「お絵かき教室」というと、絵が好きな子が通う教室、絵を描いて楽しむ習い事というイメージがありますが、実はいろんな効果があります。
絵を描くだけじゃないお絵かき教室のメリットと豆知識を簡単にご紹介します。
目次
お絵かき教室に通うメリットとは?
お絵かき教室に通うんだから、絵は上手くなるよね?と考えてしまいがちですが、「上手くなる」ということは、何を持って上手いというのか、ということになってしまいます。
習い事をするということは、上手い・下手という大きなくくりではなく、体験することにより、さらには継続することにより、細かなディテール部分がわかるようになり、触れることで伝わりやす表現ができるようになることは確かです。
そのような考え方でいくと、お絵かき教室に通うメリットには次のようなものが挙げられます。
- 指先を使うことで脳トレになる
- 言葉での表現が難しい複雑な感情を外に吐き出す
- 集中(没頭)する体験ができる
- 想像力が豊かになる
- 絵を描く技術やスキルの習得ができる
- 家ではできない本格的な体験ができる
- コンクールに出品できる
- 同じ目的・趣味を持った友達ができる
- コツコツと目標に向かって作業を続けることができる
教室に通うということは、専門の先生から技術やスキルを習得できることの他にも、環境が揃っているために可能になる集中の場、そして友達との切磋琢磨の時間と経験をお金で買うということになりますね。
特に、集中できる環境が用意されていることで、集中するということを体験する、興味がわいて面白くなってきて没頭する体験ができるということはとても良いことです。
家だと作品作りに関係のない物がたくさんあるため集中することは難しいですが、教室ではみんなが作品作りをしていて、汚れることを気にせずに絵を描ける、物を造れます。
また、何もないところから作品を生み出すことも、先生の見本を真似することで想像力が養われます。定期的にこのような機会を持つことがポイントで、続けていけばいくほど、感性が磨かれていくので、自他共にわかりやすい成長を感じることができます。
作品展やコンクールなどに出品する、入賞する、というように、他人から認められる機会も出てきますので、達成感や自己肯定感のアップにもつながっていきます。
言葉ではうまく表現しきれないさまざまな感情を絵や造形で表現する機会があるということは、子供だけではなく大人にとっても気分転換になることはもちろんのこと、自分の居場所にもなっていきます。
お絵かき教室のデメリット
メリットがたくさんあるお絵かき教室ですが、2つほどデメリットもご紹介します。
画材・材料費が結構かかる
絵を描くだけ、と思っていると意外と驚くのが画材費。筆や絵の具、用紙のことですが、100円ショップなどの安い材料ではない方がいいものもあり、結局買い直さなければいけなくなることもあります。
教室や先生の方針にもよりますが、そこは家で独学していくこととの大きな違いでしょう。本格的なものを使って絵を描く、造るという経験のためのお絵かき教室であれば、教育費の一環で仕方のない費用なのではないでしょうか。
完成までに時間がかかるものがある
コンクールの出品に間に合わない、作品展に間に合わない、ということもあるでしょう。その場合、家の作業が必要になることもあり、時間に追われるようになる時期も出てくる可能性もあります。
レッスン内容によっては、すぐに完成しないものもありますので、意外と時間が取られて負担だなと感じる場合もあるでしょう。
何が違う?子供と大人のお絵かき教室の違い
お絵かき教室には、子供を対象にした教室と、大人を対象にした教室がありますが、対象年齢が違うこと以外、習う内容にどんな違いがあるのでしょうか?
子供のお絵かき教室の特徴
子供のお絵かき教室は、絵を描くという事だけに特化せず、工作や造形も教えてくれる場合がほとんどです。
絵も、静止画や人物・風景画だけではなく、想像力を働かせて描いた空想の世界や、読書の感想を文ではなく絵で表現したり、水彩絵の具だけではなくアクリル絵の具を使ってみたりと多方面からのアプローチで絵に触れることが可能です。
工作・造形に関しては、各教室で大きく差が出ていましたが、紙工作だけにとどまらず、ステンドグラス、粘土、など本格的な立体作品を作っている教室もありました。
もはや学校でやる図工の域を大きく抜けて、先生が教えられる分野を子供と自由に楽しむ時間になっています。
大人のお絵かき教室の特徴
子供の場合は、「お絵かき教室」と称し、工作造形なども幅広く扱っているのに対し、大人の場合は、絵画と造形は別の教室になっています。大人の方が、より具体的な目的別に教室名があり、目的に特化した習い事に分かれているということですね。
油絵・アクリル・水彩画・デッサン・色鉛筆画・風景画・絵手紙など、先生の専門によって、教室によって種類が特化されている場合と、複数の種類から好きなものを選べる場合があります。
各教室により、という差が大きいので、近くに習いたい種類がない場合もありますが、専門の先生の所に通うことが出来れば、かなり本格的に習うことも可能です。
より専門的に、より本格的に学べる環境があり、通う人もある程度明確な目標を持って習いにきているので、同じ趣味を持つ仲間ができたり、互いに刺激を受けながら上達していける環境が揃っています。
絵が好きという趣味として通う方から、絵を仕事にしていくために本気で通う方など、さまざまなタイプの方が通っています。
【子供・大人別】お絵かき教室の月謝はどのくらい?
お絵かき教室の月謝の相場は、大人も子供もほぼ同じくらいで、5,000円前後~10,000円です。カルチャーセンターや教室の規模、個人教室などで月謝の違いが見られましたが、安いところでは3,000円代のところもあります。
教室によっては、画材・材料費込で月謝を設定している場合と、画材・材料費は別途個人負担の場合があり、その差が月謝の差になっている部分もありますね。
月謝以外では、入会金・画材材料費・コンクールなどの出品料(主に送料)などがかかります。
入会金の相場は幅があり、2,000円~10,000円。中には15,000円以上の教室もあります。入会金も月謝と同じで、教室指定の画材や材料がある教室は、入会金設定も高めです。
夏休みを利用したお絵かき教室の内容とは?
教室によっては、夏休みの自由研究や工作の宿題バックアップ企画をやっているところがあります。
作るものがある程度教室側で決められていて、希望のもののみに申し込み1日だけ参加するパターンや、夏休みだけ短期で通って完成させていくパターンがあります。
どちらも、入会金や月謝という制度ではなく、参加費のみで体験できるますので、お絵描き教室の雰囲気を体験するという意味で利用する方もいるようです。
習い事を決める際はなるべく体験レッスンがあるところを選びましょう
習い事としてお絵かき教室に興味があるなら、体験レッスンを受けてみましょう。夏休みや冬休みだけのイベントに参加してみてもいいですし、体験レッスンを受けてみてもいいでしょう。
体験レッスンで授業の雰囲気を体験することで、先生との相性や教室の環境、周りの友達の雰囲気など事前に確認できます。
できれば2カ所以上の教室の体験レッスンに行ってから教室を決めることをおすすめします。比較することで子供も良し悪しを判断することができます。
その他習い事を決める時に忘れてはいけないポイント
・通う距離
大人でも子供でも、通える距離かどうかを確認してから決めましょう。特に子供の場合は、学校の下校時間や秋冬の季節など、子供が通い続けられる距離と道のりは要チェックです。
・費用面
生活費に負担にならない範囲で習い事を決めましょう。お絵かき教室のように、月謝以外に画材費や材料費などの費用がかかる場合、予想していた出費を上回ってしまうことがあります。
・習う目的
本当は絵だけを習いたい、または造形だけを習いたい、というように習い事をやりたい目的と違った教室へ通ってしまうことがないように、事前に情報を収集しましょう。
また、子供の場合、親が通わせたいだけで子供本人はまったく興味がない、という場合もあります。習う前に、本人の意志を確認してから習い事を決めましょう。
お絵かき教室で自由に自分を表現できる喜びを知ろう
お絵かき教室は、絵がうまい下手に関わらず、絵を描くことが好きな人、物を造ることが好きな人がいる場所です。
同じテーマであっても、自分が描いたもの・作ったものと他の人では違う見方や表現の仕方があることに気が付きますよね。言葉じゃないから伝わるものもあるでしょう。
いろんな人の作品にふれあいながら、お互いに「いいね」と言えるつながり、自由に自分を表現できる楽しさや喜びを経験してみてくださいね。