2020年プログラミングの教育が小学校で必修化!準備はOKですか?

プログラミング

 

2020年にプログラミング教育が必修化したことは皆さんご存知だったでしょうか。

この記事では、日本でプログラミング教育がスタートした背景や理由、具体的にどのような指導が行われていくかを紹介していきます。

プログラミング教育に対して抱きやすい勘違いについてもまとめましたので、ぜひご覧ください。3分ほどで読み終わる記事となっています。

小学校でプログラミング教育を必修にされた理由と背景

日本では、「スマホの使い方」「SNSとの向き合い方」といった情報教育は基本的に家庭に任せきりの状態でした。しかし、昨今ではLINEやSNSに関連したいじめや事件が後を絶えません。

そういった背景があるため、情報教育は公教育(小学校や中学校)でもやるべきだという声が上がりました。世界でも同じような傾向があり、インド、フィンランド、イギリスなどの国では、情報教育を公教育で指導していくことを決めています。

更に近年の日本では、AIやVRといった技術がどんどん進化しているため、10年先、どのような未来になっているのか全く想像できないといった状況にあります。

そんな時代を生き抜いていかなければならない子供たちを危惧し、「コンピューターに使われるのではなく、自ら活用する力」「プログラミング的思考(論理的な思考)」を身に付けるべきだというところから、国は学習指導要領の改訂に動き始めたのです。

「学習指導要領」とは?

学習指導要領とは、日本全国で統一されている教育のためのルールのようなものです。授業を受けたところによって、教えた・教えていないが出ないよう、文部科学省がつくりました。

具体的には、年間の授業時数や各教科ごとにおける目標・教育内容などが記されており、一つの授業での時間もこの学習指導要領によって決められています。

そして、プログラミング教育の必修化とは、学習指導要領の改訂の一部だということ。

つまり、全国の学校に影響を与えるものであるということになります。そのため、学習指導要領を改訂するということは、国全体の意向であるということになるのです。

プログラミング教育の必修化で見据える子供の未来

プログラミング教育必修化の狙いは、「学ぶ力」や「人間性」を育もうというものです。

具体的には、普段使っているスマホ・電子レンジなどもプログラミングによって動いているといった知識であったり、これから更に進む情報化社会に適応するための順応性・判断力などのことを指します。

身の回りのものがプログラミングによっていかにして作られているかを知り、更には、社会や学校にある課題に目を向ける、そしてどのようにしてそれらを解決していけるのか、そのプロセスを体験していくことになります。

また、情報化社会に適応するためだけでなく、積極的にコンピューターやAIに向き合うことで、これからの日本に貢献していくための人材の育成・発掘も狙いの一つです。

子供のためだけでなく、これからの日本全体を発展させていくためでもあるという国の姿勢がうかがえます。

上記のような力を育てるために、新学習指導要領では以下のようなことが定められています。

新学習指導要領で定められたア・イ

プログラミング教育が必修化された新学習指導要領では、以下(ア・イ)の2つが学習活動の模範として定められています。
(参考元:小学校プログラミング教育に関する概要資料

ア……児童がコンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得するための学習活動

イ……児童がプログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動

”ア”と”イ”を分かりやすく説明すると下記のようになります。

”ア”は、タイピングや検索方法といったコンピューターにおける基本的な操作スキル。簡単なソフトの使い方や、知識などもこれに該当します。いわゆる、ITリテラシーを学びます。

”イ”は、プログラミングの仕組みを理解する力。人間が意図したことを、どのような手順でコンピュータや機械で実現できるのかを考える。論理的な思考を学びます。

プログラミングにより進化し続けるコンピューターを理解し、活用するために必要となる力を育むという狙いが分かるかと思います。

パソコン操作に対する指導等はこれまでも行われてきましたが、今後はより先進的な教育になることは間違いないでしょう。

小学校のプログラミング必修化で知っておきたい3つのこと

プログラミング必修化において知っておきたい3つのことを紹介します。

地方・都心部に関係なく適応の対象となりますので、これからの子供世代に大きな影響を与えていくことが考えられます。

つまり、世間的な常識も今までのものとは変わってくるので、これを機にしっかりと把握しておきましょう。特にお子様がいるご家庭は必見です。

1.プログラミングという新たな教科ができるのではない

必修化と聞いて勘違いしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、国語・算数・英語・社会・理科に「プログラミング」という教科が新たに加わるわけではありません

国語や算数などの教科も必修という表現をしますが、今回のテーマであるプログラミングの必修化とは趣旨が違ってきます。

つまり、プログラミングだけを専門的に学ぶ教科書もありませんし、専門のテストがあって成績がつくわけでもありません。

プログラミング教育というのは、国語・算数や総合的な時間の中で、「プログラミングという概念」を取り入れていくというものです。

すでにある学習要領のなかで、プログラミングを応用することで思考力を磨いたり、プログラミングの考え方を身につけていきます。総合的・複合的な力を養っていくイメージに近いでしょう。

また、このプログラミング学習をどの学年のどの教科でどのように取り入れていくかというのは、各学校が決めていくため、通っている学校によって多少の違いが出ることが予想されます。

本格的なプログラミングの習い事を検討している方へ。おすすめ記事はこちら。

2.言語ではなくプログラミング的思考を学ぶ

プログラミング教育と聞いて、JavaやPHPといったプログラミング言語を勉強するの?と思っている方も多いのではないでしょうか。

そもそもプログラミングとは、とても簡単にいうと「コンピュータに自動で意図したことをさせること」であり、プログラミング言語とは、その時に使用する言語のことです。

「プログラマー」といえば、黒いパソコン画面に意味不明な文字列をカタカタと打ち込んでいる姿が想像されるかもしれませんが、あの時打ち込んでいるがプログラミング言語です。コードと言われたりもします。

実際にITエンジニアとして働いている人たちは、何かしらのプログラミング言語を使用して(コードを書いて)、様々なモノを作っています。

たしかに、これからの時代に備えてプログラミング言語を学ぶというのは、実用的であり将来に良い影響を与えてくれる可能性は高いでしょう。

しかし、文部科学省は「プログラミング教育とは、プログラミング言語ではなく、プログラミング的思考を学ぶためのものである」と断言しています。

小学校のプログラミング教育では、本格的なプログラミング言語を学んで、コードを書くわけではないということですね。

それでは、プログラミング的思考とは、具体的にどのようなことを指しているののでしょうか。以下で詳しく説明していきす。

「プログラミング的思考」とは?

プログラミング的思考とは、「物事の多くには手順があり、解決したいものがあるのであれば、その手順を踏むことでやりたいことを実現することができる」という考え方を指します。論理的に考える力であるとも言えますね。

例えば、「トイレに行きたい」という行為ですらもプログラミング的に考えればこのように導けます。(ほんの一例です)

●椅子から立ち上がる
●右を向く
●3歩前にすすむ
●左を向く
●10歩前にすすむ
●右を向く
●扉を開ける(トイレに着く)

機械やコンピュータに何かをさせたい時には、このように1つ1つ論理的に指示を考えていく必要があります。

例えば、「自動運転バスを学校までに走らせるにはどのルートを通るのがいいのか」という課題に対して、

・どのルートを走らせるのが「みんなにとって」便利なのか
・安全を考慮した道順になっているのか
・停車する場所は確保できるか、道幅などは問題ないか

などの視点を考慮しながら、グループワークで最適な道順を自分たちで考え、プログラミング教材を使って実際にそのルートを自動で走らせるプログラムを作ってみる。といった感じです。

上記は、ほんの参考例ですが、要するに、
社会や身の回りの課題や問題に目を向けてみましょう。
どのような方法を取ればそれらを解決できるのかを自分たちで考えてみましょう。
あるいは、何か自分が作りたいモノや実現したいモノを発想してみましょう。
そして、意図したことを実現するプログラム(画面上で動くビジュアルプログラミング教材や簡単なロボット教材などを使って)作ってみましょう。

そういった、ダイナミックな論理的プロセスを体験することになります。

プログラミング的思考(論理的思考)は、これからの想像もつかない未来を生きていく子供たちにとって、かなり重要性の高い力になるでしょう。

ちなみに、本格的なプログラミング言語は学ぶということは、もちろんプログラミング的思考を育てることにも影響しますので、取り入れていく学校もあるでしょう。しかし、あくまでも思考を学ぶためであり、プログラミング言語を習得することを第一義とはされていません。

3.具体的な学習方法

2020年も間近になり、文部科学省からは学校のプログラミング教育のための研修教材を教員に向けてweb上で公開しました。

公開内容は、プログラミング教育を通して子供にどのようなことを学んでもらいたいか、どのようなスキルを育んでいきたいか、といった内容です。

具体的には「Scratch」をつかった教育指導例などが含まれています。

Scratchとは、プログラマーが用いるプログラミング言語を子供でも理解できるようにと作られた教材のことです。「ビジュアルプログラミング」と言われることもあります。

特徴は、コードを書かずにパズルのようにパーツを組み合わせていくだけで、プログラムを作れることです。論理的思考を鍛えるのに、打ってつけの教材です。

Scratchでは、猫のキャラクターなどを自らのプログラムによって動かしていきます。

歩いたり、方向転換したり、音を鳴らしたり、画面の背景を変えたり、など様々なことができます。

いろいろなパーツを組み合わせていくと、ミニゲームが作れたり、計算するプログラムが作れたり、クイズが作れたりなど、いろいろなモノを作ることができます。

Scratch上にでてくるキャラクターに処理をさせる場合、プログラムの内容が少しでも違うとエラーとなり起動してくれません。

Scratchを扱う上で大事なのは論理的思考であるため、プログラミング教育を進めていく上でとても相性の良い教材であると言えます。

そのほかにも、プログラミング教材やプログラミング学習の指導例は、どんどんアップデートされており、それぞれの学校が工夫を凝らした形でプログラミング学習を導入していくことになりそうです。

プログラミング教育の準備に。おすすめのプログラミング教材を知りたい方はこちら。

小学校のプログラミング教育・まとめ

この記事では、小学校で2020年から始まるプログラミング教育の背景や具体的な教育内容を紹介してきました。

これまでになかったプログラミングの必修化に伴い、子供たちにも様々な面で影響をもたらすでしょう。

更にプログラミング教育は、AI(人工知能)が進み情報化社会となるこれからの日本に必要不可欠になるものと考えられます。子供たちの情報に対する理解も大事ですが、子供を持つ親の理解も大事です。

子供たちがどのようなことを学び、これからの社会に適応していく人材になれるのか、2020年以降は目の離せない年になるでしょう。

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