落ち着きのない子供が習い事をする時に配慮したいポイントをご紹介します。
いつも周囲から浮いている落ち着きのない子供は、習い事をさせる時にもトラブルになりがちです。
習い事をさせても、落ち着きのない子供だと何かやらかすんじゃないかと心配になってしまい、なかなか一歩を踏み出せないケースもありますよね。
今回は落ち着きのない子供に習い事をさせる時に親が注意しておきたい3つのポイントをご紹介します。
トラブルメーカーの我が子に悩んでいる人は、習い事をする際の参考にしてみて下さい。
目次
落ち着きのない子供に手を焼く親の悩みは深刻
落ち着きのない子供は習い事でトラブルを起こす可能性があります。
落ち着きのない子供をもつと、学校でも習い事でも、とにかく周囲から浮いてトラブルメーカーになりやすく、親があっちこっちに頭を下げて回ることに少なくありません。
親からすると、落ち着きのない子供は、いつ誰に迷惑をかけるのかわからないので、いつもヒヤヒヤした気持ちになってしまうでしょう。
学校であれば仲良しのママ友がいたり、学校の先生がいるので、多少のトラブルであれば丸く収めることができます。
しかし、習い事となると、見知らぬ人ばかりが多いので、一度トラブルを起こしてしまうと、子供も親も印象が悪くなってしまい、最悪の場合は退会するケースもあるでしょう。
特に落ち着きのない子供がグループレッスンを受ける場合、レッスンを見学していた他の保護者から「クレーム」が入ることがあります。
保護者によっては、落ち着きのない子供が入ることによって、レッスンが進まなくなったり、遅れたりすることを良く思わない人もいるので注意が必要です。
保護者からのクレームが多くなってしまうと、子供ではなく、親の方が居心地が悪くなってしまい、習い事にいかせることが嫌になってしまう場合もあるでしょう。
そして最悪なのは、落ち着きのない子供が習い事で悪ふざけをして、「ケガ」や「事故」につながってしまうことです。
他のお友達にケガや事故をさせてしまった場合は、治療費などの損害賠償を求められる可能性があるため気をつけないといけません。
怪我や事故はスポーツ系の習い事に多いですが、悪ふざけが過ぎれば、どんな習い事でもリスクがあります。
例えばお絵かき教室だったら、悪ふざけをしている時に筆がお友達の目に入ってしまったり、塾でも友達とじゃれ合っている時にうっかりケガをさせてしまう可能性も。
落ち着きのない子供は、場所を選ばずトラブルを引き起こすので、始めは親が出来るだけレッスンの時には付き添って見学をした方が良い場合もあるでしょう。
もしもお友達と問題が起きてしまった場合は、その場ですぐに相手の保護者に謝ったりすることができますので、子供が落ち着いてレッスンを受けられるようになるまでは、付き添いをおすすめします。
特に水泳の場合は、ふざけて溺れる危険性が高く、死亡事故につながりやすいので注意しましょう。
【解決策①】習い事は必ず子供に体験レッスンを受けさせる
落ち着きのない子供が馴染めそうかレッスンを確認しておきましょう。
落ち着きのない子供に習い事をさせる場合、周囲から浮いてしまわないか様子を見るために、まずは「体験レッスン」を受けさせるようにしましょう。
体験レッスンを受けることによって、落ち着きのない子供がちょっと悪ふざけをしても大丈夫そうかどうかがわかります。
習い事に来ている親子の雰囲気や、講師の態度が厳しく、全体的に私語が厳禁という印象がある場合、落ち着きのない子供には合わないかもしれません。
伸び伸びとした雰囲気で、私語も許されるようなオープンな雰囲気がある習い事の方が、落ち着きのない子供には向きます。
体験レッスンを受けることによって、落ち着きのない子供でも入っていけそうな雰囲気かどうかがわかるため、必ず事前に確認しておくようにしましょう。
落ち着きのない子供には、みんなでワイワイと盛り上がれる野球やサッカーなどの集団スポーツなどが溶け込みやすいかもしれません。
リトミックやダンスなども、挙動に落ち着きがなくても目立たないのでおすすめ。
教室に座って行うデスクワーク系の習い事の中では、みんなでコミュニケーションを取ってワイワイ進める英会話、プログラミングを通じて友達と協力しあうロボット教室なども、落ち着きのない子供に合うでしょう。
そして、落ち着きのない子供にとって一番合わない可能性があるのは、「興味のない習い事」です。
落ち着きのない子供は興味がないことには、いつもにも増して私語が多くなったり、集中しなくなるため、レッスンを邪魔したりするようになってしまう可能性があります。気になることがあれば、すぐ興味は他に移ります。
逆に落ち着きのない子供にとって一番良いのは、興味のある習い事をやらせて、レッスンに集中させることです。好きなことに没頭するのは、落ち着きのない子にとっても良い訓練になります。
親がやらせたいという動機で習い事を始めさせてしまうと、落ち着きのない子供には興味がなく、周りのお友達の邪魔をしたりするようになってしまうので、習い事をさせる時には、子供の意見を尊重し、やりたいものをやらせてあげることが1番のポイントです。
【解決策②】マンツーマンレッスンにしてみる
落ち着きのない子供は先生にしっかりマンツーマンで教えてもらう手もあります。
落ち着きのない子供が、グループレッスンでは浮きまくってしまい、周りに迷惑ばかりを賭けている場合、月謝は高くなりますが、「マンツーマンレッスン」ができる習い事に変えてみるのも一つの方法です。
子供の性格によっては、グループレッスンよりもマンツーマンレッスンの方が落ち着いて受講できるという場合もあります。
マンツーマンレッスンであれば、相手は先生一人だけですので多少落ち着きのない行動を取ったとしても温かく見守ってくれるでしょう。ゆったりとした環境で徐々に成長していければいいのです。
何よりも、マンツーマンレッスンにすることによって、落ち着きのない子供のせいで周りの生徒がレッスンの邪魔をされなくなるので、周囲からのクレームも減ります。
親にしてみれば、周りへ気を遣うことがなくなるので、精神的な負担が軽くなるのが魅力になるかもしれません。
マンツーマンレッスンだったら、講師と二人きりになるので、子供も授業に集中して取り組むことができるかもしれません。
グループレッスンとは違い、マンツーマンレッスンは生徒のペースでレッスンを進めることができるため、落ち着きのない子供でも安心です。
グループレッスンだとついていけない子供の場合、マンツーマンレッスンは上手く利用するようにしましょう。
いくら月謝が安くても、自分の子供が毎回レッスンの度に周囲に迷惑をかけて、他の保護者からクレームばかりで、神経をすり減らしながら習い事に通うことを考えれば、多少高いお金を出してもマンツーマンレッスンの方が快適に通わせることができます
もしくは、最近ではオンラインでできる習い事も沢山出てきているので、そうしたものを活用するのも一つの手です。お手頃価格で、質の良いレッスンを受けることができます。
ただし、子供にとっては、お友達と会えなくなってしまう可能性があるので、もしかしたら不満を感じる場合があるかもしれませんね。
そのため、マンツーマンレッスンやオンラインにする場合は、子供と相性が良い先生が担任についてくれるかをよくチェックしておく必要があります。
マンツーマンだと一緒に過ごす時間が多いため、相性が悪い講師だと、子供もストレスを感じやすくなってしまい、習い事が嫌いになってしまうかもしれません。
子供の性格を一番よく知っているのは親なので、体験レッスンの時に子供と講師の相性が良いかしっかり見極めましょう。
もしも講師との相性が悪そうだった場合は、他のスクールの体験レッスンも受けて、しっかり比較してみることが大切です。
「体験レッスンなんて、何個も受けるのが面倒くさい」と思う人もいるかもしれませんが、習い事の講師との相性は、子供のやる気を大きく左右する大事な部分なので、妥協せずに探しましょう。
【解決策③】合う習い事が見つかるまでどんどん挑戦させる
落ち着きのない子供でも集中できる習い事を探してあげましょう。
落ち着きのない子供に合う習い事を探すのであれば、途中で辞めてしまっても「仕方ない」と割り切り、子供のやりたい習い事をどんどん挑戦させてしまうというのも一つの手段です。
習い事は本来だったら、スキルをマスターするまで、最後まで続けられることが望ましいですよね。
しかし、落ち着きのなさから習い事での居心地が悪くなってしまい、嫌々通っているのも、お金の無駄です。
子供もそのうち、習い事に自分の居場所がないことを悟り、辞めたくなってしまう時もあるでしょう。
そのため、落ち着きのない子供がもしも習い事で嫌になったり、トラブルになってしまった時は、その習い事にしがみつかず、どんどんと興味のあることをやらせてしまったほうが精神的な苦痛から解放されます。
スイミングスクールと言っても、世の中には何千、何万という数のスクールがありますよね。
一つのスクールでダメ出しを食らったくらいで、習い事を諦めてしまうのは損です。
「他にも学べる場所はある!」と割り切って、他の教室も当たってみましょう。
一つの習い事にずっと通っていることによって、子供よりも大人の方が、通っている教室に固執してしまい、なかなか子供を辞めさせたがらない傾向があります。
子供が習い事に興味を持てなくなったら、その時は親も子供の気持ちを汲んで対処しないと、子供が習い事を嫌がるようになってしまうので注意が必要です。
親のエゴだけで続いている習い事は、いつか子供を潰してしまう可能性があります。
落ち着きのない子供でも、やる気が沸く習い事であれば、集中して取り組むことができるので、親は子供が長く続けやすい環境を整えてあげられるようにサポートしてあげましょう。
「こんなにのめり込む習い事があるならもっと早くやらせてあげれば良かった」と後悔している親もいます。
習い事の環境を変えられるのは親だけです。
習い事の場合、入会金や指定用品の購入など、月謝以外にもお金をかけている部分があるので、なかなか一つのスクールを辞める決心がつきにくいところがあるかもしれません。
しかし、やる気をなくした習い事に無理やり通わされることほど、子供にとって辛い物はないでしょう。
子供がトラウマになり、「もう2度と習い事はしたくない!」と思ってしまう前に、違う教室でやり直してみたほうが良い場合もあります。
特に子供が人間関係で疎外感を感じてしまっていたり、担当している講師との相性が悪く、ちゃんと理解してもらえていないと感じる場合は、習い事や教室を変えてみましょう。
落ち着きのない子供は、周囲の人間にどれくらい理解されるかによって、居心地の良さが変わってきます。
落ち着きのない子供に冷たい雰囲気のある環境では、子供の才能を伸ばすことは難しくなってしまうでしょう。
「自分を受け入れてくれている」という感触をつかめないと、子供は不安になってしまい、習い事に専念できなくなってしまうので、落ち着きのない子供にも理解がある環境を重視して教室を選んでみることをおすすめします。