「習字の習い事って、何歳から通えるの?」
「習字を習うメリットって?費用はいくら?」
などなど、習字の習い事に対する疑問を持つ、お父さんお母さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、「習字の習い事に通う前」「教室を選ぶ前」に知っておきたい情報を、網羅的にまとめています。ぜひ、参考にしてみてください。
目次
習字の習い事は8歳くらい、硬筆は5歳からが一般的
結論、習字は8歳の前後で始めることができます。硬筆だと5歳からでも大丈夫。というのが一般的な考え方です。
幼児向けの習字教室もあるのですが、具体的に何歳から大丈夫なのかを明記していない教室が多いため、「子ども本人が実際に体験をしてから決める」というのがよいでしょう。
8歳からと、対象年齢が少し高めになるのは、筆を持つ握力が必要になるためです。
また、硬筆は習字より対象年齢が低くなっていますが、あまり習うのが早すぎると、筆をおもちゃとして扱ってしまう可能性があります。教室に行く前に、家で少し慣らしておくとよいでしょう。
公立の小学校であれば、習字は4年生からスタートします。そのため、2年生、3年生から習い始める子どもが多いようです。
5歳に硬筆を習い、2年生になったタイミングで習字に移行していくこともできます。子どもと相談しながら決めていきましょう。
習字教室に通うことで得られるメリット
習字は、数ある習い事の中でも珍しい分野に入ります。周りに習字を習っている子どもを持つ親も少ないでしょう。
そのため、情報が少なく、「習うとどんな良いことがあるの?」と疑問に思うお父さんお母さんもいるかもしれません。
習字教室に通うメリットとは、どのようなものがあるのでしょうか。下記で詳しく説明していきます。
礼儀作法を習得できる
習字教室で字を書くにあたって、大切なのは正しい姿勢と正しい所作です。日本特有のものであるとも言えますね。和の心と共に、そういった姿勢・所作を学ぶことができます。
それだけでなく、道具の使い方や、礼儀作法を習得することもできるでしょう。
学校での授業が始まれば、他の生徒よりワンランク上の成績を修めることができるはずです。
清らかな精神力と集中力をつけられる
習字を習うことで、清らなか精神力と集中力を身に付けることができます。習字は、一枚一枚の半紙に向き合い、一文字一文字に集中するため、自然と集中力と精神力が磨かれるためです。
「いつも落ち着きがない」「物事に対する集中力が無いと担任の先生から言われる」という子どもほど向いているかもしれません。
集中のできる環境の中で、真剣に字と向き合うという経験は、間違いなく子どもの集中力を上げてくれます。
正しい書き順を覚え、美しい字を習得できる
美しい字を書くために、正しい書き順を覚えることは絶対的に必要なことです。国語のテストでも「書き順」に関する問題が出されることがありますよね。
教室に通うことで、書き順の大切さを学ぶことができます。すると、子どもが書く字も、自然と美しくなっていくのです。
漢字に対する抵抗が無くなるので、先ほどの、書き順のことも加え、国語の成績にも好影響を与えてくれるでしょう。
やはり、何に置いても、字が綺麗になるというのは大きなメリットですよね。大人になった後も「もっと字が綺麗だったら…」と思うことがありませんか?
子どもには、そういう想いをさせたくないものです。
習字の習い事に通うとかかる費用まとめ
習字教室に通うとなると、気になるのは費用の総額です。
下記を参考にしてみてください。
月謝:6,000~8,000円
月謝は個別指導、大人数教室など、教室の規模感によって異なりますが、おおまかな月謝は上記の通りです。
入会金:5,000~8,000円
入会金は教室によって、ないところもあります。月謝と同様に、教室の規模感によっても変わりますが、地域でも異なるでしょう。
書道道具:5,000~10,000円
書道道具一式、墨汁、半紙など、全てを揃えると、おおむね上記の値段になります。習字は小学校でも教科として取り入れられているため、少し高いものを買っておいても良いかもしれません。
検定料:5,000~10,000円
検定料とは、検定を受ける際に必要な費用です。ちなみに、検定を受けて級位をとることで、履歴書に記載することができます。
この他にも、教室によっては出展料として数千円が必要となることがあります。あとは、教室に通うまでの交通費くらいです。
習い事の中でも習字は特に重要!教室の選び方
習字はどういう教室で習うかによって、方向性が大きく異なります。方向性とは、字の種類や形態です。
以下にて、「教室選びの際に見るべきポイント」を紹介していきます。
先生の指導方法と字を見る
「子どもが先生の字を好きになれるか」というのも重要なポイントになります。
好きな字、つまり「あの字を書けるようになりたい!」という気持ちは、そのままモチベーションにつながるからです。
お父さんお母さんも、ここは子どもの視点だけでなく、長年、字を見続けている親の意見もしっかりと伝えてあげましょう。
また、指導方法も確認しておくとよいです。
「どのような規模感で、どれくらいの生徒が通っているのか」「先生はどのような教え方なのか」などの点です。
子どもの性格に合っているものを選びたいですね。
展覧会への出品ができるかどうか
教室によっては、定期的に展覧会に出店しています。
展覧会に出店された自分の字を見るというのは、子どものモチベーションにも直結しますし、お父さんお母さんの楽しみにもなるでしょう。
出展料が必要な場合もありますが、飾られた字というのは、子どもの思い出にもなります。出展ごとに写真を撮って、数十年後、見返すというのも楽しみ方の一つですね。
送迎のしやすさや時間帯
習い事、全般に言えることですが、送迎がしやすいかどうかという点は大事です。
習字は、そこまで大きい規模感でやっているところが少ないため、送迎バスが出ていない場合がほとんどになります。
「学校帰りに子どもが通いやすいか」「暗くて危ない道を通らないか」などをチェックしておきましょう。
東京都内でおすすめの習字教室
東京都内には、たくさんの習字教室があります。
以下にて、タイプ別で人気の高い教室をまとめましたので、ぜひご参考にどうぞ。
ふたばの街書道教室|古典・習字・創作!が軸の丁寧な指導
ふたばの街書道教室は、古典・習字・創作を軸として、丁寧な指導を行っています。
メディアやイベントに多数の出演履歴を持つ講師なので安心です。
月に3回レッスンを受けられます。もし、欠席してしまった場合でも、振替が可能。体験レッスンもあるため、ぜひ一度、体験されてみてください。
教室URL:http://www.so-ryu.com/futaba/
日本教育書道芸術院|漢字創作・水墨画が学べる人気レッスン
日本教育書道芸術院は、漢字創作と水墨画、実用書などのゼミナールがあり、生徒から高い人気を博しています。
1クラス10~20人ほどで、ベテラン講師が複数人も担当してくれるため上達も速いです。
夜間コースもあるので、「昼間は都合が悪い…」というお父さんお母さんには嬉しいのではないでしょうか。
もちろん、漢字創作と水墨画だけでなく、一般のコースもあります。
また、師範代を養成するコースもあるので、字の楽しみに目覚め、「将来、字の先生になる!」という子どもに対してのサポート体制も整っています。
教室URL:http://www.shodou.co.jp/
東宮たくみ書道教室|実力派講師の本格レッスン
講師の東宮たくみ先生は、数々のメディアに出演する、”超”が付くほどの本格派の講師。「たくみ先生から学びたい」と、これまで3,000人を超える生徒を指導してこられたそうです。
筆の持ち方、正しい姿勢などの基本動作を、プロの視点から指導してもらえます。
レッスンは、フリータイム制を導入。いつでも自由に日程が組めるようになっています。また、東銀座駅から徒歩2分という立地も嬉しいポイントです。
さらに、平日の夜や土曜日にもレッスンを受けられるので、送迎もしやすいのではないでしょうか。
教室URL:http://tohgutakumi.world.coocan.jp/
習字の習い事で知っておきたいこと・まとめ
この記事では、習字の習い事についての情報、おすすめの教室などを紹介してきました。いかがだったでしょうか。
習字を習うメリットを下記でもう一度、確認してみてましょう。
・美しい字が書けるようになる
・礼儀作法や和の所作を体得できる
・集中力、精神力が磨かれる
など、学校の教科(国語・書道)でも活かせます。
特に、美しい字を書けるというのは、人生の様々な場面において役に立ちます。
例えば、「履歴書」「冠婚葬祭における手記」「大事な人に送る手紙」などなど。
それぞれの場面で役に立った際の「書道を習わせてくれてありがとう」という子どもの声がきこえてくるようですね。