子供の可能性を伸ばす要因として、「親」の存在が非常に大きいと言われています。
では、どんな親なら子供の可能性を伸ばすことができるのでしょうか?
今回は子供の可能性を伸ばす親に共通する3つの特徴について説明したいと思います。
子供の可能性を伸ばす親になる方法を知りたい人は、ぜひチェックしてみてください。
目次
子供の可能性を伸ばす親の特徴とは?
小さな子供にとって、「親」の影響力は計り知れないものがあります。
子供の可能性を伸ばすのも、ダメにするのも親次第であり、子供を良い方向へ導きたいであれば、まずは親が変わる必要があります。
では、子供の可能性を伸ばす親にはどんな特徴があるのか、共通点を一つずつチェックしていきましょう。
子供の可能性を伸ばす親は「体験学習」を重視する
子供の可能性を伸ばす親の一つ目の特徴は、「体験学習」を大切に考えている人が多いということです。
具体的には、「旅行」に連れて行ったり、「キャンプ」をしたり、「机で勉強すること以外」を重要視しているのが特徴です。
子供の可能性を潰す親は、「塾」や「英会話」などの学力に直結するような習い事に通わせたがります。
しかし、塾や英会話では、「子供の好奇心や興味」を上手く引き出せないことも多いですよね。
「さあ、英会話で勉強しよう!」と誘われるのと、「海外旅行に行って異国の文化に触れよう!」と誘われるのでは、どっちの方が、みなさんはワクワクした気持ちになりますか?
やはり旅行に行く方が、楽しそうな雰囲気がしますよね。
親に無理やり英会話教室に入会させられ英語を始めるよりも、実際に海外旅行で現地の習慣や人々の優しさに触れて英語を勉強し始めるのでは、後者の方が、子供自らやる気を出して勉強する可能性が高いです。
子供は純粋ですから、一度「面白い!」と思ったら、自分から積極的に勉強するようになります。
つまり、子供の可能性を伸ばす親というのは、「長い目で見た時に長続きする勉強のきっかけ作り」が上手なのです。
よく子供は親の言う通りになるのは小学生や中学生までと言われています。
そこを過ぎてしまうと、子供は自分が本当に良いと思ったことじゃないと、やらなくなってしまいます。
子供の可能性を伸ばす親は、「子供はいつまでも親の言いなりにはならない」ということを重々承知して、あえて小さい頃に楽しい体験をさせて、勉強に興味を持たせようとする人が多いのです。
子供の可能性を伸ばす親は「敵討ち」をさせない
子供の可能性を伸ばす親の二つ目の特徴は、「親の敵討ち」をさせないこと。
親が小さい頃に英語ができなかったから英会話スクールへ小さい頃から通わせるとか、算数ができなかったから塾に早くに通わせるなど、親の敵討ちを子供にさせてしまっている人はいませんか?
もしもそのようなことに心当たりがあるのであれば、親のコンプレックスが、子供の可能性を潰していることに早く気づくべきです。
子供には子供の人生があり、親の劣等感を克服するために勉強させられている子は、そのうち「勉強の目的」を見失ってしまう可能性があります。
特に子供が勉強で行き詰まってしまった時に、「親のための勉強」をしている子は「何のための苦しみなのか?」疑問を抱きやすくなり、挫折しやすくなってしまいます。
一方、自分の夢に向かって勉強をしている子は、「自分のため」ということがわかっているため、困難な時が訪れても、粘り強く勉強と向き合うことができるのです。
「親のため」ではなく「子供自身のため」にする勉強が非常に重要なポイントになってきます。
子供の可能性を伸ばす親は「小さな成長」を褒める
子供の可能性を伸ばす親の三つ目の特徴は、「小さな成長」を褒めることです。
子供の可能性を伸ばす親は、大きな結果を残さなくても、小さな成長を沢山褒める傾向にあります。
そして、子供の可能性を潰す親ほど、「小さな成長」は褒めず、「大きな結果」ばかりを求めがち。
例えば、子供がテストで、前回よりも点数が上がったとしても、「100点」じゃないと褒めなかったり、子供自身は精一杯頑張ったけど、成績表で最高評価が取れないと「頑張りが足りないんじゃない?」と子供がやる気をなくすような言葉をかけたりしたことはありませんか?
せっかく頑張っても、親がガミガミと怒ったり、褒めてくれないと、子供は次第に勉強が嫌になってしまいます。
一方、子供の可能性を伸ばす親は、例え大きな結果が出なかったとしても、前よりも成長が見られれば、「頑張ったね!」と沢山褒めて、子供のやる気を引き出します。
子供に「次はもっと頑張ろう!」と思わせる声掛けができるかが、子供の可能性を伸ばす時には非常に重要なポイントになってきます。
そのためには、親が子供の「スモールステップ」を褒めることが大切です。
「もう勉強なんてやりたくない」と思わせるような声掛けは、子供のやる気を削ぐだけになってしまうので気を付けましょう。
子供の可能性を伸ばす親になる方法は?
これまでご紹介してきた通り、子供の可能性を伸ばす親にはいくつか共通点がありました。
では、子供の可能性を伸ばす親になるためには、一体どのような点に気をつけたら良いのでしょうか?
子供の可能性を伸ばす親になるコツを2つご紹介したいと思います。
コミュニケーションの時間を増やす
まず、子供の可能性を伸ばす親になりたいなら、「子供とのコミュニケーションの時間を増やすこと」をおすすめします。
子供の可能性を伸ばす親は、子供との時間を大切にしている人が多く、親子関係が良好なケースが目立ちます。
今の時代、共働きをしている人も多く、なかなか子供とコミュニケーションを取る時間が少ないというケースもあるでしょう。
しかし、日頃から親子のコミュニケーションが取れていないと、信頼関係がなく、子供が大きくなり反抗期を迎える時には、親の言葉が子供に届かなくなってしまうケースもよくあります。
一方、親子のコミュニケーションが日頃からしっかり取れており、親子関係が良いと、例え子供が反抗期になっても、話に耳を傾けてくれます。
子供の可能性を伸ばす親は、親子関係を良好に保つことで、子供の気持ちを確認しながら、最適な進路を冷静に見極めることができるのです。
子供とコミュニケーションを取らない親ほど、子供の意見を無視した独りよがりな判断で、子供の進路や夢を振り回す傾向があるので注意しましょう。
親の理想を押し付けない
子供の可能性を伸ばす親になるために気を付けたいのが、「親の理想」を子供に押し付けない事です。
学歴コンプレックスを持つ親ほど、「自分のようにさせたくない!」と子供に勉強を強いるケースがよく見られます。
子供の将来を思うが故の行為ですが、子供にとっては良い迷惑。
自分の経験として、子供に学歴の大切さを伝えることは結構ですが、だからと言って、子供自身が興味を持っていないのに、小さなころから勉強漬けにさせるのは、子供を勉強嫌いにさせるだけです。
子供に「勉強をしろ!」と上から抑えつけても、それが通用するのは、子供が小さい内だけです。
無理やり勉強させられていた子供は、いつか勉強しなくなってしまいます。
本当に子供のことを思うのであれば、親の夢や理想のために子供を勉強漬けにするのではなく、子供が勉強に興味を持つきっかけを作ってあげたり、子供の得意を見つけて、さらに伸ばす手伝いをしてあげることの方が大切です。
子供の可能性を伸ばす親の特徴・まとめ
子供の可能性を伸ばす親に総じて共通することは、親のエゴを押しつけず、子供のやる気を引き出すことが上手なことです。
塾や英会話などの習い事も大事ですが、家族旅行も上手く活用すれば、子供が「歴史」や「語学」に興味を持つようにもなる可能性があります。
また、子供が楽しさから興味を持った勉強は、子供が大きくなった時にも、勉強を続ける大きなモチベーションとなり、親が子供を嫌々塾に通わせる勉強とは全くの別物です。
そして、子供が少しでも以前より成長できたら、「もっと」と欲張らず、まずは「頑張った」という事実を褒めてあげましょう。
いくら頑張っても、褒めてくれない親だと、子供は次第にやる気を失くしてしまうので、子供に完璧を求め過ぎる人や、子供の頑張りに対して「まだまだだな」というのが口癖になってしまっている人は要注意です。
また、親が子供時代に勉強がよくできた故に、子供ができない気持ちを理解できないケースも多いので、「なんでこんなこともわからない?」と子供を見下すような言い方も避けましょう。
子供の小さな成長を認めてあげられない親は、「完璧主義者」の傾向がありますので、子供を追い詰め過ぎないように気をつけないといけません。
小さな成長を褒めることで、子供は「しっかり自分のことを見てくれているんだ!」と実感することができます。
こうした一つずつの積み重ねが良い親子関係を作ることにもつながりますので、大きな結果ばかりを追い求めず、子供のペースに合わせて成長を見守ってあげましょう。