピック、水彩絵の具です。
色鉛筆は、筆圧の強弱や重ね塗りによって多彩に表現できます。
コピックとは、株式会社トゥーマーカープロダクツの商品名です。発色がよく使いやすいのが特徴で、アマチュアのみならずプロも使用しています。色の種類は180色あり、繊細な色合いを表現をしたい時に活用することができます。
水彩絵の具には「透明色」と「不透明色」の2種類があります。透明色は多量の水で溶かして、ぼかしたり、にじませたり色塗りする絵の具です。不透明色は、ポスターカラーのことです。厚塗りや重ね塗りのある作品ができます。
デジタルのイラスト
デジタルとは、主にパソコン・タブレットとペンタブを使ってイラストを描きます。
そのため機材にお金がかかります。しかし、その分、作業の中での軌道修正はしやすいです。「レイヤー」機能を使うことによって、必要なもの・余計なものを分けることができるので、最初からやり直す必要はないのです。
またデジタルは、写真や素材なども加工することができるので、表現のバリエーションが広がります。
子ども向けの絵画教室だと手書きの「アナログ」でやる方が一般的ですが、イラスト・漫画教室の中には、「デジタル」を学べる所もあります。デジタルイラストをやりたいのか、アナログでやりたいのかは事前に確認しておきましょう。
イラスト教室と独学方法
イラストを習うために教室に通う人もいますが、教室に通わなくても、独学で学ぶという選択もあります。ここでは独学のはじめ方と教室の紹介をさせていただきます。
独学でイラストを学ぶ方法
独学でやるということは、自分で調べなければいけないので、基本的には中学生、高校生以上に向いています。小学生の場合は、教室に通って教わる方が迷わずに済むでしょう。
まずは、お気に入りの漫画のキャラクターを模倣して、描いていくなどを行ってみると良いでしょう。初心者のうちは、最初からオリジナリティに走るのではなく、真似したい作品を参考に試しに描いていくことが大切です。観察に力を入れましょう。
真似したい作品を隣に並べてみて、きちんと線が引けているかみていきましょう。最初はまっすぐの線を引くことだけでも大分時間がかかったりします。見ている分には簡単なように見えても、実際に自分で書いてみると難しいものです。しかし、何本でも線を引き続けることによって、次第に慣れていき、まっすぐな線が描けるようになっていきます。
同様に様々な図形なども描いていきましょう。たとえば丸や三角、四角など描いてきます。これらの図形はのちに人体を描いていく中で、パーツとして役立っていきます。
線や図形が描けるようになってきたら、ようやく真似したい作品の模倣をはじめます。キャラクターの輪郭や身体、目の描き方など、大きさや形をよく観察して、分析しながら描いていくと、徐々にバランスのよいイラストを描けるようになります。
人物の正面だけでなく、横や上、下などあらゆる面から模倣して描くと、イラストの上達スピードはより一層上がります。人物のイラストを描きたいのであれば、様々なポーズも模写していくと良いでしょう。
次に、イラスト教室をご紹介していきます。
漫画の聖地である中野や秋葉原でもイラスト教室が開かれています。
イラスト教室といっても様々あるので、ご自宅の近くにイラスト教室があるか検索してみてください。
アンプスのこどもマンガ・イラスト教室(中野)
中野駅から徒歩15分ぐらいにあるスクールで、子ども向け講座が土日に開催されています。
小学3年生~中学生に実施されている教室です。アナログとデジタル両方の授業があります。
基礎からしっかり学べるカリキュラムで、線を引きやすくするために、トレースを使って、なぞり書きをさせてくれるので、まっすぐな線を引けない人には敷居が低く、とてもはじめやすいです。
また漫画の基礎も身に付けることができます。漫画のルールをまずはじめに学び、それからオリジナルキャラクター、ストーリー、背景の順に学習していきます。ひとつひとつを細かく教えてくれるので、授業に取り残される心配もありません。
体験授業もあるので、まずはお試しで、小時間受けてみるのも良いでしょう。
公式サイト:http://amps-web.biz/jr_kyoshitsu.html
秋葉原コミックスクール
秋葉原駅から徒歩10分ほどのスクールで、土・日に開催されています。
対象は小学生~社会人まで実施されている教室です。
ゴールがオリジナル漫画の制作なので、最初から作品制作オンリーのカリキュラムになっています。
こちらはイラストの基礎よりも、制作物を生み出すことに重きを置いているので、知識よりも実技力が身に付きます。下手でも楽しく最後まで描き続けるのをモットーにしている教室です。
ある程度イラストが描ける人だけでなく、絵を始めたばかりの初心者でも通える漫画スクールです。
公式サイト:https://comic-school.jp/acs.html
小・中学生向けイラスト・マンガ教室egaco(各地)
東北~九州まで複数の校舎があります。
各校舎によって、開催される曜日は異なるので、一概には言えませんが、土日以外に、平日も開催されているので他の習い事のスケジュール調整が効きやすくなっています。
小学生低学年を対象にしていて、安心してイラストの勉強ができる教室です。個別学習なので、子どもの興味や関心に合わせて楽しく学ぶことができます。
カリキュラムがオーダーメイドなので、どんなイラストを描きたいか用途に合わせて学習することができます。例えば、漫画のようなイラスト、ゲームに出てくるようなイラスト等あらゆる目的に、カリキュラムを合わせることができます。
公式サイト:https://comic.smiles55.jp/
【オンライン】ATAM ACADEMY | アタムアカデミー
ATAM ACADEMY(アタムアカデミー)は、小学生から高校生まで通えるクリエイティブスクールでオンライン開催もされています。日程的に通わせるのがキツかったり、場所的に通うのが難しいご家庭でも選択になります。
アタムアカデミーでは、美大生やプロのイラストレーターの先生が指導にあたってくれます。授業はパソコンでビデオ通話を繋げて行います。必要なものはパソコンと、ipad、apple pencilです。すでにたくさんの小学生が受講しているため、初めてで慣れていなくても安心です。
勉強するのはキャラクター制作やデザインです。自由なアイデアをもとに、自分だけのキャラクターを描いてみます。目に見えてどんどん上達していくのは本人にとって自信へとつながっていくことでしょう。
そして、特徴的なのが自分で制作した作品をオンライン上で販売したり、納品したりするところまで体験できることです。先生のサポートを受けながらではありますが、実際の仕事やお金につながることをイメージしながら絵を学べるのは他教室にはない良さです。
ただ好きだったことが、得意なことへと変わり、スキルや仕事へとつながっていく。そんな可能性を広げることができるオンラインスクールとなっています。絵を描くことが好きでお家で自分で描いているようなお子さんにはうってつけの習い事になりそうです。
公式サイト:https://atam-academy.com/
自信があれば絵のコンクールに応募してみよう
漫画アプリのcomicoなどでも実施しているデビュー前の「登竜門」などに応募してみるのもいかがでしょうか。
気になる方は絵画や漫画のコンクールを調べてみて、応募してみるとさらなるスキルアップに繋がります。絵が好きな子供さんは、お父さんお母さんがコンクールを調べてあげて、子供に勧めてみるのも良いですね。
イラストで将来働いていくにはどんな職業があるか
イラストを学んだ先には、イラストレーターや漫画家、絵師、などの職業があります。
イラストレーターは、商品や雑誌、書籍やポスターなどのイラストを描きます。消費者やイラストを見る人を意識して描くものなので、他の仕事に比べて、意外とコミュニケーションも必要な職業です。依頼を受けて、イラストを描くわけなので、「相手が望んでいるものを実現して描く」力が必要になります。また絵本や似顔絵のみに特化したイラストレーターもいます
漫画家はご存知のとおり、少年ジャンプやサンデー、りぼんなどに出版する漫画を書く人です。売れっ子漫画家になるのは、狭き門ですが夢のある職業と言えるでしょう。
絵師とは、本の表紙やCDジャケットなどを書いたりする職業です。イラストレーターと被っている部分もありますが、YouTube等でボカロ曲と一緒に見ることがある絵も絵師が描いたものが多いです。
イラストは思っているよりも需要が多く、普段みるテレビニュースの挿し絵として使われたり、本の挿し絵として使われたりと利用されるシーンは意外と数多くあります。それだけイラストを使える仕事も多いということですが、一方で絵を上手に描ける人はプロ・アマチュア含めるとかなり多いのも事実。競争が激しく、ほとんどお金にならなかったり、安価で仕事を受けている人も多くいます。仕事として通用するほどのスキルを身につけるには、小学生のうちから勉強と経験を積み、腕を磨いておくと有利に働くかもしれませんね。
子どもの習い事にイラストを選ぶ・まとめ
ここまでイラストについて説明してきました。
イラストは観察力や集中力を身に付けることができます。描きなれていけば徐々にオリジナリティも生み出せるようになり、個性や感性を磨くことができる素敵な習い事です。
ツイッターやインスタグラムなどが広まっている現在では、個人が発信しやすい時代でもあります。ゆくゆくは仕事につなげることもできるというのも大きなメリットの一つです。
イラストに興味をお持ちのお子さんは、ぜひ習い事にイラストを検討してみてはいかがでしょうか?