「バイオリンって親の負担が多そう」
「そもそも他の楽器と何が違うの?」
このようにお考えのお父さんお母さんに向けた記事となります。
バイオリン奏者を目指している子どもが周りに少なく、あまりイメージが湧かないという方も多いのではないでしょうか。
楽器の習い事といえばピアノですが、実はバイオリンにも様々な魅力があります。
まずは親がバイオリンの全容を把握する必要があるかと思いますので、この記事では下記について紹介していきます。
・バイオリンとは何か
・バイオリンを習うメリット
・バイオリンの適正年齢と親の負担
・おすすめのバイオリン教室
この記事を読めば、「バイオリンを子どもに勧めるべきかどうか」「どういうサポートするべきか」という点がハッキリするでしょう。
目次
バイオリンとは?
バイオリンを端的に説明すると、弓で弦を擦って奏でる弦楽器です。
バイオリンには4本の弦が並びます。弓は演奏時に張り、保管時には緩めるのが一般的です。また、まつやにを塗ることで弦との摩擦が生じ、音が出るという仕組みになっています。
大人用のサイズは4/4とされており、子ども用は「分数バイオリン」と呼ばれ、それより更に小さくなるのが特徴。
サイズには、1/16、1/10、1/8、1/4、1/2、3/4があり、基本的には身長に合わせてサイズを選びます。
子どもがバイオリンを習う際のメリット
子どもがバイオリンを習うと、どのようメリットがあるのでしょうか。
下記をご覧ください。
他には無い繋がりができる
バイオリンをはじめたとして楽器を習うにあたって、メリットとなるのはプロの楽器演奏家との繋がりができるという点です。
周りにバイオリンを演奏することで生計を立てているという人は少ないと思います。楽器に人生を注いできた人の演奏や価値観は他の人に無いものが多く、非常に面白いです。
また、プロのレッスンを受けるという経験もきっと子どもの中で良い財産となるはずです。30分の教室からも、演奏のコツ以外に「集中する」「目上の人との接し方」ということも学べるでしょう。
音感を覚え再現する力(耳コピ)が育成できる
バイオリンに限った話ではないですが、楽器を演奏することで音感が身に付きます。
バイオリンの場合は、ピアノと違い自分で音をつくる楽器です。左手で弦を押さえ、右手で弓を引くことによって音を変化させていきます。
つまり、自分で音階を作り、音をだしていくので練習していく過程で「正しい音を作るスキル」が身に付きます。このスキルを極めていくことで、耳で聞いたものを再現する力にも繋がっていくのです。
天性のものだと思われがちですが、練習で取得することができます。中々ほかの人に無いスキルなので、自慢できる特技にもなるでしょう。
精神面が強くなる
スポーツや個人競技にも言えることですが、習い事を通して子どもの心は大きく成長します。
特にバイオリンでは、「もっと綺麗な音を出せるようになりたい」「好きな曲を弾けるようになりたい」という向上心が生まれやすいです。
また、自分で音を創っていくバイオリンは、壁に当たりやすく、その都度、悔しい想いを抱くことでしょう。
そういった悔しい気持ちや向上心は、子どもの心の成長を促してくれます。
更に、多感で好奇心旺盛な子どもには、あまり経験することのできない「自分と向き合う時間」がより一層の成長を促してくれるでしょう。
音楽的な知識が育まれる
バイオリンを通して、様々な知識を得ることができるのもまたメリットです。下記をご覧ください。
五線……楽譜に並ぶ横線の使い方・意味
拍子……曲全体を規定するリズム
楽譜の読み方……様々なところで役立つ上に分数の概念を理解できる
上記のようなことを学べる上に、「ドレミファソラシド」はイタリア語、「ツェー、ゲー、エフ」はドイツ語であるということを知り、外国語に興味・関心が出てくる子どももいます。
ちなみにち、「ツェー、ゲー、エフ」というのはCDAFGAHと言い、バイオリンで用いる音階(ドレミファソラシド)です。
バイオリンは2歳からでもできる!
バイオリンは、2歳から始めることが可能です。先ほど説明した1/16がサイズ的に一番小さいものになり、大きさはボックスティッシュほど。このサイズを利用することで2~3歳の子どもでもバイオリンを構えることができます。
構えることができるのは2歳からですが、長期的に続けることを目的としているのであれば、実際のレッスンを受けてみてから決めるというのが良いでしょう。
バイオリンのレッスン時間は基本的に30分ほどです。しかし、2~3歳の子どもが30分の間、同じものに対して取り組むのはほとんど不可能であると言えます。しかし、講師もそれを考慮してレッスンを組んでくれるので、安心してください。
30分のレッスンの様子や、子どもの感想を聞いてみて続けるのかどうかを決めていきましょう。
バイオリンは親の負担が多い?何をすれば良い?
「バイオリンを習わせるってなんだか大変そう」「親が経験者じゃないと難しいんじゃ…」と思うお父さんお母さんもいるかもしれませんね。
しかし、バイオリンの練習を自宅でサポートすることは経験者でなくても可能です。
親の負担となるのは、練習前の調弦と練習の送迎、家での練習の付き添いなどになります。
バイオリンは特に集中力を持続するのが難しく、練習時間が長くなることはありません。自宅で練習するとなっても一回につき5~10分くらいです。週に3回やったとしても1時間にもなりません。
また、調弦・チューニングのやり方についてもYouTubeでたくさん動画が上がっています。最近ではスマホのアプリを使うことで、より簡単にチューニングすることができるようになっているので「そんなことできるかな…」と気後れする必要もありません。
最初からはできませんが、子どもも音に慣れ、バイオリンを触ることでチューニング・調弦も覚えていきます。あくまで子どもが覚えるまでのサポートだと思って最初は自分も勉強しながら協力してあげましょう。
子どもにおすすめのバイオリン教室3選
ここまで読んでいただき「バイオリンってちょっと良いかも」と思った方もいると思います。
そこで下記にて、おすすめのバイオリン教室も紹介。全国規模の教室なので、探せばお近くにもあるのではないでしょうか。ぜひ、参考にしてみてください。
Sheermusic
Sheermusicは、マニュアルに沿ったレッスンを進めるのではなく「音楽をどう楽しむか」「子どもがどのような練習をしたいのか」という点について子どもにヒアリングしながらレッスンを進めていきます。
また、たくさんいる講師の中から指名制で変更することができるのも特徴の一つです。生徒のレッスン内容や進捗度合いなども教室内で共有されているため、講師を変更しても安心して任せることができます。
レッスンの予約もWeb上で管理されており、予約・変更等を手軽に行うことができるという点も、忙しいお父さんお母さんには嬉しいポイント。
発表会やイベントなども随時、開催されているので子どものモチベーションにもなります。
【費用】
レッスン費用:13,500円(月5回45分のレッスン)
【教室所在地】
北海道・関東・関西・東海・九州・沖縄
【公式HP】
http://www.sheer.jp/
島村楽器音楽教室
島村楽器音楽教室は、楽器の専門店である島村楽器が提供する音楽教室です。店舗内に教室があるため、全国ほとんどの場所でレッスンを受けることができます。
生徒の希望に沿ってレッスンを提供するので、1人1人にあったレベルを選択することが可能。レッスンには下記の3種類のスタイルがあります。
スクールレッスン……曜日と時間が固定されているレッスン
個人レッスン……選任のインストラクターの予定に合わせて、日時を指定していく個人レッスン
オーダーメイドレッスン……生徒のレベルと要望に合わせたレッスン
趣味で楽しみたいという子どもから、基礎からきっちりと学んでいきたいという子どもに合わせてレッスンを提供してくれます。
島村楽器音楽教室は、イベントやパーティーも開催しているので、同じ趣味を持つ子ども同士のコミュニティ作りもできますよ。
【費用】
個人レッスン:10,800円
他レッスンの相場:9,720円~12,960円(月3回の30分レッスン)
【教室所在地】
北海道~九州各地
【公式HP】
https://www.yamano-music.co.jp/
EYE MUSIC SCHOOL
EYE MUSIC SCHOOLは、なんと入会することで無料でバイオリンを提供してくれます。
初回のレッスンからいきなりバイオリンを持ってのレッスンができるというのは、子どもにとって何よりのモチベーションになるでしょう。
また、EYE MUSIC SCHOOLでは「音楽を好きなすべての人が表現者になる世界の実現」というコンセプトを掲げ、子どもが持つ音楽の世界観が表現できるようにとサポートしてくれます。
EYE MUSIC SCHOOLは会員専用サイトにて、予約・変更が可能です。更に、変更後でも無料で補講を受けることができるという点も嬉しいポイント。
子どもが「レッスンをつまらない」「講師と合わない」と感じたら講師を変更し、再度、無料でレッスンを受けることができます。このシステムだと親も子どもも安心できますね。
【費用】
入会費:13,000円
月謝:3,100円+スタジオ費(月3回の30分レッスン)
【教室所在地】
関東・名古屋・関西・北陸
【公式HP】
https://www.eys-musicschool.com/
子どもがバイオリンを習う4つのメリット・まとめ
この記事では、子どもがバイオリンを習った際のメリットやおすすめの教室について紹介してきました。
「親の負担が少ない」「手軽に始められる」など意外と感じたところも多いのではないのでしょうか。
子どもがバイオリンを弾く姿はカッコよく、演奏会で見る子どもの晴れ姿に驚くお父さんお母さんも多いです。
また、バイオリンは2歳からでも始めることができます。まずはぜひ、体験教室から参加されてみてください。